ライフイズストレンジ2 エンディング後レビュー 微ネタバレ なぜあなたはダニエルにうざいと感じ、イライラするのか?

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今回は、ライフイズストレンジ2のレビュー、感想、そして考察になります。今回はネタバレを極力避けた内容になりますが、あらすじや一部ストーリーに関わる話もするため、微ネタバレとなります。

ほかに完全なネタバレとなる記事も書く予定です。

この記事では、ライフイズストレンジ2のゲーム性、選択肢、ダニエルについて深く考察する内容になっています。




このブログでは、アドベンチャーゲームのレビューを行っています。初代ライフイズストレンジの感想も取り上げているので、時間があれば読んでみてください。

 

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ライフイズストレンジ2 ライフイズストレンジ1とのストーリーの違い

まず、前作にあたるライフイズストレンジ1と比較して、「時間を巻き戻せなくなったせなくなった」というライフイズストレンジの個性がありません。

そのため、ムービーが進み、その過程で選択をするという一般的なアドベンチャーゲームになっています。

 

 

ライフイズストレンジ2につながる体験版「オーサム・アドベンチャーズ・オブ・キャプテン・スピリット」も遊びましたが、一部のキャラクターに感情移入できるものの、蛇足と感じる点も多かったです。

選択に関しては、ライフイズストレンジ1以上に主人公の兄弟2人の命に関わるものが多く、緊張感はあります。




 

また、プレイヤーである兄のショーンの行動によって、ダニエルが影響されのちの展開に大きな影響を及ぼします。

本作はロードムービーになっており、学園だけで完結していたライフイズストレンジ1と異なり、ゆく先々で様々な価値観、境遇の人々とコミュニケーションします。




 

一期一会で、出会いがしらに殴ってくる相手もいれば、親切な人もいます。ライフイズストレンジ1のように学園内の人間関係を深めていくという要素はないですが、人間関係の疑似体験が深くなっています。

 

そして、選択肢だけでなく、ショーンがダニエルと転々とする場所で、「何をしたか?」逆に「何をしなかった」かという細かい行動までも詳細に記憶されます。

ライフイズストレンジ1同様に、章クリア後にほかのプレイヤーの選択肢が選べるのも面白いです。

 

 

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ライフイズストレンジ2 キャラクター評価 ダニエルとクロエは同じ うざさとイライラの秘密

この作品におけるキーパーソンは、弟のダニエルになります。

ダニエルはある事件により心に傷を負い、物を動かすという超能力を発揮するようになります。


ショーンはゆく先々で、ダニエルの超能力を隠しながら生きるのか、それとも障害にぶつかった場合、彼の超能力を活用して進むのか?という決断を迫られます。

 

 

ダニエルは多感な9歳児なので、冗談や言葉の裏を読み解くことができるほど利口ではありませんし、ショーンに比べて自分が置かれている状況を整理できるわけではありません。

そのため、こちらが禁止していることを平気で破りますし、生意気に反抗もしています。この作品は他方で「子育てシミュレーション」といわれています。




 

確かに私もプレイしていて、ダニエルにイライラしたり、うざいと感じることはありました。ダニエルを捨ててショーンだけで、旅をするルートがないのか?とも思いました(笑)

ただ、ダニエルはライフイズストレンジ1のクロエに近い役回りになっています。

 

 

クロエも最終的にトラウマを抱え、主人公に対して嫉妬の感情があったという奥行きを感じる要素がありますが、であった頃は、主人公に対して何度も反発して、挑発するような言動をとります。

 

この落として、上げる、軽薄に見えたキャラが実は何層にも及ぶぐらい奥深くて、思慮深いキャラであることに共感を覚えるような、描写がクロエもダニエルにもあります。

 

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ライフイズストレンジ2 微ネタバレ 完璧な幸せも不幸もないからこそ人は積極的になれる

ここからは、少しネタバレを含みます。

ライフイズストレンジ2は、主人公の兄弟がアメリカ人とメキシコ人のハーフということで、様々な差別に遭遇します。

トランプ政権が発足後に開発されたと考えると、かなりタイムリーな話題です。

さらに言えば、マイノリティと権力側のある衝突という点も、コロナショックによって引き起こされた「あの暴動」を思い起こさせます。

 

 

ただ、ライフイズストレンジ2は、社会性だけが先行しているのではなく、人生におけるあらゆる困難に遭遇した若者にとって、何が幸せなのか?ということを問題提起していく作品です。

 

そして、ライフイズストレンジ2は、一定の最適解は用意されていますが、すべてにおいてハッピーな結末、逆にすべてを失うような結末もありません。

 

ゲーム的なストーリーというのは、ハッピーエンドとバッドエンドを明確に分けるものですが、ライフイズストレンジ2は、誰かを救っても自分がけがをしたり、善い行いと思ってもそれが空回りするなど、何を選んでも、極端な結末にはなりません。

 

ゲームも人生も完璧な選択肢は存在しない

それが、過去を巻き戻すことで帳消しになった初代と異なります。

意外と思われるかもしれませんが、過去を何度も巻き戻せる1作目の方が、「チャンスを与えられているのだから間違った選択はできない」と焦ります。




 

一方で、2は、本当に最悪な結末を回避するため「今自分にできるベストな選択をしよう」と逆に積極的な選択ができます。

実は、人生もそうかもしれません。決まった結末が見えるより、何も見えない方が、不確かなほうが、人は行動できるのかもしれません。