シン・仮面ライダー ネタバレ全開の評価と考察 ネットで賛否両論 はたしてがっかりなのか、神作品なのか?

スポンサーリンク

スポンサーリンク

庵野秀明監督の最新作、シンシリーズの最新作で、ひとまずここで終着になっているシン・仮面ライダーです。
平成仮面ライダーをかなり好んでみていた筆者でしたが、昭和そして、石ノ森章太郎先生の原作漫画にかなりよせた作品になっています。

 

いままでのゴジラ、ウルトラマン同様、庵野秀明監督のこだわりやノスタルジーがこれでもかと詰め込まれた作品ですが、賛否両論であることも事実。中にはかなり辛辣な評価やがっかりしたという声を。

 

今回は友人と一度見てきて、率直に感じたことや、おもしろかったところ、つまらなかったところを忖度なく評価していこうと思います。

 

※今回は容赦のないネタバレを含みます。またそれぞれの章が長文になるので、気になるところへもくじからジャンプしてください!!

シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| ネタバレ?考察 ゲンドウとミサトはなぜ子供と向き合わないのか? 現代の片親と重ね合わせて考察する

シン・ウルトラマン ネタバレあり 一部で批判と炎上?の不安 長澤まさみのセクハラ問題について

シン・ウルトラマン ネタバレ 禍威獣はなぜ日本を襲う 気持ち悪いといわれた見た目について ラストシーンの解釈と考察 本当の兵器とはなにか?

仮面ライダーBLACK SUN(ブラックサン) 感想、ネタバレ全開 おもしろい?つまらない?

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シン・仮面ライダーにおけるショッカーと各オーグの扱いについて

まず、シン・仮面ライダーの主人公である本郷猛は、原作同様に突然改造されたという設定になっています。

 

原作同様にショッカーという組織も存在していますが、明確なわかりやすい「悪」という親玉がいるわけではなく、その正体は発達した人工知能であり、人類の幸福のために人類を選別するという判断をもって、改造人間をつくり、世の中を変革しようとします。

 

まぁ、いいかえれば地球征服を結局はしようとしているとも言えます。

 

怪人たちはオーグといわれていて、人間と昆虫や動物の遺伝子を融合させられています。

 

人格まで最終段階まで改造されて、認められたオーグは、ショッカーの幹部になっています。

 

ショッカーの幹部は、ショッカーの目的通りに人類をコントロールしたり、統治しようとしていますが、その考えは結構バラバラです。

 

コウモリオーグは、疫病をばらまき人類を削減させようとしていますし、ハイオーグは、電波を使って特定の人々をコントロールして、優れた奴隷制を作ろうとします。

 

最終ボスにあたる、チョウオーグは、全ての人のたましいを取り除いてもうみんな肉体から解放されたら争いがなくなるって、かなり極端な思想のものと動いていますし、仮面ライダーを勝手に複製するだけの権力を持っています。

 

何度も語りますが、シン・仮面ライダーのドラマつくりは結構雑で、シン・ウルトラマンが30分のドラマを4分割にしたとすると、シン・カメンライダーは15分ぐらいのドラマを8分割したぐらいの場面転換の多さです。

 

映像や雰囲気でドラマの流れを伝えることが難しいから、オーグや主人公に思想や思惑を長セリフでしゃべらせているので、オーグそれぞれが思惑が違う、どのように統治しようと考えているかを想像しながらみるのが、楽しい鑑賞かもしれません。

 

スポンサーリンク

アクション映画、特撮映画として、シン・仮面ライダーを考える クモオーグ戦のバイオレンスアクションとメッセージ性のすばらしさ

特撮映画で最も重要な評価点と言えるアクション。

仮面ライダーなので、肉弾戦の緊迫した殴り合いばかりが展開されるかと思いましたが、白組によるCGアクションが結構多かったのが意外でした。

 

CGにより、スタントの制約から逃れた仮面ライダーは、上空を縦横無尽に飛びまくり、無茶なバイクアクションも展開し、思った以上にはちゃめちゃなアクションを楽しむことができます。

 

しかし、私は冒頭のクモオーグとの戦闘員や、クモオーグ戦闘の仮面ライダーが一発でも敵にダメージを与えると、血しぶきを飛ばして飛んでいく、顔がぐちゃぐちゃに破壊されてしまうという緊迫感が好きでしたね。

 

これは、アクションの派手さもさることながら、本郷が思い描く人を守るために力が欲しいとはかけ離れたら、人を守るために人を殺してもいいのか?というテーマにも合致しています。

 

そのため、冒頭のバイオレンスなアクションは、爽快感があるとともに、本郷の苦悩とともに、どこか罪悪感を抱かせるつくりになってり、秀逸です。

 

シン・仮面ライダーにがっかりしたよという声の人も、クモオーグまでの戦闘シーンは、絶賛していました。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| ネタバレ?考察 ゲンドウとミサトはなぜ子供と向き合わないのか? 現代の片親と重ね合わせて考察する

シン・ウルトラマン ネタバレあり 一部で批判と炎上?の不安 長澤まさみのセクハラ問題について

シン・ウルトラマン ネタバレ 禍威獣はなぜ日本を襲う 気持ち悪いといわれた見た目について ラストシーンの解釈と考察 本当の兵器とはなにか?

仮面ライダーBLACK SUN(ブラックサン) 感想、ネタバレ全開 おもしろい?つまらない?

