東京で相次ぐ、強盗犯罪、そして起こった凄惨(せいさん)な、狛江市の強盗殺人事件。現在、指示役の「ルフィ」と名乗る人物が、フィリピンで収容されており、そこから指示をしていたのでは?と推察されています。
ここ数日、闇バイトや、強盗などについて関連の動画をいくつかみたうえで、その内容をまとめるとともに、なぜ闇バイトに一般人が手を染めてしまうのか?についての考察を行っていきます。
無在庫転売はなぜ悪いのか? 実際にやられたケース バレる経緯 大手フリマサイトが違反にするのはなぜか?
オンラインカジノをやらない理由 危険とリスク 木曽崇さんの動画を見た感想
最貧困女子 ネタバレ 実態と特徴 彼女たちのこれからと末路 リアル 知的障害とコミュニケーション
海外では一部深刻な社会問題 市販薬に含まれるコデインのODも問題、副作用について 板挟みになるドラッグストア店員、多幸感の大きな代償
闇バイトはSNSだけではない 地元の先輩からの紹介から恐怖で逃げられないという実態
情報のソースは、主にVtuberで元少年院の先生(法務教官)を務めていらっしゃった、かなえ先生という方の動画をもとに語っています。
闇バイトの実態として、メディアでは「若者」が中心になって実行させられていると報道されています。
確かに、SNS経由の闇バイトであれば、若者の利用者も多そうですが、実際は30代以降の闇バイト利用者も多いとのこと。お金に困っている人間というのは、世代を問わずにいるものです。
闇バイトへのルートは主に2種類あり、1つがSNSからの勧誘、2つ目が地元の悪い先輩からの紹介。
少年院に勤めていたかなえ先生は、主に後者の少年を相手にすることが多かったとのこと。
一昔前、反社会勢力は地元の悪さで有望な少年を片っ端から勧誘していたそうだが、現在は元締めとなっている悪い先輩を1人だけ半グレ、または自分たちの構成員にして、そこから先輩を通して、後輩などの弱者などを間接的にコントロールしているとのこと。
学生時代における怖い先輩というのは、絶対的な存在で、拒否権がないのでしょう。
さらに、一部の若者は自己顕示欲のために、闇バイト以上にお金を使い込む傾向があり、若いうちからギャンブルや夜遊びに手を染めてしまうとのこと。
なぜ闇バイトから逃げ出すことができないのか?
そんな違法なことやめてしまえばいい。関係者でない我々は簡単にいえるわけだが、実際に一回でも闇バイトに手を染めると抜け出すことは難しい。
例えば、今回の闇バイト強盗団は、「ルフィに粛清されることを恐れていた」ということを供述している。
闇バイトで代表的なのが、特殊詐欺の受け子と出し子、そしてタタキ(強盗)などがあります。
例えば受け子は、警察に扮して高齢者などからキャッシングカードを奪いとることで、出し子は奪い取ったキャッシュカードと暗証番号をつかって、お金を引き出すというもの。
実行犯は、引き出した金額の5%から10%などを受け取るような契約をされているという。
以前、闇バイトの指示役の人間に取材をしたときに「受け子や出し子が金を持って飛んだら追いかけるんですか?」と聞いた。「そんなことはしないよ。どうせ捕まらないし、面倒臭いだけ」という回答だった。だが、その続きが凄かった。「その場合は警察に電話して捜査協力しますよ」
— 草下シンヤ/作家&編集者 (@kusakashinya) January 26, 2023
裏社会ジャーニーでもレギュラーの作家の草下シンヤさんのツイートで、受け子や出し子が逃げた時に、指示役は警察に電話して捜査協力するのだという。恐ろしい。
「警察にはつかまらない」といううたい文句で、勧誘するのですが、実際に捨て駒として、受け子、出し子は使役され、捕まった場合は半数以上が、実刑(執行猶予なし)になるケースということ。
要するに5万や10万の成功報酬で、人生を棒に振る可能性があるということです。
仮に、受け子や出し子として捕まらずに野放しになったとしても、闇バイトの指示役から次々と仕事が依頼され、断るとSNSでさらされたり、募集時に渡した個人情報などを駆使して脅されるリスクがあるわけです。
だから、通常の判断力ではやるわけがない強盗に手を出さざるを得なくなります。
ある意味、すぐに捕まったほうがまだましな状況かもしれません。
闇バイトで強盗を行うリスクについて
さて、近年増えているのが、闇バイトによる強盗。
