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GTASA サンアンドレアス完全版 感想・評価・レビュー GTA最高傑作を現代のオープンワールドと比較すると・・・

今回はGTA3ユニバースの集大成であり、オープンワールドゲームのその後の指針を決定づけ、今もなおGTA最高傑作と評判の名高い、GTASA(サンアンドレアス)を改めて、レビュー・評価・感想となります。
前回同様に、PS5のGTAトリロジー完全版でのプレイになります。

 

このブログは、オープンワールドゲーム、GTAシリーズの紹介を行っています。よろしければほかの記事もお読みください。

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17年ぶりに遊べる ほぼ無規制のGTAサンアンドレアス

まず、日本人プレイヤーが、GTAトリロジーのサンアンドレアスを遊ぶ大きなメリットがあります。

当時、GTAシリーズが社会問題化され、カプコンによって発売が長期間遅れた末に、大幅な改悪がなされたPS2のサンアンドレアスと異なり、ほぼ当時の北米版の状態と環境で遊べるようになりました。

一部、規制に不服だったユーザーは、のちにPC版を購入したり、海外版を購入して日本語化のmodを入れるなど試行錯誤していました。

ちなみにメジャーな無規制内容について

  1. 相手の命を奪うとお金が手に入る
  2. 追い打ちができる
  3. ムービー中のドラッグ描写が描写されている

1,2は当時でもやりすぎた規制だと、ゲームファンから大きな失望を受けました。まさか3のドラッグ描写がしっかり描かれている点は、驚きでしたが、ロックスターは、闇雲にドラッグ描写をいれているわけではなく、根底には、ドラッグによって堕落した人々を描いています。

GTAの完成形といわれている本作をほぼ無規制の状態で遊べる、というだけでも価値のある作品になっています。

 

サンアンドレアスで導入されたライフシュミレーション要素

前2作では裏社会でのしあがっていくため、たんたんと与えられたミッションをこなしたり、金を稼いだりするという目的だけで、構成されていました。

サンアンドレアスは、ストーリーが家族愛に着目されていることや、バイスシティ以上に入れる施設、干渉できる遊びが増えました。

 

 

さらに、主人公のCJことカールジョンソンは、走ればスタミナが増え、体脂肪が減る、ファストフードを食べれば体脂肪が増えて太ってしまう、潜れば肺活量が鍛えられる・・・などなど

広大な世界の中で、現実に即した成長をします。

スポーツに興じるもいいし、砂漠地帯を探索するのもいい、カジノで一発逆転を狙うという遊びもできます。

 

遊びだけでなく、店の作りこみなども進化している

オープンワールドゲームは、ミッション選択制の自由度の高さと、プレイヤーが好きな育成段階、武器の状態でミッションに挑戦できるというシステムが売りでした。

サンアンドレアスは、オープンワールドの中に様々なタイプのゲームをいくつも織り交ぜることによって、まるでその世界で生活しているような、リアリティを生み出すことに成功しました。

単に、アクティビティを増やしたというだけではなく、ガンショップ、洋服店といった施設の作りこみが非常によくできています。

過去作では、武器屋なら銃器を買うだけ、アパレルは目の前のアイコンにさわって着替えるだけという記号的なものにとどまっています。

一方で、サンアンドレアスは、服屋には各ブランドが陳列されており、主人公のアクションに店員が丁寧に反応します。ガンショップでは、主人公が購入する銃器以外にずらりとライフルが並んでいます。

このように、世界の中で本当に生活するというシュミレーション要素を、グラフィック面でも強調したのが、サンアンドレアスになります。

この方針は、次回作の4にも間接的に受け継がれていきます。

 

サンアンドレアス GTA3の4倍ほどのミッションは数だけでなく密度もすさまじい

サンアンドレアスを語るうえで、外せないこととして、圧倒的なミッション数にあります。

3,バイス、サンアンドレアスをミッションクリアだけを目指して、プレイしたのですが

  1. Ⅲ 6時間
  2. バイス 15時間
  3. サンアンドレアス 23時間

サンアンドレアスは、ストーリーをクリアするだけでも20時間以上を必要としました。

前作のバイスシティと比べると、ゲームプレイにおいて乗り物の種類が爆発的に増え、特にヘリ、戦闘機、ジェットパックといった空関係の乗り物が、飛躍的に増えました。

四輪車に関しては、工業地帯が多く、性能にばらつきがあり、バイスシティのように安定して高性能なスポーツカーに乗れるわけではありません。

一方で、バイクの性能は向上しており、曲がりやすくさらに乗り続けることで、転倒しにくくなりました。

 

 

砂漠地帯や森林地帯といった広大な自然を、オフロードバイクで駆け回るのは、それ自体が1つのコンテンツとして、成立するぐらいに楽しいゲームプレイに仕上がっています。

 

 

ミッションが多すぎて、食傷気味にならないか?といわれたら多少なりますが、シリアスとコメディをうまく織り交ぜ、独自のルールをミッション内に設けることで、プレイ時間が圧倒的に短い3以上に、バラエティが豊富で飽きさせないつくりになっている点に脱帽です。

 

現代のオープンワールドとサンアンドレアスの比較 ファストトラベルがないことは欠点なのか?

今まで、サンアンドレアスを評価していましたが、批判点が全くないわけではありません。

まずは、現代オープンワールドでは当たり前になったファストトラベル機能がありません。隠れ家や物件は大量に買えるのですが、あくまでセーブポイントを増やすという点だけになります。

前述のように、広大な土地をオフロードバイクで突っ走る、自転車で坂道をせめるだけでも楽しいです。またラジオで聞ける洋楽のジャンル、曲数も圧倒的なレパートリーでどれも素晴らしいです。

おすすめは「CSR」というソウルミュージックとR&Bです。

この「移動」を楽しめるかどうかが、サンアンドレアスの評価に直結します。私はyoutubeをラジオ感覚で聞いたり、いろんな乗り物やラジオを楽しむ余白時間として、楽しんでいました。

しかしながら、ファストトラベルがないからこそ、自力で砂漠や森林地帯を抜けて、新しい都市に到達したときの喜びなどはあるため、一概にファストトラベルがないことが、欠点と断言できません。

 

サンアンドレアスの問題点 銃撃戦は発展途上、ギャング抗争は致命的につまらない

一方で、銃撃戦は遮蔽物を乗り越えるなど、改善点は見られますが、現代のTPSと比較すると、お粗末な点も多く、防弾チョッキと体力満タンでもあっという間にやられるバランスです。

特に、ゲーム中盤以降は、軍事施設に乗り込むミッションが増え、雑魚敵でも当たり前のようにM4を所持し、ハチの巣にされます。

また、本作の追加点である「ギャング抗争」が致命的につまらないです。これは敵対ギャングのシマを奪っていく陣取り合戦なのですが、やることが同じです。

  1. 敵のシマにいるギャングを3~4人倒すと発生
  2. 3回に分けて、敵軍団をすべて倒すとシマを獲得

このギャング抗争は、後半になると強制的にプレイさせられます。やることはすべて同じで、敵はただのギャングですが、当たり前のようにアサルトライフルをもっているので、曲がり角で待ち構えて、敵を一層するか、遠くからスナイパーライフルで地道に削るぐらいしかできません。

 

以上が、サンアンドレアスの評価になります。現在プレイしても素晴らしい点もあり、歴史的な作品でありながら、PC版では今もなお、最新のmodが製作されているそうです。

間違いなくGTAの完成形の1つがここにあります。

 

 

 

 

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