SEGAのアーケードゲームで一時代を築いたWCCF。その後継機であるフッティスタのサービスが終了して、早くも2年が経過しようとしています。
今回は、現在のWCCF状況を振り返りつつ、復活の可能性はあるのか、復活すればどうすればいいのかについて考えていこうと思います。
WCCF FOOTISTA(フッティスタ) 2022年4月にサービス終了を受けて なぜ失敗したのか? 復活する方法はあるのか?考える
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久しぶりにWCCFがやりたいけれど・・・ スマホ向けWCCFってでるのかな
コロナ以外のフッティスタのサービス終了となった原因について考える
20年ほどの歴史を誇ったWCCF→フッティスタのサービスが終了したのはコロナによる、アーケードゲームの衰退と言われています。
近年のアーケードゲームは、スマホゲームのようなシステムを取り入れ、艦これ、FGOのようにスマホ、ブラウザで一世を風靡した作品たちが、軒並みアーケードゲームになっていました。
そこで問題になったのが、カードのガチャ要素と高騰化
WCCFのころから、WCCFは学生から社会人をターゲットにしており、プレイ料金やカードの購入費にある程度の金額を要求します。
またゲームセンターにリアルカードを持ち込む必要性があったり、今考えると、プレイへのハードルはやや高かったかなと思います。
またWCCFはカードを手に入れるのは簡単ですが、手に入れてから自分のチームに組み込んで、連携を強化させたり、カードそのものを成長させるので、そこにもお金と時間がかかります。
フッティスタはカードを使いこむと進化する要素があるのですが、WCCFほど育成のやりこみがあるわけではなく、メインはオンライン対戦というところに重きを置いています。
そのため、のびのび自分のチームを育成して、CPUと気持ちよく戦えればいいというWCCFとひたすらオンライン対戦で同じような、格上の相手と戦うことが続くフッティスタでは、ゲームに取り組む姿勢が変わってきてしまいます。
私が一番プレイしていたころは2015年や16年あたりだったと記憶していますが、近くのゲームセンターに通って、コーヒーを飲みながら、ユベントス縛りで、悠々自適に遊んでいたのが、懐かしいです。
WCCF化した現代のゲームとフッティスタのクオリティについて
WCCFがリリースされたころには、唯一無二のサッカーゲームという位置づけでしたが
ウイイレ(イーフットボール)やFIFA(EAスポーツ)などが、ガチャをしてドリームチームをつくるというモードを主戦場にしてから、WCCFの専売特許が揺らぐことになります。
また長くリリースを継続させた代償として、グラフィックレベルが、他の家庭機種に比べてかなり劣っていました。
渾身のリニューアル作品だった、フッティスタも選手の顔はお世辞にも似ているといい難く、グラフィックのレベルもPS3ぐらいのもので、個人的に落胆した記憶があります。
お金をかけて、せっかく入手した選手なら顔もグラも一級品であってほしいというのは、消費者の欲望ではあります。
またWCCFの持ち味であった、2001年のセリエAの選手のカードも現代の選手と競演させることができるのですが、こちらも家庭用機種がレジェンド選手を取り入れることで、強みが薄くなってしまいました。
とはいえ、リカルド・サモラ、ジュゼッペ・メアッツァが使えたのは、WCCFだけだったと思いますが
WCCF チャンピオンズリーグ常連の実名選手を多く使用できた喜び
WCCFを思い返すと、セガにとってどれだけの売り上げをしめていたいたかわかりませんが、欧州主要リーグの強豪チームのライセンスをとって、実名選手のカードを使えたのは本当に楽しかったです。
途中からは、プレミアリーグのマンチェスターUやチェルシーなどがカード化されなくなってきましたが、チャンピオンズリーグの強豪や常連はしっかり入っており
最近なら、マンチェスターシティ、リヴァプール、レアルマドリード、バルセロナ、バイエルン、PSG。このあたりが使用できるならほぼ満足できるのではないでしょうか。
そして、WCCFで知った選手もいますし、逆にリアル世代でみていた選手をWCCFで使いたいってなった買った選手もいますね。
セガが厳選したような、選手の写真の質も高かったし、裏面には、選手の特徴解説やプレイエリアなども書いていて、情報としての資産も高かったですね。
