ゲームレビュー

今遊ぶ 龍虎の拳外伝の評価 どこが成功して、どこが失敗したのか?

2022年3月現在、2月に発売されたばかりのKOF15の出来と評価について、格ゲー界隈は持ち切りですので、KOFの古い作品を遊んでみることにしました。
プレイしたのは、アートオブファイティング龍虎の拳外伝になります。事実上、龍虎の拳シリーズの最終作になりましたが、外伝とついてあるだけあって、いろいろ挑戦的な仕様の多い作品でもあります。現在プレイしても、新鮮で面白い部分があるので、取り上げてみました。

このブログでは、格闘ゲームの最新作の情報やレビューを取り上げています。よろしければほかの記事もご覧ください。

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モーションキャプチャー×3D格闘ゲームのコンセプトの龍虎の拳外伝

龍虎の拳外伝が、リリースされたのは1996年。世間は、バーチャファイター2の3D格闘ゲームが起こり、鉄拳の登場など、新しい格闘ゲームの波が登場した時代であり、PSなどの3Dゲームに特化したハードも発売されていました。

新しい試みに貪欲なSNKは、KOF96にてキャラクターの飛び道具技を軒並み廃止し、龍虎の拳外伝では、モーションキャプチャーによる2Dでありながら、リアルなキャラクターの動きを実現しました。

KOFでは1年に1作出すというノルマのため、ドット絵は使いまわしであることが多かったのですが、餓狼伝説や龍虎の拳では、シリーズごとに最先端の2Dグラフィックを目指したものになっています。

また3D格闘ゲームのような打撃の攻防、投げの強化など、本作独自の要素も見られます。

特に相殺が多いのが、顕著で、技が相殺してもダメージの大きいほうは、ひるむ時間が長く、ダメージの少ないほうは、少ないひるみで次の攻撃にうって出られるという攻防が非常に新鮮でした。

結論を言えば、よくいえばリアル、悪く言えば、もっさりとしたプレイ感覚になっており、多くの爽快感を求める2D格闘ゲームユーザーに受け入れられたかどうかは、この作品をもって、龍虎の拳が終焉したことが、1つの証明になります。

 

第2のサムライスピリッツを目指した龍虎の拳

SNKはカプコンのストリートファイター2のフォロー的な作品を複数世に出しました。その中でもSNKの独自性を築いたのは、「サムライスピリッツ」だと考えています。

サムライスピリッツは、キャンセル必殺技が浸透したストリートファイター2のアンチテーゼとして、通常技に注目し、通常技の差し合いや、強斬りという必殺技よりワンボタンで繰り出せる技の火力を高めるなど、初心者から上級者まで楽しめる読みあいを実現しました。

3D格闘ゲームが受け入れられた背景も、複雑なコマンド技を要求されず(厳密にいえば、アキラスペシャルなどかなり難しい技もある)、パンチ、キックを覚えるだけで、なんとなく試合になる映像が受けたわけです。

龍虎の拳外伝も、必殺技も超必殺技もありますが、通常技や投げが強めに設定されています。

特に通常技は、ボタンを連打するだけで連続技につながります。また浮かせ技もあり、浮かせてから、基本コンボをいれるだけで、3割のダメージを与えることができます。

かなり大味でありますが、コマンド技にアレルギーを持ったプレイヤーも楽しく遊べる仕様になっています。

ただし、龍虎の拳のユーザーが、派手な超必殺技を差し置いて、通常技のみの攻防で満足できるか?納得できるか?

様々な情報が出そろった現在なら、「通常技でたたき合う2Dゲームも面白そうだな」と思えるのですが、リアルタイムで遊ぶとかなり地味な見た目になりますね。

 

龍虎の拳外伝における超必殺技の役割 やはり出しづらい

龍虎の拳外伝にも超必殺技があります。体力が3割を切るとキャラが点滅して、打てるようになります。

ちなみに、キャラの体力が少なくなると、キャラの攻撃が強化されます。これは鉄拳6以降のレイジシステムの先駆けといえる、逆転要素です。もともとSNKゲームは、体力が少なくなると超必殺技が打てるというシステムでしたが。

ただ、このコマンドはかなり癖が強く、私は一部のキャラクターの超必殺技が出せません。

主人公のロバートの乱舞技であっても、方向キーを入力してからニュートラル(なにもしない状態)を挟む状態が要求され、そのタイミングがわかりませんでした。

必殺技も、出すまでの発生がかなり長く、出し終わった後の硬直もかなり長いです。ただし、それらのデメリットに見合ったダメージは出ます。

3D格闘ゲームが、なぜブームになったかという分析の上で発売されたことは、理解できますが、2D格闘ゲーム屋のこだわりが、邪魔をして、ちぐはぐな作品になったという印象です。

 

龍虎の拳外伝 キャラクター ロバートガルシア

外伝の主人公は、リョウ・サカザキではなく、富豪で関西弁をしゃべるロバート・ガルシアになります。モデルは、当時のアクションスターだったスティーブン・セガールです。

ストリートファイターでいえば、ケンが主人公になるようなもので、かなり意欲的な試みでしたね。

ロバートは、のちのKOFでもこの外伝の衣装が採用されることになります。

リョウに比べて、コマンドの癖がすくなく、もともと足がかなり長いキャラなので、リーチを活かした攻めが得意とされており、初心者が使っても使いやすいキャラになっています。

 

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