今回は、任天堂の最新作RPG、有名シリーズのゼノブレイドの3を50時間ほどプレイした感想になります。
まず注意点として
- 6章までプレイ(つまり未クリア)
- ゼノブレイド1と2はクリア済み
- 酷評なレビューになるのでゼノブレイド3好きな人はブラウザバック推奨
上記の要素を含みます。ゼノブレイドは素晴らしいシリーズであると思いますし、ゼノブレイド2はDLCを購入するほど好きだったのですが、この3に関しては、個人的につまらないと思う点が多く、仮にゼノブレイド4が発売されたとしても、購入はしません。
繰り返しますが、今回のレビューは、かなりの酷評です。
わたしなり、○○が○○だからダメだったと理論立てて、話す所存ですが、気分を害される方もいらっしゃると思われるので、あらかじめご容赦願います。
ちなみに、関連記事では、私が優れていたと思うRPGをリンクにはっています。
ドラゴンクエスト11 エンディングに至って感じる 新しいRPGのストーリーがここにある
原神 1周年直前レビュー 総プレイ時間約40時間 プレイして楽しいと思える人とプレイしてつまらないと感じる人の違い
ペルソナ5 クリア後感想 計算されつくされたターン制RPGの歯ごたえ 懐かしきFF456時代を思い出す
ウィッチャー3 スイッチ版 メインクエストのみクリア時間35時間の感想
Tales of Arise テイルズオブアライズ クリア・エンディング後ストーリー・キャラクターレビュー シナリオは最高傑作なのか?
結論 ゼノブレイド3が面白いと感じる人 つまらないと感じる人
まず、はじめてにゼノブレイド3にあうひと、あわないひとを私なりにまとめました。
ゼノブレイド3を購入しようか迷っている人は参考にしてください。
あうひと
やりこみゲームが好き
アニメが好き
世界観の練りこみよりも、キャラクターを深堀するのが好き
時間に余裕がある
ドラクエの転職やFFのジョブシステムが大好き
ゼノブレイドシリーズをこよなく愛している
あわないひと
ゲームはさくっと2~30時間でクリアしたい(ゼノブレイド3はムービーをスキップすれば、この時間になる)
ムービーが長いと苦痛に感じる
戦闘におけるキャラの役割が明確な方が好き
ゼノブレイド3 戦闘システムの評価について
まず、ゼノブレイドの肝である戦闘に関して
ゼノブレイド3は過去作の3人から倍になり6人、さらに助っ人も加えると7人でフィールドを探索して、戦闘します。
戦闘人数が増えたことによって、戦闘状況の把握が大変になるのかなと思いましたが、AIの性能が、1や2に比べてかなり良くなっており、回復の管理や、相手の状態異常(ブレイク→ダウン)を円滑に行ってくれます。
レベリングも快適になっており、サブクエストやクラス(ジョブ)を獲得するヒーロークエストをクリアして手に入る経験値が多めに設定されており、特に敵をちまちま倒して、経験値稼ぎする必要はありません。
戦闘に関して、すべてを語るとかなりのボリュームになるのですが、過去作との違いとして
- クラス(ジョブ)を変えながら、キャラクターを育成していく
- インタリンクというキャラ同士が合体して、強力なアーツを放てる
- チェインアタックシステムがわかりやすくなり強化
クラス(ジョブ)システムが好きかで、ゼノブレイド3の評価が大きく変わる
ゼノブレイド3は、クラスというジョブシステムがあり、大枠では、タンク、ヒーラー、アタッカー、そこから細かくジョブが派生していくシステムになっています。
クラスの数は非常に多く、クラスによって能力値がかわったり、使えるアーツが異なります。同じ回復役でも、回復に特化したクラスもあれば、回復しながら敵の能力を下げるクラスがあり、奥が深いです。
同じクラスを使い続けることで、クラスを成長させることでき、成長させることで、他のクラスに移った時に、成長させたクラスのアーツやスキルを受け継ぐことが可能です。
FF5などのジョブRPGをプレイしたことのある人なら、すんなりと入りやすいです。
個性豊かなクラスが多く、戦闘も飽きにくいと思うかもしれません。
レベルと異なり、クラスを成長させるためにわざわざ戦闘を繰り返す煩わしさ、クラスを成長させないと戦闘が楽しめないのでは?という使命感などから、好きになれませんでした。
クラスに関連するヒーロークエストは面白く、メインストーリーの理解を助けるのですが、これも、ヒーロークエストをこなさないと先に進めないという使命感を生んでいます。
確かにゼノブレイド2もガチャシステムがあり、ブレイドを集めるという要素がありますが、物語で重要、戦力になる主要なブレイドは進めると自動的に入手できる仕組みでした。
インタリンクとチェインアタックが初心者救済システムになりすぎている
インタリンクは、特定のキャラ同士が合体して、より強力なアーツが放てるシステムです。
インタリンクは時間制限がありますが、インタリンク中は無敵です。
ただ、強いわけではなく、パーティ編成をミスして、インタリンクするキャラ2人がヒーラーなら、他のキャラが戦闘不能になった際の助け起こしができなくなります。
そのようなデメリットはありますが、インタリンク中に出せるタレントアーツの攻撃力はすさまじく、敵の体力をかなり奪えます。
