youtubeの東映特撮で侍戦隊シンケンジャーを動画全話視聴したので、その感想をざっくりのべます。
特撮史上衝撃のどんでん返し、レッドの秘密などで話題をあつめた作品。
主演を務めた、松坂桃李も現在は一流の俳優として大活躍中。シンケンピンクの高梨臨も活躍し、1作品の特撮で、2人の俳優がテレビを中心に活躍するというのは、かなり異例の話。
シンケンジャーは、脚本家小林靖子氏の中でも最高傑作なのでは?という呼び声も高い。
ウルトラマンブレーザーを振り返る ニュージェネレーションの中で傑作 ブレーザー、V99判明された真実と残された謎
VIVANT 松坂桃李効果なのか? 東映公式で侍戦隊シンケンジャーをみた感想と考察 第1,2話 ショドウフォンやシンケンオーについて
侍戦隊シンケンジャー ストーリー総評(シンケンジャー) 各キャラの当番回が単発で面白さにかける
49話をみた感想として
序盤は、志葉丈瑠 (しば たける)を中心に個性豊かな4人の従者のキャラクターの紹介などもあり、中盤はアクマロという地獄がみたいというとんでもないアヤカシがあらわれたり、ライバル腑破十臓 の一騎打ちなども登場
6人目の梅盛源太は、タケルの幼馴染であり、侍ではないが、独学で文字力を習得して、シンケンゴールドになる。
終盤は、外道衆のボスである血祭ドウコクが復活し、タケルの秘密もあらわれ、十臓との一騎打ちなどもある。
といろいろと語ってみました。
特撮ファンの間でも評価の高い作品ですが、衝撃的などんでん返しがあるというのがわからなければ、たぶん最後までみてなかった作品だったかもしれません。(筆者はスーパー戦隊は途中でリタイアすることが多い)
というのも、各キャラの担当回は続編モノではなく、各キャラのキャラクター性を誇張したものばかり。あとはたまに、各キャラの家族との話、これは親子にわたって受け継がれるシンケンジャーならではでよかったりするんですが、単発物がおおいという印象でした。
好きな話もあります。池波流ノ介が侍になることで一時はなれた歌舞伎の舞台を引き継ぐ友人に隠れてアドバイス(友人にはばれていたが)する回とか
花織ことはが、病気になった姉の代わりにシンケンイエローになったことにコンプレックスを抱いていたが、谷千明に励まされるとか
部分部分で、光るシーンがあるんですけど、単発でよかったというものがある一方で、「この回はちょっとつまらないな」という話もいくつかありました。
腑破十臓と薄皮太夫というあまりにも魅力的すぎた外れ外道について
逆に敵となる外道衆、特にもとは人間だったが、人の道を踏み外し、はぐれ外道になった腑破十臓と薄皮太夫の話は、朝のスーパー戦隊でやるには、なかなかエグい話でしたね。
あと薄皮太夫は、かなり重要なキャラで序盤から出演していましたが、なぜほかのアヤカシが、彼女を邪険に扱うのか?ってところがシンケンジャーの大きな謎の1つでした。
それが結果的にシンケンレッドの秘密の隠蔽にもなっていたと思います。
腑破十臓と薄皮太夫の武器となる刀、三味線はそもそも2人にゆかりのある人間の魂なのです。
腑破十臓は、生前から人斬りでしたが、それを唯一止めようとした妻の魂によって、彼の相棒である刀になっているという皮肉
薄皮太夫は花魁(花魁という設定はさすがに子供向けなので露骨に表現はされていませんでしたが)で、彼女を買ってくれる侍が、祝言をあげて、裏切ったことを知り、親族もろとも焼き討ちにして、侍とともに外道に落ち、侍は三味線になります。
三味線からことあるごとに、その侍のうめき声が聞こえるのは、かなりホラーですらね。
特撮作品として、この2人のはぐれ外道は、ちゃんと命を落とすことになるんですが、その落とし方も対照的で
腑破十臓は、妻の魂が戦うことを拒んだことで、結果的に成仏したような形となり、薄皮太夫は、ドウコクを復活させるために、三味線と自分の命を差し出すような形になりました。
