今回は、ローカライズアクションでインディーズ作品という異色の作品ながら、アメリカレビューサイトIGNで2020年のゲームオブザイヤーに輝いたHADESという作品を遊びました。
現在ではswitch、ps、xboxといった各ハードで、プレイ可能です。
結論から言えば、難易度は高いのですが、プレイするごとに遊び方がしっかり変わり、新しい発見がしっかりあり、積み重ねて主人公のザクレウスを強化する要素もちゃんとあります。2000円代でこのゲームが遊べるのは、かなり幸せです。
ローグライクのツボをおさえつつも、良質なアクションゲームとして評価できるポイントが多く、インディーズゲームながら、ゲームオブザイヤーに輝くのも納得の出来でした。
このブログでは、AAAタイトルだけでなく、優秀なインディーズゲームも取り上げています。よろしければほかのブログも読んでみてください。
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ハデスはアクションが気持ちよくて面白い
ハデスはローグライク×アクションという珍しいシステムですが、この作品を評価する場合、アクション性が非常に爽快で気持ちがいいと評します。
ハデスは最終的に6種類の武器の選択ができて
攻撃、ダッシュ攻撃、特殊攻撃(強攻撃)、遠距離攻撃といった主に4種類の攻撃を駆使します。
どの武器も選択時に試すこともできますし、要求されるボタンは少ないので、プレイして10分程度で、特徴を掴むことができます。
さらに、それぞれの武器の個性が際立っており、槍は中距離を保ちながら安全に攻撃できたり、盾は敵の攻撃を防ぎながら突進して、盾を投げて遠距離攻撃できたりといった特徴があります。
それぞれの武器に、気持ちよい部分と熟練度が必要な部分の塩梅が素晴らしいです。
近年ではモンスターハンターなど複数の武器を選びながら、戦うアクションゲームも増えましたが、アクションを覚えることが面倒で、結局1つの武器しか使わないということが多いのです。
一方で、ハデスはどの武器も試しやすく、覚えるハードルも低い、そして使ってみて楽しい。アクションゲームとして根幹の楽しさがつまっています。
ハデスがなぜ神ゲーなのか? 功徳による絶妙なバフ+強化システム 繰り返しプレイの面白さと発見
ハデス最大の特徴は、この功徳(くどく)システムにあるといっていいでしょう。道中にランダムでゼウス、ポセイドン、アレスといったギリシャ神話の有名な神が、家出をするザクレウスに助力してくれます。
この助力する神によって、武器にバフ効果をつけてくれるのが、功徳システムです。
例えば、アレスの功徳は、攻撃が当たれば数秒後に敵に追加ダメージをあたえたり、ダッシュ時に数秒ブレードを展開して、そのブレードに敵が当たればダメージを与えます。
ゼウスは雷の追加ダメージ、ポセイドンは吹き飛ばし属性をつけるといった、神ごとに特性がかなり変わってきます。
アクション操作はシンプルですが、この功徳システムによって、通常攻撃にバフをつけたのか、特殊攻撃にバフをつけたのかで、どの攻撃を重視していくかというプランがかなり変わってきます。
武器と功徳の相性や組み合わせを考えると、この作品はリプレイ性が非常に強く、奥が深いものであると感じられるでしょう。
特殊効果が強い功徳、弱い功徳と、功徳に格差があるのは仕方ないですが、基本功徳をつければ、攻撃力を上昇させてくれるので、つけるだけ得であることが基本です。
さらに功徳はレベルの概念があり、強化すれば攻撃力があがるようになっています。
あとは、プレイを繰り返すうちに、自分のプレイにあった功徳を探すのが、ハデスの楽しみ方になります。
主人公に付与されている功徳は、メニューでいつでも閲覧可能です。
ハデス ローグライクとしての面白さ
ここまでは、アクションゲームとしてシンプルにハデスは面白いよと紹介しました。
次は、ローグライクとしてハデスの面白さを紹介します。
ローグライクというのは、プレイするごとにダンジョンの構造が変わって、ゲームオーバーになると、1からやり直すというジャンルです。
今年でいえば、PS5のリターナルが、最も斬新なローグライクTPSでした、あとデスループも、ランダム性は低いですが、ローグライク作品の面白さを感じられます。
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ハデスは、体力、功徳、お金などゲームオーバーによって失いますが、闇の結晶、冥府の鍵、宝珠といったアイテムは、ゲームオーバーになっても引き継がれ、これらを消費することで、ハデスを永続強化したり、賜物といった装備することで有利になるアイテムを購入できます。
素晴らしい点として、ハデスはクリアした次のフロアが分岐になっていて、次のフロアで得られる報酬があらかじめわかるようになっています。
例えば、次のフロアでお金と闇の結晶の2手にわかれているとします。お金は基本道中で、消費してハデスの強化や回復に使います。基本は今の周回を有利に進めるものです、闇の結晶は、次回以降のプレイを有利にするアイテムです。
この時点で、どのフロアに進もうかというジレンマが生まれます。また、フロアによっては中ボスがあらかじめ警告されているフロアもあります。
今のザクレウスの状態を考えながら、自分が思い描いたプランを実行して、それがはまった時の楽しさと、予想外のトラブルに見舞われてゲームオーバーになる緊張感が絶妙です。
そのため、ハデスは突き詰めればRTAできる作品ですが、どのプレイヤーでもプレイを続けていけばクリアすることが可能です。
ちなみに私はゴッドモードといわれるハデスの耐久力をあげて、ゲームオーバーのたびに耐久力が上がるという初心者救済モードで遊びましたが、クリアまでに7時間程度はかかりました。
最近のローグライク作品にあわせて、プレイした結果がすべて無駄にならないように配慮されているのもハデスの特徴です。
ハデス 欠点 決して簡単なゲームではない
ここまで、ハデスをほめちぎりましたが、欠点もあります。それは簡単な作品ではないということです。
さすがに、リターナルほどの難易度ではありませんが、初心者救済のゴッドモードでもそこそこ難しいです。
まず、ダメージを受けた時の無敵時間があまり長くなく、敵に囲まれてタコ殴りにされると一気に体力が奪われるゲーム性になっています。
次に、リターナルなどでは一度倒したボスは、再び戦う必要は基本ないのですが、ハデスは4つのステージがあり、クリアのためには4つのボスをすべて倒す必要があります。
何周しても、ボスは基本手ごわい存在で、体力もかなり多く設定されているので、少し疲れましたね。
ハデスはローグライクらしく、知識を問われるポイントがある一方で、反射神経や行動パターンをしっておく必要があります。そのため、普段アクションゲーム慣れしていない人だと、少し厳しいかな?と感じるポイントもあります。
ゲーマーなら間違いなく楽しめる作品ですが、万人に受ける作品かといわれると少し難しいかなと感じます。
ハデス ローカライズは素晴らしい
2020年の作品ながら、2021年の秋まで日本版の発売が後ろ倒しになったのは、ローカライズの大変さがあったからでしょう。
ハデスのローカライズは優れており、ほぼすべてのテキストが、しっかり日本語化されています。
さらに、ハデスはクリアごとにキャラのセリフが細かく変わっていくので、すべての翻訳に相当な時間がかかったと思われます。
本作は、見た目は2Dでクオータービューなので、PVだけみても地味な印象を受けるのですが(グラフィックは素晴らしいのですが)、プレイしてみると、アクションの気持ちよさや、ゲームシステムの合理性が高いレベルでまとまっています。
ゲームオブザイヤーも納得でしかありません。
ストーリーも比較的わかりやすく面白い作品なので、ぜひとも一度は触っていただきたい作品です。
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