ここ最近、ゲーム界隈では元プロゲーマーで、現ストリーマーとして活躍するあるFPSプレイヤーが、チートを使ったという疑惑で持ちきりだった。
実際に今回はチートを使っていなかったが、過去にチートは使っていたようで、それを許すのか許さないのか?という点で議論になっている。
主に、チートを寛容にしたらどのようになるかという情報を集めたうえでの発信になるので、情報は偏っているが、良かったら見てほしい。
なぜ対人戦ゲームでチートを使ってはいけないのか?許してはいけないのか?
チートが批判される理由は主に2つある。
1つ、そのゲームの寿命が短くなる。
例えば、対戦ゲームで相手がチートを使っていて、こちらが一方的に負けていたとする。そのラウンドが継続的に続く
そんな状況で、このゲーム面白い、続けたいと思えるプレイヤーがどれだけいるだろうか?
またチートがはびこっているとうわさされているゲームを新規参入者が遊びたいと思うだろうか?おそらくは思わない
このような風評被害などは、ゆっくりとしかし確実に、そのゲームの寿命を縮めてしまう。
2つ目、チートはドーピングと同じで作用が残る。
チートを使ってしまうと、相手の行動や自分の最適解をプレイしながら理解することができる。
本来リプレイや、他の人の動画で学ぶ時間を圧倒的に短縮できるし、最適解を学び続けた結果、チートなしでも身体にしみ込まれる可能性もある。
そうなると、生まれてからまったくチートを使用していないプレイヤーと、チートしているプレイヤーの間では、明確な実践値、理論値の差が生まれる。
チートについて取り締まりが行えていないという現状
現状のゲーム業界、詳しくは知らないが、チート使用者を厳しく取り締まっているかといわれたらそうではない。
基本的にチートをしたところで、ゲーム側が発見してアカウントBANにとどまっている。
チートツールを販売している業者が、検挙されたという事例もあるかもしれないが、大々的に報道されたことを目にしているわけではない。
広義でいえば、威力業務妨害なんだろうけど、それを摘発するコストがメーカー側にかかるということで、やれていないのが現状なんだろうと推察される。
またプロゲームチームやゲーマーの中には、大会で正当に戦ってかって実績をつみあげ、スポンサーを得る。それが正当なEスポーツの在り方と思われるが、ストリームで稼ぐことが主体になっている部分もある。
そのため、過去にチートを使用したとしてもそれは水に流すという考え方もあるのだと思う。
今回の問題はあくまで対人戦であるということ。企業はもちろん、チートを使われたプレイヤーにも影響が出ている。
現代は時間だけではなく、極端な話オンラインプレイに金銭を払っているプレイヤーもいるため、金銭的な損失もチートによって奪われているといっても過言ではない。
チートを明確に取り締まる法律や仕組みが乏しい以上、ゲームをしている個々人の倫理観を強化するしか今のところないと思うし
今回は、当該ゲーマーは白だったが、黒だった場合、さらに過去にチートを使用した人間に対して「僕たちは怒っている」「こういう価値観もある」という動画が何本も有名配信者から流れたということは大切なことだと思う。
私はFPSを普段やらないため、チートの深刻さ、特にプロチームでの厳しさというものはよくわからない。
本人が同じFPSで返り咲くというのは、たぶん難しいが、有名配信者になったという力、ノウハウなどはほかの分野でもいかせるとおもうので、そういう点については、寛容にとらえたほうがいいのではないかと思う。