2023年のWCCFについて 一部のカードがメルカリ、ヤフオクで高騰しているらしい
すでにサービスが終了して、プレイバリューとしてWCCFとフッティスタの価値はほぼなくなったといっていいのですが
過去のカード、ルーキーカードなどについては、かなりネットで高騰しているとのことです。
しかもこれは海外サイトというわけではなく、メルカリ、ヤフオクといった国内での流通みたいです。
上の動画では、MVPトレゼゲ、ゴールデンガンのクリロナと、当時のプレイ環境でも1万前後していたカードばかりですね。
MVPトレゼゲ、当然ユベントス縛りでしたし、トレゼゲ好きだったので気になっていたのですが、トレゼゲは白のカードでもスーパーサブとしてとんでもなく強かったですし、MVPトレゼゲはスタミナが14だったので、あまり買おうと思わなかったんですね。
ちなみにMVPのネドヴェドは購入して大活躍してましたね笑
WCCFのカードたちが高騰するとしたら
- 数年後にまたセガが本腰をいれて、フッティスタの続編をリリースする
- 10年たってカードの流通が少なくなるが、昔のコレクターが取引して価値が上がる
この2つに分かれると思います。
高騰するカードというのは、完全にコレクション向きのもので、遊戯王もポケモンも、本当に環境トップのカードの価格が大幅にあがるというよりは、昔のコレクションカードが入手困難になってあがるという傾向にあります。
現在は、大谷翔平はじめ、国内でも野球カード、特にサインカードがかなり高騰しており、その波を受けてサッカーカードでも有望な日本選手のカードは高騰する傾向にあります。
そのため、すぐにゲームカードが影響を受けて高くなるという未来は予想しにくいのですが、別に投資目的で集めるのではなく、当時の思い出にひたりながら、集めるでも十分に楽しめるのではないでしょうか。
おまけ フッティスタの初期カードを語る
自宅にファイリングしていた、フッティスタのカードをみながら当時を思い出します。
リリース後はかなり遊んでおり、仕事終わりにはいつも近所のゲームセンターに通っていましたね。
この時代は特にダゾーンでプレミアリーグとチャンピオンズリーグがみられるという、サッカー観戦全盛期だったこともありました。
最初から、レジェンドカードも排出され、ネスタ(ラッツォ)とデル・ピエロ(ユベントス)がどうしても欲しくて、買いましたね。クリロナ(ユベントス)は自引しました。
WCCFのカードも使えたのですが、カードプールがあまり豊富でなかったため、特定のクラブ、ナショナルチームの縛りはあきらめ、とにかく強いカードでチームを組んでいました。
フッティスタはチーム編成のコスト縛りがあったので、WCCFの白のようにいかにコストが低くて、強い選手かというのが重要視されました。
例えば、マンジュキッチ(ユベントス)、フェリペルイス(アトレティコ)などはレアリティのわりに非常に強かったです。
特にマンジュキッチはリアルだと、キャリア晩年に差し掛かっていましたが、フッティスタではDFをはじきとばす豪快なドリブルと強烈なシュートをみせていましたね。
守備陣はネスタが非常に強かったですね。エレガントな守備といわれたように、カードをもらいにくく、きれいな守備で見方を守ってくれます。
WCCFのころはユベントス縛りをしていたので、クリロナとメッシは全く使っていなかったのですが、フッティスタではメッシを使用。
メッシが雑誌付録でついてきて、なんと誰でも使える状況だったにも関わらず、異次元の強さを誇っていました。
突撃させてよし、パスワークさせてよし、ほぼ9割はいるフリーキックなど、まさに神の子といった実力。
このころは、バルセロナでもかなりベテランだったので、もう数年しかメッシをみれなかなと思ったのですが、ワールドカップでまさかあそこまでの活躍を見せるとは…
ということで、やっぱり面白かったフッティスタ。ただ選手の動き出しやAIの頭の悪さはEAフットボールをみならってほしいので、リニューアルする場合は、グラフィックとAI面をみなおして、出してほしいですね。
WCCF FOOTISTA(フッティスタ) 2022年4月にサービス終了を受けて なぜ失敗したのか? 復活する方法はあるのか?考える
FIFA22はなぜサッカーゲームとして面白いのか? 操作が面白いよりも、AIのサポートにより現実の試合を再現している臨場感がポイント