基本的に、首謀者は暴力団で、リクルーター(SNSで若者などの勧誘や指示)が半グレ、捨て駒に実行犯がいるわけですが、近年ではその形式を模倣した輩もでており、それがルフィではないのか?と言われています。(ルフィが実際に構成員の可能性はありますが)
令和3年の犯罪情勢によると強盗の検挙率は99.3%に及びます。強制わいせつ、放火、殺人などと主に、重要犯罪として、警察が威信をかけて取り締まっているのです。
ちなみに、強盗と窃盗の違いとして、強盗は暴行や脅迫を用いて、相手の金品を強引にとったかという違いです。
強盗による相手の負傷は、無期または6年以上の懲役、つまり執行猶予はなしです。さらに、強盗の結果、相手を殺害した場合(目撃者を口止めのために殺害した場合も含む)は、死刑または無期懲役です。
今回の狛江市の強盗殺人は、90歳の被害者が開放骨折までうけ、激しい暴行の末、殺害されたことを考えると、量刑が重くなることは避けられないでしょう。
さらに、検察が死刑を求刑した場合の無期懲役になった場合は、仮釈放の可能性は0に等しいため、事実上の終身刑といっても過言ではない末路を迎えるとのことです。
被告人の最後の望みは、心神耗弱だったり、計画性のなさを訴えることかもしれませんが、闇バイトの場合は集団での実行であることのため、心神耗弱だったり、計画性がないという理由で訴えることは通用しないのです。
また、脅迫をされて強盗殺人を行ったということで、情状酌量されることもほぼないとのこと。
バイト感覚で犯罪を行うこと、片棒をかつぐことが、いかにリスクしかない、むしろ人生を終わらせてしまうことであるかということがわかります。
なぜ一部の人間は犯罪をしてまで、金を欲しがるのか?
ここからは、私の個人的な考察になります。いままではかなり引用ばかりだったので。
今回強盗団の中には20代前半という、いわゆるデジタルネイティブの世代もいました。
ネットを駆使していれば、むしろ闇バイトのような危険な情報を事前に察知できて、騙されずに済んだのでは?という想像もできます。
しかしながら、ネットというのは、使い手によっては自分の都合の良い、心地よい情報しか取得できなくなり、客観的な情報や、広い視野を持つことを困難にさせます。
さらに、経済状況や、我々の給与はここ10年以上横ばいなのですが、ネットの発達によって、一部の人間の欲望は右肩あがりになるようになりました。
昔は近場の商店やデパートでしかブランドの情報を得られなかったのが、ネットによって、ハイブランドはなにか、有名人が身に着けているものはなにかをすぐに取得し、無理してでも買えるようになりました。
自宅にいながら、ネット競馬やオンラインカジノ(限りなくグレー)で、ギャンブル中毒者にとっては、24時間365日破産できるような環境にあります。
消費者金融もネットを利用することが可能で、借金へのハードルもかなり下がりました。
このように、一部の人々にとって、ネットというのは自分の欲望をエスカレートさせ、容易に破綻させる装置になっているのが、現状です。
闇バイトは、コロナ下の状況も含め、一部の人々の欲望に忍び込むような形で、発展していった側面があります。
今後の闇バイトについて
現在、SNSでの規制として、闇バイトを告知した場合は、警察などが警告文を送るなどの対処をしています。
大々的に衆人が見れる形で、闇バイトが告知される可能性は低くなったといえます。
一方で、偽の金配り企画や、お金に困っている情報などをツイートして、リツイートした人などをリストアップして、DMで勧誘するという方法なら使ってくる可能性があります。
闇バイトに限らず、SNSでは宗教、ポンジスキームといった怪しい勧誘が、日夜行われています。
少し前なら、ちょっと火傷した程度で、失敗して情報を得るということが可能でしたが、闇バイトなどの場合は、手を染めてしまえば、その時点でゲームオーバーになりかねません。
無在庫転売はなぜ悪いのか? 実際にやられたケース バレる経緯 大手フリマサイトが違反にするのはなぜか?
オンラインカジノをやらない理由 危険とリスク 木曽崇さんの動画を見た感想
最貧困女子 ネタバレ 実態と特徴 彼女たちのこれからと末路 リアル 知的障害とコミュニケーション
海外では一部深刻な社会問題 市販薬に含まれるコデインのODも問題、副作用について 板挟みになるドラッグストア店員、多幸感の大きな代償