2022年の冬に、ハムスターさんのARCADEアーカイブスで、あのタイトーの名作「メタルブラック」がダウンロード販売されたので、購入してとりあえず1周してみた感想になります。
ストーリーやエンディングに話がいきがちな作品ですが、STGとしてシンプルに面白いかどうかの評価を行いました。
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1991年にアーケードに登場したメタルブラック
1991年といえば、ストリートファイター2、餓狼伝説といった格闘ゲーム創世期といっていい年代。
そんな時代に生まれたのが、タイトーの「メタルブラック」
(グラフィックに関しては、3Dグラフィックに慣れているからこそ、味わい深い2Dを堪能することができるというもの)
2DSTGのグラフィックスとしては、非常に質が高く、今プレイしても匠の演出を味わうことができる。
拡大縮小演出や、敵の動きも立体感があり、2Dグラフィック最高峰といっても過言ではありません。
メタルブラック ストーリーと演出
メタルブラックのストーリーは、地球が滅亡寸前であったり、主人公が単騎で巨大な敵に挑むという、かなりハードなもの。とはいえ、こういったストーリーは他のSTGと比べても特に衝撃的というわけではありません。
文章でみせるというより、グラフィックで荒廃しきった砂漠や、私たちが信じていたものが、次々と壊れていくさまを見せつけられるのであります。
特に1面は、名曲と呼び声高いBGMとともに、怒涛のグラフィックと荒廃した地球を見せつけられます。
おそらく、1990年代のSTGとしては最も簡単な1面ではないでしょうか。(もちろん以降のステージはちゃんと難しいです)
(ボス撃破後の画面、このような演出は後にも先にもメタルブラックぐらいですかね)
BGMを担当しているのは、ダライアスやレイシリーズといったタイトーの名作STGの珠玉のBGMを手掛けているZUNTATA。今回もZUNTATA特有の幻想的なサウンドを活用しつつ、どこか薄暗い、どこか切ない雰囲気をメタルブラックで再現しています。
メタルブラック STGとしての評価とシステム
メタルブラックは、一部のSTGファンにとって、強烈に脳裏に焼き付いた作品であることは間違いないです。
しかしながら、ゲームシステムはどうなのか?
このゲーム、一見シンプルに見えて斬新で、斬新に見えてすごいシンプルな作品です。
基本的な情報をまとめると
ステージ中に散らばったニューロンを回収して、主砲のビームレベルをアップ
ビームレベルがあがると、攻撃範囲が広がる
ボムは存在せず、ビームのレベルに応じてエネルギー解放ボタンをおして、解放ビームを放つ(ビームレベルに応じて攻撃力が異なる)
解放ビームを打つと、ビームレベルが1に戻る
その場復活の作品で、ビームレベルはコンテニューするまでは落ちない
ビーム解放中も自機は無敵になるわけではなく、敵弾にあたると普通に落ちる
ボスのビームにあわせてビームをうつとビーム干渉が行われ、ビームレベルが強い方がダメージを与えられる
ビーム解放が肝になるシステムなんですが、安易にビーム解放を使ってしまうと、メイン射撃の攻撃範囲と攻撃力が弱くなってしまって、敵をさばききれなくなります。
つまり、諸刃の剣です。
ビームシステムについては、のちにGダライアスやダライアスバーストで完成されていきます。
ダライアスバーストでは、ボスがバーストビームをうって、自機に当たる瞬間にバーストボタンを押すことで、カウンターバーストが発動し、大ダメージを与えることができます。
(横スクロールSTGの完成形といっていい作品なので、購入してみてほしいです)
ただビームレベルをためてぶつけるという運用が大切だったメタルブラックに比べて、ダライアスバーストは、タイミングというよりゲームらしい要素に進化しています。
メタルブラックは難しい?
1991年の作品なので、最近のSTGに比べると難易度は優しくありません。
ただ、覚えればなんとかなる、敵のビームのタイミングを覚えればいいというポイントもあります。
横スクロールSTGらしく、壁にぶつかってやられるとか、敵が上下後方からおそってきて、撃墜できずにやられる局面が多数あります。
上の画像の泡のように、泡にあたってしまうとしばらくショットがうてなくなるというギミックもあります。
いわゆる初見殺し的なギミックもそれなりにあります。
装備が貧相なので、グラディウスのようにオプションをいっぱいつけて制圧してやったという達成感や、全能感は得られにくいですね。
後半のステージになると、つねにヒーヒーいいながら、敵の攻撃を潜り抜けたり、コンテニューの嵐でした。
以上が、メタルブラックの感想です。
かなりのレアゲーを900円ぐらいで購入できて、とても満足しております。
本作のダウンロード購入を待ち望んでいたSTGファンは多くいたと思います。
気になる方がいればぜひとも購入してみてください。発展途上な部分は散見されますが、1周して損のない作品です。
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