GTA3のストーリーをとりあえずクリアしました。クリアだけを目指すならおそらく10時間ほどになるでしょう。
GTAトリロジー完全版は、PS2時代のGTAを懐かしくプレイしたいというユーザーが多いと思われるので、そのようなユーザーに対して、あえて購入すべきどうかの目安になると思います。
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GTA3は別にキャラクター、ストーリー紹介記事を書いていますので、よろしければ、そちらもお願いします。
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GTA3トリロジー完全版で改良されたところ
まずは、元のPS2でリリースされたGTA3と何が変わったかをそれぞれ解説します
操作性の改善 ただし現代のTPSに比べるとまだまだ未熟
武器とラジオがホイール操作になり、ホイールが表示される間は、スローモーションになります。
原作では、武器の切り替えはいちいち方向キーで目当ての武器が回るまで、連打する必要がありました。
銃撃戦は原作同様に、狙いをつけると主人は動けないのですが、ターゲットした相手が光った状態になりました。
格段にしんかしたというわけではなく、後のGTA4以降のTPS要素は感じられないので、微改良になります。
グラフィックの向上
(アスファルトは、龍が如くシリーズと同じレベルで美しくなっている。逆にリバティーシティ特有の汚さも際立っている)
グラフィックは格段に進化しており、ただのリマスターではなくテクスチャーやモデリング自体がかわっている部分もあります。
ただ、中には元のグラフィックをそのままきれいにしたという場面もあり、綺麗にはなっているものの、すごくきれいになっている場所と、やや汚さが残る場所が融合しており、混とんとしたリバティーシティがさらにカオスになったような気がします。
キャラのモーションなどは、不自然で発展途上なままですが、景観はグラフィックが向上した分だけ、素晴らしくなっています。
ロード時間が劇的に早くなる ロード時間だけでも総プレイの1時間分は原作より削れている?
GTA3といえば、プレイ開始時に30秒以上のロードが流れ、ポートランド、ストートン島などの都市の間では、これまた長時間のロードをはさみます。
GTAトリロジー完全版では、ロード時間によるストレスは皆無です。ゲーム開始時もキャラの一枚絵がはさまって5秒ほどで開始です。
ただし、これはPS5の状態でありPS4のトリロジーはわかりません。
検証している動画もあるようです
ロード時間がほぼなくなったことで、効率よくGTA3を遊べるでしょう。
ミッションのリトライ、オートセーブ機能 ただしミッションをやりきる必要が生まれた
GTAトリロジーは、ミッション中に逮捕、死亡した際にミッションの最初のムービーからリトライできる機能が追加されました。
車の状態や、武器、主人公の体力などもミッションプレイ前に戻っています。非常にありがたい、これぞ求められていた機能の一つです。
欠点としては、オートセーブされてしまうので、個別に進行状況をセーブ(ガレージ横の寝床にはいるなど)しないと、ミッション開始時のオートセーブしかデータがないので、ミッション中にわざと失敗しないと抜け出せなくなります。
そのため、武器や防弾チョッキといったチートを使ってもいいと思います。(トロフィーは取れませんけど)
原作であれば、プレイヤーが死んだら、防弾チョッキや武器も紛失した状態でやり直す羽目になりました。またミッション開始地点まで移動するのが、本当に面倒でした。
ただし、欲を言えば、レッドデッドリデンプションやGTA5のように、ミッション中の要所でのチェックポイントが欲しかったと思います。
GTA3トリロジー完全版の不満点 処理能力が逆にあがって、敵対ギャングからハチの巣にされる 相変わらずAIはおバカ
(なぜか、ドナルドラブのビル前に密集する人々。なにかの物乞いか?)
GTA3は、オープンワールドが発展途上だったこともあり、町中をあるくNPCのAIが未熟です。例えば、こちらが車を運転して、ぶつかりそうになったら、あろうことか住民が自ら車に向かって、ダイブしてきます。
逆に、NPC同士が、車を奪ったり、殴り合ったりと、リバティーシティのカオスな一面も垣間見えます。
完全版の欠点として、処理能力が向上した影響か、NPCがわらわらとわく場面が増えました。原作でもPS2というマシンスペックにも関わらず、かなりの表示数でしたが、完全版はさらに増えている気がします。
増えているのは住民だけではなく、敵対ギャングも同じで、簡単にハチの巣にされる場面が増えました・・・
町中を歩く、車で走る難易度は、もしかしたら原作よりもあがったかもしれません。
GTA3を2021年にプレイする理由・価値はあるのか?
最後に、GTA3の原作を遊んだ方は、今回のトリロジー完全版を購入する価値があるか、についてです。
オートセーブや、武器ホイールなど、快適なゲーム性になったため、クリア時間はかなり早くなりました。ただ、チートコードを駆使しないとクリアするのは、相変わらず難しいです。
アクションゲームとしては、繰り返しプレイすることを前提とした難易度になっています。
特に、制限時間ミッションは、本当にぎりぎりを想定して作られていると痛感しています。
また、ダメージ量もかなり理不尽に感じます。
正直、過保護なほど親切な、最近のオープンワールドに慣れきってしまうと、GTA3はかなり痛烈な作品に感じるでしょう。
名作と知りながらも、スーパーマリオブラザーズが現代のアクションに比べると、不親切に感じるように。
ただし、プレイしたことがない人であれば、ゲームの歴史に触れるという意味でも、プレイする価値は間違いなくあります。
GTA3とは何だったのか? 不確定要素にまみれたアクションゲームの真実
GTA3は3Dオープンワールドの元祖といわれています。
現代のオープンワールドに比べると、ライフシュミレーターとしては、弱く。まだこのころはアクションゲーム重視という印象が強いです。
GTA3の魅力は、同じミッションでも状況によってプレイ感覚がまるで異なる点です。
例えば、たまたま強奪した車の性能、もっている武器の状況はもちろんですが、道路に表示されているNPCの数、その中に警官が紛れていたら・・・
さらに、天候も雨になると視界が悪くなり、ハンドリングが効かなくなります。
このように、同じミッションであっても、不確定要素が多数盛り込まれており、慣れているミッションでも全くクリアできないこともあれば、逆に反復することで活路を見いだせることもあります。
この不確定要素の数々は、現代のオープンワールドゲームに薄れた要素であり、オープンワールドというジャンルが、確立されていなかった時代だからこそ自由で、混とんとしたアクションゲームが生まれたとも言えます。
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