UntilDown(アンティルドーン) クリア後感想レビュー 暗転シーンの問題 ネタバレ、犯人とストーリーの考察

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今回は、ソニーより2015年に発売されたホラーアドベンチャーのアンティルドーンのクリア後のストーリー感想になります。ゲームプレイについては、ほぼデトロイトビカムヒューマンと思ってもらって良い作品になっています。
アンティルドーンのストーリーは素晴らしかったのか?それともダメだったのか。物議をかもした暗転シーンについても語ります。


このブログは、ドラッグストア店員で登録販売者の筆者が、アドベンチャーゲームについてのレビューをまとめています。よろしければほかの記事も閲覧してみてください。

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アンティルドーン ストーリー展開 序盤サイコスリラー、終盤がっかりなサバイバルホラー

アンティルドーンは、冬の山荘を舞台としたホラーゲームで、10人の若い男女が主役となっています。

発端は1年前に、メンバーのハンナが、マイクへの恋心を利用され、イタズラをされたことで山荘を離れ、追いかけた双子のベスとともに山から転落して、行方不明に。

1年後に、双子の兄であるジョッシュによって、再び山荘に集まろうという計画の下、山荘に集まったのですが・・・

序盤は、密室者のサイコスリラーが展開され、物語の真相がある程度明らかにある終盤からは、サバイバルホラーが展開されます。

物語は、海外ドラマのように1時間ごとにエピソードが分かれており、エピソード間には、いままでの流れを解説したり、謎の精神科医によるカウンセリングが挿入されます。

 

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アンティルドーン 問題点 暗転シーン キャラへの感情移入が一気になくなる

アンティルドーンは、近年の作品の中では特に北米版と日本版の規制の差が激しい作品になっています。

人体切断などの規制が激しい日本ですが、ここ近年は、多少緩和されたように感じられます。

アンティルドーンでは、人体切断と思しき、シーンは軒並み暗転によって強引なカットがされています。一方で、動物の頭部などは、普通に登場します。

この暗転演出によって、プレイヤーがキャラクターの死をしることができないという不利益が発生しています。

このアンティルドーンは、最終的にすべての若者を生存させる・・・を目標に設定しているのですが、暗転されることで、キャラの生死が不明確ですし、悲惨な死をキャラが遂げた場合「次は絶対に助けたい」という意欲もわきません。

結局、私はこの暗転ドーンのために、1周だけプレイして、すぐにやめてしまいました。

結局のところ、youtubeでエンディングや、暗転されたシーンはみれてしまうので、こういった強引な規制は考え物です。ゲームそのものの魅力を大きく損なうものになってしまいました。

 

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アンティルドーン 退屈な探索

アンティルドーンは、アドベンチャーゲームとしての欠点の多い作品です。

最たるポイントは探索の退屈さでしょう。

序盤にジョッシュの屋敷にいったあるキャラに、ジョッシュから「浴槽のスプレー取ってきてよ」と指示されるのですが、広い屋敷の中にのどこが浴槽なのか、提示されません。

アンティルドーンのキャラは、なぜか追いかけられる以外は早歩きしかできず、探索のストレスになります。

このシーンだけでなく、次に行くべきポイントが不明瞭かつ、歩く範囲が広大な場面が多くあり、周回プレイの意欲を著しく阻害します。

また、ホラーアドベンチャーに探索要素は相性が悪いです。

「次はなにがくるのだろう」という恐怖演出より「このはしのところまで探索しないといけないかな」という面倒さが勝るからです。

アンティルドーンは、トーテムや収集物など、調べる要素がおおいため、ホラーアドベンチャーとの相性が非常に悪かったです。

あと、PS4初期の作品なので、モーションセンサーはじめ、PS4の機能をフル活用させようとした結果、いろんなことを要求されて、ストレスがたまりやすい作品ともいえます。

 

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ネタバレ アンティルドーン 役者の演技がいかされていないから周りする終盤

