活動休止 平成生まれから見た 笑いの天才 松本人志についてまとめてみた 大日本人は実は傑作の理由

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騒動になったからではなく、お笑い界のパイオニアであり、偉人でもある松本人志氏に対して、敬称略として紹介していく。

 

まだ騒動に関して、裁判が始まっているわけでもなく、どのような結果になるのか。少なくとも年単位の時間が必要となるだろう。

 

しかしながら、ワイドナショーを最後に松本人志はおそらく、メディアから活動を休止すると思われるので、今回は、平成生まれ30代前半の僕から見た、松本人志についてまとめていこうと思う

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ダウンタウンの漫才やコントを知らずに育った世代

松本人志、浜田雅功のダウンタウンの漫才やコントを見て、育ったわけではない。

彼らは80年代中期から後半にかけて、マシンガンのような掛け合いの漫才から実生活の会話のようなスローテンポ漫才へと大きく切り替え、1つの時代と作ったといわれる。

 

現在は、芸能界を引退している島田紳助氏が、ダウンタウンの漫才を見て、紳助竜介の解散を確信(以前から自分たちの漫才は邪道でいずれブームが去ることはわかっていたという)させたというのは有名な話

 

確かにダウンタウンの漫才を見ると、今のM1ファイナリストも似たいような漫才をするコンビがいるぐらい、多くの芸人たちに影響を与えたんだなということがわかる。

 

また90年代からはコント番組などで、コント師としての才覚も発揮しており、松本人志のファンの中には、コントのDVDを集めているファンも多い

 

僕が物心ついた90年代中期からは、コント番組などを継続していたと思うが、今のZ世代の方々と同じように、ダウンタウンといえば、複数の冠番組が軒並みヒット

 

天才的な場をまわす浜田氏と、最高のタイミングで誰も予想しない一言を言い放ち、どっと笑いを起こさせる松本氏の化学反応を茶の間で楽しむというスタイルがすでに定着していた。

 

もちろん、現場で収録しているダウンタウンの実力はいわずもがな。それと同等に、放送作家で第3のダウンタウンといわれている高須光聖(たかすみつよし)さんの影響を僕らは受けているのではないかと思う

 

たしかにダウンタウンの出演するバラエティは、企画力の高さとあこがれだったダウンタウンと共演できる東西芸人のモチベーションの高さによって、素晴らしい作品になっている

しかし、私よりも上の世代の方々が口にする「天才松本人志」に対して1ミリも迫れていない気がする・・・

そんな中、松本人志の心中に飛び込める千載一遇のチャンスが訪れる

 

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松本人志 初監督作品の大日本人

コメディアンから映画監督というのは、北野武(ビートたけし)という前例があるが

松本人志も4作もの映画作品を監督した

 

かつて、松本人志は、メディアではゲーム好きで、ゲームレビュー、ピクミンやワンダと巨像といった玄人好みでもある作品を熱く語っていたし

 

映画評論だけの書籍も発売されていた。私はそれを読んで、いずれ松本人志さんもメガホンをとるんだろうなと漠然と思っていた。

 

満を持して発表された大日本人。世間の意味不明だという評判によって、ハードルは極端に低くなってから、レンタルで借りてみたが

 

私は「大日本人」は楽しめた。逆に安牌をとりにいった「さや侍」は非常に退屈だった。

大日本人のあらすじに関しては、10年以上前の視聴なので忘却しているのだが

怪獣を退治(周囲から求められている当たり前のことを仕事としてやる)しているにもかかわらず、子供を泣かせたり、不謹慎さを批判させられている主人公はまさに昭和から平成にうつって、コンプライアンスや常識に縛られる芸人松本人志の苦悩にも見えた。

 

 

さらにラストでは、ゲストだからといってちやほやされるキャラクターに主人公があきれるのだが、これはお笑いという実力主義で生きてきた松本人志が、周囲のコネだけであがってきたタレントがお笑い番組で何もできない様をみて、いつか映像化にしようと考えていたのではないだろうかと思われる。

 

いずれにせよ、大日本人というのは、笑かせようというわけではなく、現代でも通ずるテレビのお笑いの限界だったり、規制へのうっぷんを映画という媒体で語ったという意欲作だと思った。

 

生まれて初めて、松本人志の作品に触れた瞬間であり、ある意味、私の松本人志に対する評価の最初で最後という出会いだったと思う。

これだから映画は面白い

 

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松本人志プレゼンツ ドキュメンタルに落胆する

今の若い人たちが一番松本人志に触れているコンテンツといえば、ドキュメンタルかもしれない。

ドキュメンタルは、「松本人志プレゼンツ」と銘打たれているからだ

密室で、お笑い芸人が笑わせあい、笑ってしまったら即リタイア。勝ち残ったものは賞金を得るという番組。Amazonプライム独占コンテンツになっている

筆者は第1回目の放送で、言葉にできないほどの興奮と期待を胸に視聴したのだが、あまりにも身内のなぁなぁな展開に落胆し、2回目以降は見ることはなかった。

 

このドキュメンタルのあり方が、いわゆうひな壇ばかりをあつめて、なぁなぁで進行していく、現代のテレビの不人気な原因を表現してしまっているともとれる。

 

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令和の時代になっても松本人志が評価され続ける理由 抜けない牙

私はダウンタウンの作品や松本人志の作品について、自慢できるほどみているわけではない

令和の時代であっても松本人志を評価できる点として

 

多くの芸人が、レギュラーを1本でも多く欲しがり、その頂点である司会を求める中、確かに司会力は浜田のほうが圧倒的に優れているとはいえ、松本人志はコメンテーターとして、常に新しい言葉や表現を紡ぎだそうと、60を過ぎてもチャレンジしている点だ。

探偵ナイトスクープなど、比較的チャンレジブルでない仕事も増えているが、水曜のダウンタウンなどで松本人志の何気ない一言が空気を支配する瞬間は、テレビで見ていても驚嘆する。

 

これだけ長期間、司会というポジションもこなしながら、芸人としての牙が抜かれていないのは、松本人志と、極楽とんぼの加藤氏ぐらいではないだろうかと思う。

ディスに聞こえるが、司会だけを全うしている芸人も素晴らしいが、それだと芸人である意味はなく、NHK出身のフリーアナウンサーで固めたほうがいい場合だってある。

 

芸人という一般なのか、道にそれた仕事なのか判別が難しい世界で生きている人だからこそ紡ぎだせる価値観や表現を期待して、視聴者はわざわざニュース番組やワイドショーをみているのだろうから。

 

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松本人志の活動休止の是非について

Xでは、松本人志が独断でXの投稿をしているというプラットフォーム上の性質なのか、かなり応援しているファンも見られる

なかには、文春の報道がデマだという前提で応援しているファンもいる

 

松本人志が活動休止することで、怒りや悲しみの矛先を文春や、関係者の女性に向けてる人もいる。

確かに松本人志は、「日曜日よりの使者」として多くの人々を助けてきたと思う。

 

そして、お笑いに作品、評価、評論の概念を加えた先駆者だと思う

しかしながら、評価、評論を冷静にしているということは、僕はもう松本人志を一線で見たいという関心はない。

 

そして、今、お笑い芸人の伝説である松本人志の功績以上に、現代における性加害(性加害であるかは確定していない)の是非のほうが語られることが、今の松本人志にとって、一番厳しい現状なのかもしれない。

 

個人的に悔やまれることは、松本人志とエヴァンゲリオンの庵野秀明のアマプラ独占の対談がすでにみれないことだ・・・

 

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