みなさん、もうすぐまたハンターは休載期間に突入しそうです。そのため、今回はおさらいの意味も込めて、いままでの10話を簡単にまとめてみようと思います。
ただまとめるだけでなくハンターファンの筆者の考察や感想も交えてお送りしたいと思います。
過去のハンター考察や感想に関しては、関連記事から読めます。
※ハンターハンターの単行本未収録の内容を含みますので、ネタバレにご注意ください。
No.391 衝突②
あらすじ
組の均衡を破ったモレナ・プルードとその仲間をせん滅する名を受けたシュウ・ウ一家の若頭ヒンリギ・ビガンダフノは、能力「手のひらを太陽に(バイオハザード)」を駆使して追跡を開始。
部下のリンチ・フルボッコとザクロ・カスタードはヒンリギの命令を受けて、ヒソカを追跡中。
ヒンリギの追跡を待ち受けるは、パドイユ含めたエイ・イ一家の三人衆。
ヒンリギは能力を駆使して、パドイユを殺害に成功。
感想と考察
タイトルの通り、シュウ・ウとエイ・イの抗争が本格的に勃発します。
索敵や偵察向けと思われたヒンリギが、しっかりと戦闘する描写を見せます。
モレナの部下は、一般人ながらそれぞれ歪んだ性癖だったり、性格をもっていることがよくわかります。
レベルアップしたばかりのパドイユでさえ、ヒンリギに傷を与えます。
No.392 情報
あらすじ
ヒンリギは、パドイユを殺すが、一般人に手を出したとなれば、軍につかまってしまうため、死体処理班のミーシャ・ハオ(すでに死亡)の死後の念、「ヴ・ヴィアンローズ」を発動し、パドイユを移動させて処分させる
ヒンリギは軍人の情報により、モレナの居所をつかんだという知らせを受け、取引する。
ヒソカを捜索している、リンチとザクロはなんとヒソカと遭遇。リンチは念能力を打ち込んでヒソカ本人かどうか確かめようとするが、カウンターを食らい失神する。
そのころ、シャア・ア一家のツドンケは旅団のサイン欲しさに色紙を手に入れようとするが、第一層の「ヨロズヤ」というシステムを使って、大型ドローンで宅配してもらうという富裕層システムが必要であると知る。
シャア・ア一家の若頭、オウ・ケンイは旅団に手を焼いていた。
エイ・イのヒットマン、ルイーニーがシャア・ア一家の一層直通の事務所にマーキングして瞬間移動してくることを予測して、旅団は待ち伏せしていた。
そして予想通り、ルイーニーが攻撃をしかけてきた
感想と考察 相変わらずお約束を破っていく冨樫先生
ヒソカ、おそらく本物の登場がメインの回になりますが、誰しもが、「え?このタイミングで?」を思ったでしょう。
よく言われていたのは、誰かに変装していたというわけです。ハンニバルレクターのように、敵の隙を伺って、変身を解除して、旅団を襲う・・・そんな絵面をついつい想像しました。
思えば、ゴンが1巻から探し求めていた、父親のジン・フリークスとの出会いもゴンがピンチとか、何を達成した後に出会ったわけではなく、総選挙戦で普通に出会っているんですよね。
王に関しては、メレオロンに隠れて、ジャジャン拳を食らわせてほしかったですけど(笑)
ハンターハンターという漫画は、様々な少年漫画の描写や話の展開にインスパイヤはされるけども、お約束は回避するということをコンセプトに掲げていると感じます。
通常の少年漫画で得られるカタルシスやお約束事は真っ向からやらない姿勢を貫いています。
おそらく、王位継承戦も、キメラアントのようにほろ苦い最後がまっているような予感がします。
No.393 懇願
あらすじ
事務所に侵入したルイーニーは、旅団と一緒に世界を壊そうぜと誘うが、ノブナガがそれを否定し、ルイーニーの額を突き刺す。
ルイーニーの死を受けて、モレナ組は、「エモノ」を狩るプランを変更することになった。ルイーニーが空間移動の能力をつかって、誰かを誘っていたが、今度はボコンテの能力をつかって、部屋にトラップをしかけて、瞬間移動させるという方針に転換。
ヒンリギは、部下の報告を受けて、ヒソカのいるシネコンで。そこで組同士の抗争が終わるまで大人してくれないか?と提案。
ヒソカは旅団から喧嘩を売ってきたら否定はしないといいつつも、ヒンリギの懇願を受ける。
オウ・ケンイはヒンリギと同じくモレナの居場所を知るという軍人に出会い、同じ額だけを払う。
オウとヒンリギは第3層一等客室に軍人と向かうが、アジトと思しき場所には非力そうな老人が・・・
調査するために軍人マイザンが部屋にはいると一瞬で消える・・・一体なにがあったのか?