アンティルドーンといえば、現在はアカデミー俳優で有名となった、ラミ・マレックを起用したことで、また注目されました。規模は異なりますが、SIREN2の斎藤工さんみたいですね。

役者の演技や、日本版の吹き替えどれもよくできています。2015年ながら2021年の現在でもクオリティが高いでしょう。

ただ、役者の演技があまりいかされていないぐらいに、メインストーリーがやや難点です。

例えば、幕間に挿入される、ドクターヒルによる精神鑑定。これはのちに精神的に問題を抱えていたジョッシュのカウンセリングであることが判明します。

過去に同様のカウンセリングを受けた・・・というより、ジョッシュの妄想でこのようなカウンセリングが展開されていたということです。

かなりの時間をこのカウンセリングに割いているにも関わらず、中盤以降は、ウェンディゴというゾンビ展開になってしまったことが、非常に残念でした。

おそらく、序盤のサイコスリラー展開は、中盤以降のサバイバルホラー展開を隠すためのミスリードだったと思われますが、サバイバルホラー展開もかなり突貫工事のようなお粗末な展開だったので、序盤のサイコスリラーを丁寧に描いてほしかったと思います。

例えば、ジョッシュの悪質な悪戯も最初は、ジョッシュが双子の妹を失い、後悔させるための壮大ないたずらだったけど、ジョッシュは双子の妹関係なく、精神的な病の影響がひどかったり、実は双子の妹の命を奪ったのは、ジョッシュだった・・・とか。

そもそも、ジョッシュではなく、別の若者の中に精神的なシリアルキラーのようなものを抱えていた・・・などなど

実在のキャストを起用するからこそ、現実的な設定が、より恐ろしく感じていたのにな・・・と思ったりしました。

 

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アンティルドーン 周回したくない・・・全員助けたくない・・・理由

アンティルドーンは、デトロイトビカムヒューマンのように、キャラクターが死んでも物語が進行し続け、エンディングまで突入します。

ちなみに、細かいキャラの動作までスティックで操作するのも、デトロイトビカムヒューマンやヘビーレインと同じです。かなり参考にされたのでしょう。

明確なグッドエンディングは提示されていませんが、多くのプレイヤーが、「全員生存させることが正解だ」と思うはずです。

ただ、リプレイ性の配慮のなさは、両方のゲームに共通しています。

また、全員生存にこだわらない私のようなプレイヤーにとっては、1周だけで終わるゲームになります。

最近は、スカイリムやウィッチャー3のように、残酷な結末であっても結果として受け入れることをシナリオに組み込むような作品が増えてきました。

また仮に、全員生存をゴールにするゲームを目指すなら、428のように、キャラが死ぬ、本筋からそれることをゲームオーバーで進めなくして、全員生きることをゴールに設定するようなアドベンチャーの方が、多くのプレイヤーが、キャラを生かそうと必死に頑張るかもしれません。

(2回クリアしたのですが、記憶がおぼろげになっているので、また遊びたいですね)

 

ちなみに、アマゾンレビューでもいわれていましたが、私もアンティルドーンの若者たちにあまり感情移入できず、発端がかれらのいたずらやいじめから起こったものなので、同情の余地もないし、生き残ったとしても自己弁護ばかりしているのです・・・

ある意味、製作者はキャラに感情移入させるのではなく、彼らの死にざま、フェイタリティに重きを置くために、あまり人格的ではない設定にした・・・というならすごいですね。

 

アンティルドーンのスタッフは、その後コンスタントに続編を作り続けていることから、一定のファンがいる作品といえます。

ラミマレックの起用は素晴らしかったと思います。

ただ、数々の要素が、ゲームへの没入感、ホラーアドベンチャーとのかみ合わせの悪さを感じさせた作品といえます。

個人的に、ライフイズストレンジなどと比べると、消化不良感の勝る作品でした。

 

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