レオザフットボールとは何者か? 代表作の蹴球学を読んだ感想  アジアカップの森保監督の采配不信でさらに有名に 

スポンサーリンク

スポンサーリンク

サッカーをプレイするのはからっきしだが、サッカーを見るのは好きだ

そして、単純にドリブルのうまさ、パスの正確さ、ゴール前の豪快な肉弾戦という表層的な面白さだけでなく、最近はyoutubeでポジショニングなどの駆け引きを見るようになりました。

今回は、私がいつも見ているレオザフットボールさんの

 

蹴球学 名将だけが実践している8つの真理

こちらを呼んだ感想を述べていきます。

FIFA22はなぜサッカーゲームとして面白いのか? 操作が面白いよりも、AIのサポートにより現実の試合を再現している臨場感がポイント

2024年のWCCF、FOOTISTAは復活するのか? 昔の価値が高騰? どうしてサービスは終わってしまったのかを再び考える

efootball 2022 炎上から復活? アップデート後の遊び方と新要素について ライバルFIFA22の違いについて

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

レオザフットボールLeo the football とは何者なのか?

レオザフットボールはチャンネル登録者26万人以上を抱えるyoutuberであり、始めたばかりのころはサッカーの解説、サッカーニュースから戦術の話、そして、ラップをやっていらっしゃったので、そのMVなども公開されていました。

 

もともと、芸人だったのですが、現在はサッカー戦術を開設するyoutuerの第一人者です。

わかりやすいように言語化し、かみ砕いて説明するだけでなく、自分が感じたことの信念は曲げないことで有名。

森保ジャパンが始動してから、森保監督の戦術のなさについて、つねに疑問を呈し続け、カタールワールドカップで、日本代表がドイツ、スペインのミラクルを起こした時も、「引いた相手を崩せず、コスタリカ、クロアチアに勝てない代表には問題がある」と指摘し続けております。

そして、今回のアジアカップで、さらに日本の戦術面、上層部の目標のなさが指摘された中で、レオさんは再評価されることになります。

 

サッカー解説番組でもたびたび呼ばれ、日本代表選手とも対談されており、われわれ一般層に戦術の面白さなどを日々、アップデートした形でレクチャーしてくれています。

 

ご結婚されており、猫をかわれており、現在はシュワーボ東京の代表兼監督として、都リーグ3部で実際に指揮をされています。

 

私は好きなyoutuberでもスーパーチャットするのが面倒なので、やらないのですが、今回の蹴球学の売り上げが、シュワーボの運営費としてあてられるので、応援できてよかったです。

 

スポンサーリンク

蹴球学はどのように読むのか? 戦術をどのように解釈するのか?

相手の布陣に対し、常にリアルタイムで動くサッカーという競技において、パスを出しやすい状況、数的優位を作れるように攻撃をデザインする重要性

過去に、ペップとマンチェスターシティの勝ち点100以上のシーズンを追った、オールオアナッシングを見て、ペップはシティイレブンに対して

 

「俺はお前たちをゴール前まで導いてやる。あとはお前たちでゴールを決めるんだ」といっていた。つまりこれが戦術の基本なんだろうなと思ったのです。

蹴球学ではフィールドの場所の言語化、選手のスキルの言語化、ポジションの配置や動きの言語化。

 

サッカーにおける複雑なシステムや動きについて言語化することで、監督、選手、スタッフ、さらには視聴者も共有できるような内容になっています。

ただし、一読するだけですべてを理解することはかなり難しい内容になっています。

 

さらに、サッカーはリアルタイムで数秒ごとに戦況が変化するスポーツなので、最初の約束事だけを頭にいれるだけでは、選手は対応しきれない場面が出るし

テレビで観戦しても、システムが少し変更すると頭が追い付かなくなります。

 

そのため、この本書は私のようなサッカーを楽しむだけの人間にとっては、図書館で借りて一回読んで満足というより、電子書籍でスマホに保管して、常に引き出せるようにして楽しむ本だと思います。

みなさんもそうやって活用されるのがいいと思います。

 

 

スポンサーリンク

現代サッカーにおいて、最重要となる攻撃のデザイン

蹴球学で特筆すべきポイントとして、攻撃のデザインに関して7割以上の文量を割いているのです。

守備に関しては、イタリアのカテナチオや、90年代から考察されてきた過去があります。マンマーク、ゾーンディフェンス、ゲーゲンプレスなど私のような戦術を知らない人間でも知っているような言語は多くあります。

 

近代サッカーは前衛のプレッシングの強度も高くなったため、自陣からのビルドアップの質をどれだけ高めて、安定させるかという要素も問われるようになりました。

そのために、サイドを張らせない重要性、同サイド圧縮への対抗、そして相手に二択の後出しじゃんけんに持ち込める正対理論。

 

詳しい内容については本書を読んでいただくとして

非常に複雑に見えるのですが、最終的にはゴールは中央にあるため

自分たちが攻撃する場合はバイタルエリア付近に多くの人数を入れて攻撃の厚みを増やしチャンスを作り

自分たちが守備する場合は相手をサイドに寄せてゴールから離れさせることで、ピンチを減らす

 

細かいポイント、修正はあるにしてもこの原則をおさえることが重要なんだなという点はわかります。

 

スポンサーリンク

森保一監督は解任すべきなのか? 攻撃戦術のみならず、守備戦術の弱さすらも露呈したアジアカップ

この蹴球学を呼んだうえで、アジアカップでベスト8落ちとなり、国内でも解任の声が業界人、サッカーファンからもあげられている、森保監督について考えていこうと思います。

現在の日本代表は、一時期に比べ5大リーグの強豪チームの主力を張る選手が増えました。

 