 

スポンサーリンク

アクション映画としてのシン・仮面ライダー 見にくいアクションの功罪

クモオーグ戦は素晴らしかったのですが、以降のアクションはどうだったのか、個人的な感想とともに振り返っていきます。

コウモリオーグ

コウモリが常に飛んでいるので、常にCGを活用。ヒロインの緑川ルリ子との共闘が注目。

ラストは、高く飛び上がったコウモリオーグに対して、サイクロンで上昇してそのままライダーキック。まさにバイクアクションの極致

 

ハチオーグ

目にもとまらぬ高速の斬撃戦。冒頭のハチポーグと配下が刀をつかって仮面ライダーを追い詰めながら、本郷はいままでの戦闘経験をいかして、ふせぎながらかわす。この一進一退の攻防が楽しめる

 

仮面ライダー2号

洗脳された一文字との対決

仮面ライダーというより、ドラゴンボールのような飛びまくって、ぶつかりあうという戦闘。たぶん仮面ライダーでここまで重力による制約を無視した戦いもなかなかないかも。

拳をかわすたびに、陽気な2号がコメントを残すことで、一文字のキャラクター性もうかがい知れることになった

 

KK(カメレオン、カマキリ)オーグ

2号の正義の心を呼び戻した瞬間、隠れていたKKオーグに刺されたルリ子。その仇を討つのは、1号ではなく、2号だった。

2号のお披露目シーンで、幹部クラスでもないKKオーグは瞬殺されることになる。

アクションシーンというよりは、マスク割れした本郷奏多の凶悪な面構えが最も印象的なバトル。本郷奏多さん、本当にいろんなアニメ原作に出ていて、たとえ短時間でも我々にインパクトを残してくれている。

 

大量の仮面ライダー

本作で最もがっかりした戦闘。

暗がりのトンネルで、大量の複製された仮面ライダーとカーチェイス&バトル。

カーチェイスシーンは本当に本当に何が起こっているのかわからず、損した気持ちになった。

 

チョウオーグ 仮面ライダー0号

ラストシーンは、再び、泥臭い肉弾戦にもどり、ここは満足。

ただ誰をやるかやられるかという戦闘というよりは、コミュニケーションで心を取り戻す!!といったもので、好き嫌いは分かれるかもしれない。

 

振り返ってみると、よく2時間の枠に収めたなというぐらい、アクションシーンはとにかく多い。

アクションのふり幅がすごいのは最高の長所にもみえるのですが、ではアクション映画としては文句なしに傑作といえないのが、本作の難しいところ・・・

 

 

スポンサーリンク

シン・仮面ライダー ドラマ評価 本郷とルリ子の距離の変化

本作はバイクが重要な存在になっていて、本郷とルリ子のロードムービーみたいな展開になっています。

 

(浜辺みなみのかわいさは正義だった)

ネタバレになりますが、本郷もルリ子も両方命を失います。

 

肉体的な死はむかえるものの、人を思いやる心、情愛、そして正義を受け継ぐ意志などは、一文字などに受け継がれていくのです。

 

本郷とルリ子は、緑川弘という博士につくられた存在になっています。とくにルリ子は、アンドロイドのような存在自体が、人から生まれたものではないという完全に造られた存在なのです。

 

ルリ子は、父を冷たく評価し、利用されている本郷にもおめでた呼ばわりし、1人でショッカーに立ち向かおうとします。

 

しかし、ルリ子がショッカーに反旗をひるがえしたのは、ショッカーの管理的なやり方や兄のチョウオーグの破滅的な考えを疑問に感じ、外の世界をいくつか見てきた彼女は、人間側についたのです。

 

ハチオーグとも立場は完全に異なっていますが、友人として過ごした日々を覚えており、彼女に手を下すことができませんでした。

 

本郷は幼少期に警官の父が殉職し、殉職した現場で血まみれの父を見た本郷は、誰かを守るために力が必要であると考えます。

 

一方で、本郷の苦悩として、なぜ父は最期まで遺された家族ではなく、目の前の被害者や通り魔を気にかけるのかという苦悩も感じていました。

 

ルリ子が本郷に諭したように、誰かが辛い思いをするから誰かが幸せで生きていられる。父の警官という職業はまさにそのような役割だったからではないでしょうか。

 

冒頭の本郷は、自分がショッカー構成員を殺したことで、罪悪感に押しつぶされそうになります。しかし、ルリ子を守ること、目的を達成することを決意した本郷は、ショッカー打倒に意欲的になります。

意欲的になった本郷は、目がすわり、セリフもどこか感情が殺されています。それでも、むやみな殺傷は行わないことをルールとしています。

 

面白いことに、冷徹冷静に見えたルリ子が一番感情的、脆い部分があり、一方で感情的でもろそうだった本郷は、過去のトラウマの経験から、自分を冷静にコントロールすべを知っているように見えます。

このようにシン仮面ライダーを1つのロードムービーとして、ヒューマンドラマの感情の揺れ動きを追っていくとかなり楽しめるのではないでしょうか?

 

さて、シン・仮面ライダーをみた感想になります。

いままでのシンシリーズ、特にゴジラを見たような衝撃はなかったですし、これから仮面ライダーをみてほしい、伝えてほしいという1作としては、ちょっと癖が強すぎると感じました。

初めて仮面ライダーを見る人は、ZOやTHEFIRSTあたりがいいかもしれませんね。

 

シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| ネタバレ?考察 ゲンドウとミサトはなぜ子供と向き合わないのか? 現代の片親と重ね合わせて考察する

シン・ウルトラマン ネタバレあり 一部で批判と炎上?の不安 長澤まさみのセクハラ問題について

シン・ウルトラマン ネタバレ 禍威獣はなぜ日本を襲う 気持ち悪いといわれた見た目について ラストシーンの解釈と考察 本当の兵器とはなにか?

仮面ライダーBLACK SUN(ブラックサン) 感想、ネタバレ全開 おもしろい?つまらない?