今日、ゲーム業界、とくにNFT、ブロックチェーンゲーム業界にとって悲しいニュースがありました。
資産性ミリオンアーサーの「シール研究所」が終了することになりました。
シーズン1から遊んでいましたが、シーズン2から全く触っておらず、久しぶりに資産性ミリオンアーサーを開いたら、懐かしくなってシーズン4を頑張ろうと思った矢先の話です。
今回はそのけんについて、詳しく話していきます。
過去の資産性ミリオンアーサーについての記事はこちらからになります。
資産性ミリオンアーサー 第1シーズンから1か月後にプレイした感想と評価 儲かる? 評価点と問題点について
資産性ミリオンアーサー シーズン1振り返り 35000円以上消費する シール購入額と課金額 シールやゲーム内アイテムは買った方がいいの?
資産性ミリオンアーサーのシール研究所って何だったの?
資産性ミリオンアーサーそのものは、2021年に始まったスクウェア・エニックスのNFT事業であり、限定販売されているシールを購入して、NFTとしてコレクションする要素がありました。
シールは、公式からクレジットカードなどを使って、購入することも可能なのですが
マーケットで売買することも可能で、特定の仮想通貨や現金での取引も可能でした。
ブロックチェーンゲームは、仮想通貨の知識や、海外発の作品が多いため英語の読解など、かなりプレイヤーの参入障壁が高いことが問題だったのですが、資産性ミリオンアーサーは、シール研究所も含めて、かなりの新規NFT、ブロックチェーンゲーマーを増やしたと思います。
そして、昨年からスタートした「シール研究所」。
これは、キャラクターを育て、ダンジョンを攻略して手に入れた素材を使って、ギアシールという、キャラクターシールをデコレーションできるシールをゲットできるゲームです。
資産性ミリオンアーサーだけだと、シールを購入して売買するのみですが、シール研究所が加わったことで、公式サイトから、ちょっとしたゲームを遊ぶというルーティンが生まれました。
ゲームメディアでも喧伝されたことで、私も含め、資産性ミリオンアーサーを知るきっかけになりました。
シール研究所は、当初こそギアシールの生産だけでしたが、イベントやゲーム内通貨でキャラクターシールも手に入るようになりました。
完全無課金でもプレイでき、ハードルが低いことから、ゲームを遊んで稼ぐというブロックチェーンゲームのコンセプトもプレイしながら体験することができます。
プロデューサーレターから読み解く 資産性ミリオンアーサーはどのように生まれ変わるのか?
公式で、発表されているプロデューサーレターにおいても、シール研究所の終了からすかさず告知されました。以下、筆者が関心があるポイントを抜粋しました。
資産性ミリオンアーサーのNFT保有者数が2.8万人を突破するなど大変な反響をお寄せいただきました。NFTデジタルシールも累計17万枚以上の販売、またゲームコンテンツ内で発行されるNFTのギアシールも200万枚弱の供給が行われており、マーケット内でも毎日活発に取引され、二次流通の手軽さ向上にも貢献できたと考えております。
’(中略)
NFTを活用したユーティリティとしての発展性や、ご要望に対し十分な品質でお応えできるかなどを改めて考慮した結果、誠に勝手ではございますが「シール研究所」は2024年5月31日(金)をもって終了とさせていただきます。
(中略)
デジタル資産としてのユーティリティに対する期待にしっかりお応えするには、設計から見直す必要があると考えました。
(中略)
NFTを活用した新たなユーティリティを含めて、サービスの全体の設計の見直しつつ、方針を引き続き検討を進めておりますので、少々お時間を頂戴できますと幸いです。
資産性ミリオンアーサーのスタッフは、ユーザーを楽しませ、驚かせるための非常に素晴らしい試みをしてきたと思います。
資産性ミリオンアーサーのみならず、ビックリマンシールなどにも再び関心を持ったのは事実ですし、もしかしたら今後、さらにリアルシールの展開があるかもですね。
ただ、ブロックチェーンゲームとNFTシール展開を同時に行うこと、NFTを扱うためのリーガルチェック、ショップなどのサーバーの問題など
新しいことを始めているからこそ、様々な問題や困難もあり、NFTの配布などに一部問題があったこともありました。
一番関心があるのは、運営が、デジタル資産として役に立つ、有益なものを目指そうとされている点です。
実際、シール研究所のOMJは素晴らしいシステムだと思いました。
OMJとは、すごく簡単に言えばシールを保有していればしているほど、ポイントがたまってゲーム内でメリットが受けられるシステムです。
シール研究所がなかったころは、資産性ミリオンアーサーのアニバーサリーや特定のシール販売の優先権を得られるポイントでしたが、優先を得られる人はごく一部でした。