森保監督は波風たてず、選手とのコミュニケーションをとり、人望を集めることにたけています。

まずこの能力は、代表監督を担う上では重要であり、戦術だけが優れていても、協会や選手に離反されたらなんの意味もありません。

それは、ハリル・ホジッチで学んだことなのでしょう。

 

森保監督は「個の力をもっとあげていかねば」と幾度か反省していますが、個の力が全くなければ、スペイン、ドイツを撃破すること、ブラジルを下したクロアチアと延長まで戦い抜くことは100%不可能です。

しかし、個の力はあるとはいえ、過去に優勝したフランスのデシャン監督や、CLで3連覇を達成したレアルを率いたジダンのように

 

選手のマネージメントや適材適所さえ発揮できれば勝てる(フランスはそれが最も難しいわけですが)のレベルではまだありません。

三苫などは個人で打開できる力をもっていますが、上田、堂安、南野、久保などはコンビネーションで相手を崩す必要性があり、監督が戦術によって、人的有利を作る必要があります。

 

アジアカップで露呈してしまったことは、もともとなかった攻撃のデザインのなさのみならず、森保監督が得意としていた守備戦術も、ロングボールに対して無力であったという点です。

私のみならず、ネットでも怪我とおもわれる板倉を変えなかった要因であったり、ロングボールに対するこぼれ球をひろわれたり、強度が低かったことで、4バックから3バック(5バック)への変更がなぜできなかったのか?

 

この準備不足が指摘されています。

ちなみに蹴球学では、4バックと3バック(5バック)のメリット、デメリットが非常に細かく記載されています。

 

ワールドカップでは、スペイン、ドイツという明らかに格上が相手だったため、急遽5バックでの対応も行われましたが、ボランチのみならずセンターバックの経験もある長谷部選手が数的不利時は、センターバックの間に立って、ビルドアップを助けるなど、選手の起点も光りました。

 

スポンサーリンク

ぶれぶれである現在の日本サッカー 強度のカウンターか個人任せなのかも決まっていない現状

サッカー協会が、森保監督の続投を決行し、信頼をしているので、天変地異が起こらない限り、森保監督が指揮をとりつづけるでしょう。

となれば、次回のワールドカップはどうなるのでしょうか?

現在の日本代表は、とにかく各ポジションで最高の選手だけをあつめており、チームというよりは個人技で打ち勝つようなサッカーになっています。

 

海外で活躍し、戦術眼のある監督で育てられている選手は、「こうしたほうがいい」「ああしたほうがいい」と意見をぶつけるのですが、それをまとめて、自チームに落とし込める存在が、いまの森保ジャパンにはないのでしょう。

結局、レアルソシエダ、ブライトン、アーセナル、スポルティングの戦術がそのまま日本代表にあてはまるわけないですからね。

 

森保監督は海外の戦術を取り込んでいるわけではなく、自信のなさから戦術を指揮できないという指摘をされておりますが、それであれば、前半久保をさげて、後半三苫をいれるというワンパターン戦術をなぜするのか?

それはその交代に自分の確固たる意志があり、こうしたいというサッカーがあるからでしょう。

 

よく言われているのは、一対一に強い、裏を取られない選手を好んで採用するというものです。

そういった、がちがちに個人戦に強く、カウンターしていくようなチームも一つの答えなのではないでしょうか。

 

問題点としては、動く選手、動けない選手、コンビネーションが必要な選手の相方が不在みたいな交代をしてしまうことで

そういった方針のなさを示しているのが、よく前半で投入される、前田大然の爆速プレッシングです。このプレッシングに対して明確な意図がないため、前田選手は前から後ろ、逆サイドまでずっと走り続けることになります。

 

攻撃のデザインができないことが問題視されていますが、今の日本代表選手であれば、チームで組んでいる経歴も長くなっているため、もう個人のひらめきや個人技でがんばってくれでも最悪よいかもしれません。

逆に、守備に関しては、あらためて格上だけでなく、格下といわれている相手に対しても研究、リスペクトして対策する必要性はあるなと思いました。

 

 

スポンサーリンク

蹴球学を読んで変わったこと、変わらないこと

とまぁ偉そうに日本代表に語って恐縮だったのですが、サッカーのファンや視聴者のレベルはレオザさんのyoutube解説をはじめ、地上波でも真剣に語られるようになり、確実にレベルアップしています。

 

同様の現象は野球でも起きており、配給の読みあいや、守備位置の駆け引きなどは、一般層であっても語られるようにあり、一般層やファンの観戦レベルや知識があがることが、その業界の知識の底上げになるといわれています。

 

サッカーと野球の違いは、野球が静的なスポーツであることに対し、サッカーはかなり動的なスポーツであるということ。リアルタイムで盤面が変わり、監督がどのような意図をもって、配置を変えているか

 

これは、監督経験があったり、常に戦術をあたまにいれてボードなどでやりとりしている人でないと、見えないところがあります。

 

結局は試合前のスタメン、初期ポジション、システムにばかり気を取られて、本質がわからなくなるのかなという点は変わらないと思います。

 

しかし、この本を読むことで、サッカーへの知識、理解度は絶対に前進するものであり、今の試合だけでなく過去の試合も、見方が180度変わるということで、サッカーをより面白く、味わい深いものとして昇華させてくれます。

 

FIFA22はなぜサッカーゲームとして面白いのか? 操作が面白いよりも、AIのサポートにより現実の試合を再現している臨場感がポイント

2024年のWCCF、FOOTISTAは復活するのか? 昔の価値が高騰? どうしてサービスは終わってしまったのかを再び考える

efootball 2022 炎上から復活? アップデート後の遊び方と新要素について ライバルFIFA22の違いについて