すずめの戸締り  最速感想 微ネタバレと微考察 娯楽作として面白いのか?扱ったテーマについて

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11月に公開された新海誠脚本、監督最新作の「すずめの戸締り」を公開日に見てきたので、その感想と、2022年にこの物語とどう向き合うべきかを軽くまとめてみました。
まだ公開して間もないので、物語の根幹にかかわるネタバレであったり、比喩などの深い考察は避けるのですが、どうしてもすずめの戸締りを語るうえで避けては通れないテーマもあるため、予備知識をなくしてみたい人はブラウザバックしてください。

一週間後にもう少し突っ込んだ感想を余裕があればやっていこうと思います

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すずめの戸締り 娯楽作としての評価 過去作よりも展開がスピーディーで退屈はしない

まず、純粋に面白かったのか?つまらなかったのか?という感想から。

すずめの戸締りは、新海誠監督の近年の作品の中では、メッセージ性はもちろんですが、娯楽性も非常に高い作品になっています。

ボーイミーツガールならぬ、ガールミーツボーイ。女子高校生の主人公鈴芽(すずめ)が、草太という大学生の男性と出会い、ある理由で一緒に旅をするという物語です。

草太はどこかミステリアスで、過去に闇をかかえていそうな青年。

そんな草太はある理由で、椅子に変えられてしまい、草太が椅子に変えられた呪いを解決するために、鈴芽は九州から東京へ全国を旅します。

物語が、ひと段落してもさらにもう一段階のロードムービーが継続するというのは、かなり斬新なつくりです。

これまで手掛けてきた、ラブストーリー、ロードムービーの要素をふんだんに盛り込んでおり、圧倒的なビジュアルと、迫力のあるサウンドなどもあいまって、要所要所に見どころのあるシーンが楽しめる作品になっています。

 

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すずめの戸締り 微ネタバレ 明確な災害というテーマと「死」ではない「可能性」という喪失について

すずめの戸締りは、新海誠監督が最近手掛けた「君の名は」「天気の子」に関連する作品であり、「震災」「災害」という要素がふんだんに盛り込まれた作品になっています。

前二作では、隕石だったり、雨といったやや概念的な要素でしたが、すずめの戸締りでは、より明確な、見ていて「あのことだな」と即座に連想できるあの震災と真正面に向き合った作品になっています。

 

 

震災があるということは、人が命を落としているわけで、それは目に見えやすい喪失なんですけど、すずめの戸締りでは、もう一段階踏み込んで、震災によってその人の人生にあふれていたであろう、可能性だったり貴重な時間さえも奪われていったという喪失も描いているんですね。

それが、主人公鈴芽の身近にいるある人物なんですが、その人物は母を失った鈴芽がいることによって、ある喪失をむかえてしまうんですよね。中盤ではその喪失を鈴芽に訴えるシーンがあって、ネットでも「あそこは怖かった」、映画館でみていた32歳の私も、あのシーンは見ていて胸が痛かったです。

 

あの喪失って、人によっては「○○のために立派に生きてきたのね」ってほめるんですけど、それがかえって本人の心を傷つけたりするんですよね・・・

上記のように、すずめの戸締りという作品は、見る人の年代や読解力によって、目に見えない喪失だったり、描かれていない傷みたいなものが、みえるようになっています。

たぶん、私が発見できなかった喪失、救えなった可能性というのは、小説だったり、他の考察サイトで捕捉がいっぱい見れるかもしれませんね。

 

 

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すずめの戸締り その恋愛は無責任なのか?

すずめの戸締りも、過去2作と同様に、男女が互いを求めあい、助け合うというのが話の骨格になっています。

そのため、人によっては「君の名は」から新海誠作品に大きな変化が見られないことを退屈に感じるかもしれませんね。

 

 

ただ、今回はある人物がある人物を助けるために起こした行動が、ちゃんと一定の犠牲を伴っていたり、気づいていないけど失われたものもあるよと明確に見せています。

確かに、過去作も今回のすずめの戸締りも、登場人物は成人に満たなそうな男女なわけで、他人の人生よりも互いの関係性が一番大切、世界で大切という感覚があるのもわかります。

 

ただ、震災などの描写や世界観があると、常識人としての意識が先行してしまいますね。

 

今回はほぼ公開初日なので、ここまでです。

もう少し時がたてば、ダイジン、タマキさん、幼少期の鈴芽についての考察をやっていこうと思います。

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