このOMJがあったことは、キャラクターシールを集めるうえで、素晴らしいモチベーションでした。
運営側は、いろいろとシールを集めたり、遊んだりして、遊びきった後に売買できることで、ちょっと遊んだ分のお金が帰ってくるという認識でしたが
資産性ミリオンアーサーに期待されたこと、遊ばれ方は、いかに儲けられるか?稼げるか?限定シールを争奪するか?という点でした。
初期は、高レベルのギアシールが2~3000円で販売されるぐらいといわれました。ブロックチェーンゲームあるあるなのですが、先行者利益というのはどうしてもありますからね。
参入障壁が少ないことや、仮想通貨などが暴騰したという話があまりなく、他のツバサライバルズやステップンなどに比べると、資産性ミリオンアーサーはあくまで、ゲームを楽しむということを主眼に置いたブロックチェーンゲームだったと記憶しています。
シール研究所は今後どうなっていくのか? 問題点について
振り返ってみて、シール研究所は面白かったかどうかですが、やっていることはぽちぽちと単純作業していくものなのですが
この作業ゲームが、シーズンリセットと相性が悪かったと思います。
リセットされる項目があまりにも多く、FPSや格闘ゲームのように、自分たちが培ってきた能力が、シーズンリセット後に体感できるという仕組みではありませんでした。
もちろん、シーズンリセットすることで、みんなが同じスタートラインに立てるように見えるのですが、前述のOMJポイントによってかなりスタートダッシュは変わってきます。
さらに、復帰組にとっては、「シーズンもう終盤なんだ」という事実だけで、プレイすることを避けてしまいます。
実際に私はシーズン4を見据えて、今プレイしていなかったので
ということで、スクウェア・エニックスの開発力をつかって、それなりに面白いタッチゲーム、アクションゲームなどに進化すれば、間口も広がりますし
2024年のNFTブロックチェーンゲームは、ハードルを下げる、間口を広げることを念頭に置くべきだと私は考えます。
やっぱり、まだまだハードルは高く感じますから。
資産性ミリオンアーサーとビックリマンシールの資産価値の違いについて
ここで、類似するビックリマンシールとの違いについてあらためて考察することで、資産性ミリオンアーサーのNFTは高騰していく期待があるかどうかを考えていきます。
まず、ミリオンアーサーもスクエニが大切に育ててきた素晴らしいIPであることは、間違いないのですが、ビックリマンシールのほうが、歴史は長く、過去に社会現象を起こしたという実績があります。
トレーディングカードにおいても、遊戯王、ポケモンカード、ワンピースといった社会現象を起こしたかどうか、ネットでバズったかどうか
これは、その商品の参加者がどれだけいるか?によります。
さらに言えば
- ブームではなかった時期があった(ポケカのリーリエなど)
- 本来のターゲット層と違う層に配布されていた(ビックリマン、スーパーオリオンの有藤など)
- 歴史がある作品の初期カード、シール
上記のいわゆるカオスな状況が必要になります。
みんなが、高くなると思って一斉に買ったものは、なかなか高騰しないのが現状です。
もし、資産性ミリオンアーサーでそれなりの利益を見込むのであれば、スーパーエルなど初期のNFTに目を向けるのもいいかもしれません。
次に、NFTと実物のシールやカードの違いですが
NFTのメリットは、偽造のリスクが限りなく0に近く、見た目が劣化しないという点です。
一方で、実物の場合、技術の進歩で偽物が作れてしまうというリスクと実際に触れることができるコレクターの心を満たすメリットがあります。
さらに言えば、実物の場合は、経年劣化や破れ、汚れの恐れを乗り越えて、保管されたものが高値になっています。
遊戯王のカードも、ビックリマンのシールも、子供時代に遊びすぎて、いまでは高値だったものがボロボロになっているということもあるから高くなるのです。
実物ゆえにリスクがあるところが、カオスな状況を生み、一部かなり高騰している商品を生みます。
このカオスな状況が、NFTでは起こりにくいです。みんな一定の知識がって、高くなると思ったものには一斉に買いが入るからです。
スクエニは、資産性ミリオンアーサー以外にもNFT作品を作っているみたいですし、他のメーカーからも新しく時代を変えるようなブロックチェーンゲームが制作されているみたいです。
今後も情報が入り次第発信していきます。
資産性ミリオンアーサー 第1シーズンから1か月後にプレイした感想と評価 儲かる? 評価点と問題点について
資産性ミリオンアーサー シーズン1振り返り 35000円以上消費する シール購入額と課金額 シールやゲーム内アイテムは買った方がいいの?