次にチェインアタックですが、2のチェインアタックのように属性の関連性を考える必要はなく、だれでも高火力をたたき出せるのですが、10回ぐらいやっていくと飽きるぐたいに、単調なシステムになりました。
チェインアタックによるアーツの倍率ボーナスがすさまじく、ボス相手でも4割~6割ぐらいの体力を1回のチェインアタックで溶かします。またチェインアタックは、専用のゲージがたまれば、何度でも繰り返せるので、手軽かつ強力です。
ゼノブレイド3は、過去作よりもシステムの数が多いのですが、チェインアタックが簡素化され、強力になったことで、チェインアタックゲーの側面が強くなりすぎてしまいました。
チェインアタックが強すぎることと、ノーマル難易度であれば6~7人パーティで自動的にぼこって終わるということで、自分でクリアした快感があまり得られないつくりでした。
ゼノブレイド3 フィールド探索 ボリュームアップの功罪
ゼノブレイド3は、広大だったゼノブレイド2の5倍のフィールドのボリュームと言われています。
確かにすさまじいロケーションであることは認めるものの、ゲームを進めないと到達できないエリアも多く、見えている場所に探索できるけど、今のところ探索できないなんてことが多かったりします。
ゼルダの伝説や原神のように、少し脇道にそれたら宝箱や、ミニイベントが細かく挿入されているわけではなく、広大な分、大雑把なつくりになっていると感じました。脇道にそれたいという意欲に駆られなかったのです。
メインイベントのボリュームも膨大で、サブクエストやヒーロークエストをこなすために膨大なマップを歩き回るという徒労感のほうが強かったです。
ゼノブレイド3 ストーリー ムービーが冗長で、その長さから得られる感動がなかった
私がゼノブレイド3を途中でやめた最たる要因が、ストーリーのボリュームの長大さと冗長さです。
6人のメインキャラすべてにしっかりとした見せ場や、過去を描いたのは、すごいと賞賛されていますが、表現するためのムービーの長さ、ムービーの頻度、そしてすべてを見終わった後でも、消化不良感の残る結末・・・
ゼノブレイド3の5話、6話を絶賛する人は多く、5話は主人公ノアのある因縁を断ち切る話で、盛り上がる場面ではあるのですが・・・
ゼノブレイド3は、過去作に比べて、ギャグ要素が弱く、シリアス路線といわれています。
私は、シリアスなストーリーが嫌いではありません。しかしゼノブレイド3のストーリーが好きになれなかったのは、平坦だったからです。抑揚がないのです。
主人公ノアが、与えられた命、奪われる人権に対して、どのように決着をつけるのか、意思表示をしていく過程が、非常に長いです。
そして30歳を超えたおっさんで、いろんな作品に触れてきたからと思いますが、冗談抜きで、このゼノブレイド3を見て、驚嘆した事実、印象に残ったセリフは全くありませんでした。
ここまで、長いムービーを見て、感情が揺さぶられなかった作品は初めてです・・・
おそらく中高生の時に出会っていれば、印象は変わっていたかもしれませんが・・・
類似する作品が多いというか、過去のゲーム作品、アニメ作品をミクスチャーしているからこそ、既視感が強いんですよね
- 主人公やヒロインが造られた存在で、限られた命から抗う
- 敵は悲劇的な過去を受けて、今の命を永遠にするために他人を犠牲にする
ちょっと反論すると、愛とか老いに対して、とても素敵なように語りますが、愛し合える人間や、老いを迎えられる人間って限られているので、これって明確な差別や紛争をはらむんですよね。
正直、本作のストーリーの哲学的な部分に対しても、全く乗れなかったです。
また、過去作に比べると、どんでん返しや、序盤から中盤を引っ張る敵役の存在が希薄です。
しいて言うなら、最初の寿命が10年しかないが、最大の衝撃ポイントでした。
敵であるメビウスの数はもう少し少なくして、キャラとの因縁をもう少し深くしてもよかったのではないでしょうか?
しかし、ネットの評判をみるとクライマックスの盛り上がりが素晴らしいとか、エンディングは見てよかったと思う人が多いので、最後まで進む価値はあるかもしれません。
私はあと10時間ほど使って、この作品を最後まで進める気にはなれませんでした。
はい、思った以上にまとめると酷評になりました。
ゼノブレイド1や2への思い入れが強すぎたかもしれません。1や2もムービーが短かったわけではありませんから。
ただ、ストーリーもつまらない、フィールド探索、戦闘のやらされている感が相まって、クリアする気になれず、過去一番つまらない作品だったと評価しています。
一方で、この作品が、ゼノブレイドの完成形である、神ゲーであるという意見もちゃんとありますし、ストーリーの関係上、1や2をやったほうがいいのですが、3から始めて、3のやりこみ要素を遊びつくすほうが、楽しめるのではないかと思います。
ドラゴンクエスト11 エンディングに至って感じる 新しいRPGのストーリーがここにある
原神 1周年直前レビュー 総プレイ時間約40時間 プレイして楽しいと思える人とプレイしてつまらないと感じる人の違い
ペルソナ5 クリア後感想 計算されつくされたターン制RPGの歯ごたえ 懐かしきFF456時代を思い出す
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