仮面ライダーギーツ 総評と考察 願いを肯定し否定する作品 願いの方向性によって誰かを不幸にも幸せにもする

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今回は令和ライダーの仮面ライダーギーツのTVシリーズを全話見たので、その感想とギーツがどのような作品で、どのようなメッセージ性があるのかを平成仮面ライダーファンの筆者が考察するという記事になります。

 

過去に、ギーツを12話ごとにあらすじや、主要登場人物のまとめ記事を書いているので、そちらを読んでいただければ、仮面ライダーギーツがどのような話であるかを思い出すことが可能です。

 

全ての話を踏まえたうえで語るので、かなりのネタバレになりますが、ご了承ください。

ギーツは、Amazonプライムでも全話みることができるので、追いかけやすいですね。

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仮面ライダーギーツとはなんだったのか? 願いの肯定と否定を繰り返す

仮面ライダーギーツの世界は、デザイアグランプリという仮面ライダーになって参加するバトルロワイアルというもので、勝利することで願いをかなえることができます。

 

主な登場人物となる4人、浮世英寿、桜井景和、鞍馬祢音、吾妻道長

 

この4人の共通点は、いずれも大切な人、または自分自身を喪失しているという点です。

英寿と景和は家族を、道長は親友を、そして祢音は自分自身を

 

ギーツのテーマは、人は願いを持って生きている、しかし誰かの願いをかなえるということは、誰かの不幸につながってしまうという、ゼロサムゲームに対して、なおも人が願いを持って、希望をもって生きていくことを肯定するという話です。。

 

デザイアグランプリはまさにその縮図であり、多くに人間が命をかけて戦いあい、敗北したものの無念が願いをかなえる創世の女神の力となって、たった1人の勝利した人間の願いをかなえることにつながります。

 

これだけ見ると、仮面ライダー龍騎のように「戦わなければ生き残れない」という戦いへの肯定になってしまいます。

しかし、ギーツは違う結末を我々に見せてくれます。それは後述します。

 

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仮面ライダーギーツはバトルロワイアルとしてではなく、タイムリープものとしてみると面白い

仮面ライダーギーツの面白さは、デザイアグランプリが一過性のものではなく、何度もリセットされて、怪人であるジャマトも強化されたり、新しいライダーが登場するという点にあります。

 

また作り替えた世界によっては、「こんなはずではなかった」とキャラクターが自分の願いで変えたにもかかわらず、またリセットしようと試みます。

 

そのため、新しい世界が更新されていくように見えて、過去の良かった世界を取り戻していく、失った大切な人を求めるという点では

 

バトルロワイアルという世界観だけ「ガンツ」にそっくりと批判されていましたが

ストーリー性は、「シュタインズ・ゲート」「時をかける少女」のようなタイムリープもの的な面白さがあります。

ギーツは、世界そのものがゲームでリセットされ、人がよく生き返る作品でもありますが、登場人物が生き返らせたいと思っている人は生き返っても死んでしまうし、完全に生き返ることはありません。

 

桜井景和の姉だけは少し例がないのですが、桜井家の両親は復活したところで、暴漢に襲われて死んでしまっています。

 

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仮面ライダーギーツ 子供に対して願いはエゴであるということ 願いの方向性の大切さ

冒頭で書いたように、願いというのは、自分が幸せになるために相手の幸せを奪うことを意味します。

中盤まではデザイアグランプリそのもののあり方を壊そうとする道長の考え

「誰かの幸せのために誰かが不幸になる世界を潰す」という考えが、一見して正しいように見えます

 

英寿が神に近い存在になってからは、全ての人々の幸せのために戦おうとしますが、なかなかうまくいきません。

逆に景和は姉を失い、そこで初めて世界平和を願っていた、景和でしたが、本当は姉との幸せな生活のために平和になればいいんだという自分の主観だけで生きていたことに気づかされるのです。

 

つまり、願いというのは「自分がこうしたい」「自分がこうでありたい」というエゴというのは前提だけど、願いの方向性によって、いろんな人を巻き込んで幸せにも不幸にもできるということです。

 

わかりやすい例として、貧富の格差を歓迎する人は大多数とはいえませんが、イノベーションを起こしたり、莫大なお金を集める力を持った人は、雇用を生み出す力もあるし、人々の生活を豊かにすることもできます。

 

仮面ライダーギーツは50話にかけてこのメッセージを伝えようとしたのではないかと思います。

ただ夢や希望を持つことだけを肯定するだけでなく、夢や希望の方向性によっては誰かの幸せを奪ってしまうかもしれない。それを考えることが大切だと。

 

 

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