7月のフリープレイに選ばれたプレイグテイルイノセンスをプレイして、クリアした感想になります。ステルスゲームとしても素晴らしく、アクションパズルとしても一級品の出来である本作。エンディング後、クリアしてのレビューになります。なおネタバレは極力しないように配慮しています。
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プレイグテイルイノセンスはどのようなゲームなのか? ストーリーのあらすじ
プレイグテイルイノセンスは、中世のフランスが舞台となっており、異端審問官や、黒死病などの疫病がバックボーンにあるストーリーになっています。
史実を忠実に再現というよりは、人食いネズミが登場したり、錬金術という概念があるなど、ダークファンタジーになっている特徴があります。
(人食いの黒いネズミは本作の象徴です)
主人公はアミシアとユーゴの兄妹で、ユーゴが特異な体質であるために、ある人物に狙われ、それが原因となり両親や、家来を失います。孤立したアミシアはユーゴを守りきることができるのか?という内容です。
(孤立し、運命に翻弄された子供たちが集まって、大人に立ち向かっていくという王道な展開もあります)
プレイグテイルイノセンスはステルスゲームとしては優秀 アクションパズルとしても面白い
プレイグテイルイノセンスは、冒頭から終盤にかけてステルスゲームとなり、ある変化によってアクションゲームへ変貌するゲームです。
よくじっくりストーリーを味わうアドベンチャーゲームという表現をする人もいますが、ムービーシーンは、極力5分以内におさめたコンパクトなものになっています。
体験する映画というよりは、ちゃんとゲームになっているという感想です。
ステルスゲームとしては、解法はいくつか用意されています。
例えば、甲冑に身を包んだ兵士が目の前にいるとします。
- そのままやりすごして、次に進む
- 石をつかって、陽動して先に進む
- 甲冑を溶かす錬金術を使用して、その後、石を頭部にあてて絶命させる
- 兵士を眠らせる錬金術を使用して、無力化する
ざっとこれぐらいの方法があります。2からはアイテムを使用し、さらに兵士を眠らせる錬金術を使用するためには、道中で手に入る素材を消費します。
素材は頻繁に入手でき、寄り道するとさらに多く獲得できます。ただし、兵士を無力化するなどといったお手軽に強いものは、多くの素材を消費します。素材はアミシアのスリング(石をなげて攻撃する)、素材の最大所持数を増やすといったアップグレードにも使われますので、無駄に使用できません。
ステルスゲームとしては、ツボをおさえた内容になっています。
次に、アミシアはネズミとも立ち向かわなければなりません。
ネズミは、アミシアが暗がりにすすむと即座にアミシアの下半身を食べつくし、ゲームオーバーになります。
一方で、光や火におびえ、たいまつを持っていたりするとアミシアを襲えないという性質を持ちます。
この性質を利用して、暗いところには火をつけたり、木の枝を燃やして一時的に進めるようにするなど、アクションパズルゲームとしての面白さが、際立っています。
さらに、兵士とネズミが同時に存在するステージでは、兵士のランタンをスリングで落とすと、ネズミが兵士を襲い、兵士を食べていることに熱中している間に、横を通り抜けるということもできます。
地味な作品ですが、1つずつ試練を乗り越えることで「なんだかうまくなっている」という実感を得られやすい作品だといえます。
プレイグテイルイノセンス 終盤のアクション要素はひたすらストレスがたまる
ただ、終盤は一転して、アクションゲームに切り替わります。TPSのようなゲーム性になったりします。
この1点で、私は本作に対して評価をかなり下げることになりました。
終盤は、敵が一定数アミシアを襲ってきて、テンポよくアミシアのスリングでヘッドショットをあてることを要求してきます。
アミシアのスリング能力は、リロード時間を減らすなどの強化は可能ですが、ステルスゲームと考えていた私は、スリング能力の強化をおろそかにしていました。
さらに、本作は基本的に敵の頭にスリングをあてなければ、ダウンさせることはできません。それ以外にあてても意味がないのです。
そして、アミシアは一度でも敵の攻撃を食らうとダウンして、ゲームオーバーになります。
チェックポイントは短めにできているものの、終盤は敵に7連続ヘッドショットを決めなければならなかったり、最終ボスは3回ダメージを与えないと最初からやり直しです。
致命的なことに、プレイグテイルイノセンスは、難易度調節もなければ、アミシア無敵モードなどもありません。
ストーリー重視のゲーマーにとって、万人にすすめられるゲームではないのが、非常に悔やまれます。
PS5でのプレイグテイルイノセンスの体験について
もともと、2019年にPS4で発売された作品ですが、PS5のダウンロード版が販売され、しかも7月のフリープレイにいきなり抜擢されました。
PS5にアップグレードされたことで、グラフィックは向上されたのですが、2019年に発売された作品なので、目に見えて次世代向けに綺麗になっているとまでは、感じませんでした。
アダプティブトリガーに関しては、走るボタンがR2なので、連動してカタカタと動きます。
ハプティックフィードバックも対応しており、細かい動作に対応しています。ステルスゲームとの親和性は高いと感じました。
以上が、プレイグテイルイノセンスの感想でした。悪いゲームでもなく、これがフリープレイで遊べるのは、非常に素晴らしい体験だったのですが、後半のアクション性を問われる展開は、かなりキツいと感じられました。
せめてアミシアが体力制だったり、難易度調節出来たらな・・・と。
あと、規制はほぼされていないようなのは素晴らしいのですが、字幕がところどころ途切れてしまうのは、没入感を削ぐことになって残念に感じられました。
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