腑破十臓は、タケルという最高のライバルを見つけたのですが、命のやりとりを行い続けるだけでなく、同じ成長できる仲間として戦っていれば、また違った人生を歩んでいただろうなと。
薄皮太夫も人としては恋愛を成就できなかったが、ドウコクが最後彼女のすべてを受け入れたという、一つの愛を果たしたなという両者ともにほろ苦い最後になりましたね。
侍戦隊シンケンジャー ネタバレはもっと早くてもよかったのでは説
シンケンジャーは2009年の作品ですし、いまさらネタバレを大きく隠すというのもあれですが、一応前置きだけしておきます。
それで、タケルとは実は、影武者で、本当の志葉家当主である薫を守るためにシンケンレッドとして戦っていたのです。
このあたりは、小林靖子氏の本領といったところで、レッドを2人にするとか、主役を死なせるとか、主人公のアイデンティティを奪うことで、特撮のドラマ性を上げるという手法になります。
この影武者が判明するのが、45話でなんと最終回の5話前というクライマックスもクライマックスになります。
このラスト5話は、特撮的に盛り上がる展開も多く、各キャラクターのセリフも素晴らしいものが多く、シンケンジャーのこれまでの積み重ねが実を結ぶみたいな流れになっています。
特撮好きとしては、変身前の状態でライバルと戦ったり、変身前で変身後の口上やったり、ロボが最強状態から次々と装甲がやぶれて初期状態になったり
胸熱シーンのオンパレードになります。
ただ、もう少し早かったほうが、志葉薫関連のエピソードの掘り下げもできただろうし、タケルが養子になって本当の当主になるという、感動がさらに盛り上がったのかなと思います。
仮面ライダー555は、34話で衝撃の事実が判明し、そこからドラマがもう一段階盛り上がるので、うーん、45話はやっぱり引っ張りすぎたかなって思います。
シンケンジャーはスーパー戦隊の中で最高傑作なのか?
スーパー戦隊の好きなランキングというのは、いろいろあってどれが決定版ってのもないですし、歴史があまりにもあるため、それぞれの好きな戦隊が1番でいいって思います。
ただ、僕の中でスーパー戦隊を全部みれたってだけでも、その作品は評価として高いです。過去にカクレンジャー、ジュウレンジャー、ガオレンジャー、ニンニンジャーとかいろいろ見ましたけど、途中で断念しましたし。
そして、すべて見たのはジェットマン、タイムレンジャー、シンケンジャーです。見事に平成初期ライダーの脚本化ばかり…
序列はつけづらいですけど、ジェットマン、タイムレンジャー、シンケンジャーの順ですかね・・・
この3つの戦隊の共通点として、レッドだけ立場が異なってるって点になっています。タイムレンジャーは別として、ジェットマンとシンケンジャーはあきらかにレッドが、みんなのリーダー、隊長ってポジションです。
そのため、レッド主役回は必然的に物語の面白い場面や転換期になるので、中だるみしにくいですね。
ジェットマンに関しては、戦うトレンディドラマだったので、キャラクターの恋愛関係がそのままドラマにつながって、見れるというのがポイントでした。
タイムレンジャーのキャラの当番回は続き物になっていて、先が気になりましたね。
序盤で書いたように、シンケンジャーは単発物が多いのが、欠点でラストのレッドの重大な秘密も、伏線は振り返るとめちゃくちゃはっていたけど、ものすごく引っ張っていたわけでもなく
シンケンジャーをリタイアした人もそこそこいたのでは?と思います。
ただ、敵にものすごい魅力があったり、90年代の俺たちが好きだった特撮の激熱要素を後半一気に開放するなどという魅力もあります。
ウルトラマンブレーザーを振り返る ニュージェネレーションの中で傑作 ブレーザー、V99判明された真実と残された謎
VIVANT 松坂桃李効果なのか? 東映公式で侍戦隊シンケンジャーをみた感想と考察 第1,2話 ショドウフォンやシンケンオーについて