感想と考察
ファン待望のノブナガ能力発動か・・・能力は発動せず(笑)
ノブナガは冨樫先生もお気に入りだと思われるので、なかなか能力は見せなさそう。ハンターにおける能力披露は、まもなく退場を意味するので・・・
この話では、モレナの部下たちがかなり登場します。彼らは旅団と同じく無軌道な連中に見えますが、旅団は盗賊という目的があり、モレナの構成員は人を殺すことでレベルアップするので、殺しそのものが目的になっているというかなりやばい連中です。
仲間のルイーニーの死に対しても特にこれといった感情はなく、どうやって効率よく人を狩るかしか考えていないような感じがして、王位継承戦でいろんな集団が登場していますが、最も同情しにくく、異質といえるでしょうね。
ただ、キメラアントのようにそれぞれの思惑や考えが違うことで、キャラ分けしていって、最終的にはなぜか愛着をもってしまいそうな危険性が・・・
No.394 想定
あらすじ
部屋に入ってた老人はただの身代わりだった、本体はどこにあるのか。
部下が部屋にあやまってはいったことで、モレナ構成員の狩場にワープさせられ絶命。
死体処理をスムーズに行っており、狩りは恐ろしく組織的に行われていた。
着実に構成員が念能力者になる一方で、モレナはスパイとしてツェリードリヒにつかせた執事が、殺されたことで本拠地がバレてしまったことを予見。
さらに新しいスパイをツェリに送るべく、ツェリの私設兵を捕まえようとする。
そのころ、オトシン二等兵含め、ツェリの私設兵が今回の組の抗争について話し合う。
組の抗争、組のケツモチには王子たちが関係すること、そして乗船中に王子同士が殺しあう継承戦が始まっていること。
この事態をハンター協会が知ると、すぐに干渉してくるだろう。さらに軍備をコントロールしているが、ヤクザには関与しきれていないベンジャミン(第一王子)は、喜んでカキンマフィアを掃討するだろう。
カキンマフィアを掃討できれば、ツェリ含め他の王子のパワーバランスを弱められる。
私設兵たちは、モレナを捜索する一方で、モレナに面が割れており、全力で探すふりをしながら、逃げることを念頭に置くことにした。
しかし、万が一モレナにつかまってしまったら・・・その想定も必要になる
感想と考察
おそらく今回の10話のなかで、もっともテキスト量が多く、こちらも考察を何層にも重ねる必要のある話。
ツェリの私設兵の存在によって、ツェリは実は同世代に慕われているという事実が判明。
私設兵をとらえたばあい、モレナのサイキンオセンに感染させるみたいです。サイキンオセンは単に部下に念能力を与える能力と思われましたが、円の要素もあるのか、それとも、モレナが自分の意のままにコントロールできる操作性系統の特徴もあるのか?気になります。
これを受けて、「実はツェリはいいやつなのか?」「旅団のように良いやつの面もみせているのか?」という予想が方面で行われていました。
ただ、もともとツェリというのは上位3王子に対する他の知的な王子に対しても慕われていました。
実はですね33巻にて、ハルケンブルグが自分のSNSで「王子の中で認めるのは唯一、ツェリードリヒだけ」と答えている文面があります。
狂った一面をもちながら、圧倒的なキャプテンシーがあるのがツェリなんでしょうね。
その証明として、組を裏切って実権を握っているモレナに直接手を下そうとしているのが、ツェリです。
直接手を下すといえば、カミーラもベンジャミンの居城に単身で乗り込みましたね。(その前後に母親に協力を要請してましたが)
ということで、今後のツェリの行動や、言動について目が離せなくなりました。
というわけで、予想以上に文量が多くなってしまったので、途中ですがここまでにします。
396からは、また別の機会に記事にしていきます。
読み返すたびに新しい発見がある、新しいハンターの展開に目がはなせませんね。