今回は君たちはどう生きるかの作品評価ではなく、声優の評価になります。
特に話題を集めているのは、過去にハウルで主演をつとめたあの木村拓哉さんが、君たちはどう生きるかでもキャスティングされています
VIVANTの二宮和也さんといい、シークレットキャスティングですね。
しかも、ただキャスティングされているだけではなく、物語のメイン人物であり、しかも喜怒哀楽をしっかり表現されています。
ハウルでは結構批評されていた木村拓哉氏の演技が、なぜネットでも絶賛されているのか。ゲーマーの方なら、その答えは簡単にわかると思いますが、まとめていきます。
このブログは、宮崎駿とスタジオジブリの最新作「君たちはどう生きるか」の考察や評価を行っています。
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君たちはどう生きるか 木村拓哉の役は誰でどんなキャラなのか
君たちはどう生きるかで木村拓哉さんは、主人公、牧眞人（真とつけている人がいますが、転校先でしっかりと黒板に眞と書かれています）の父親の正一になります。
軍需工場の経営者であり、実業家でかなりの金持ちです。
眞人の母の久子を太平洋戦争による火事で失ってしまい、久子の妹であるナツコと再婚し、子供を作ります。
寡黙で、思い込みが激しい眞人に比べて、正一は多くの人々を率いる経営者だけあって、行動力があり、喜怒哀楽もかなり激しい人物になっています。
男らしくリーダーシップもある人物ですが、空気の読めない一面もあり、眞人とナツコの関係性がぎくしゃくしていることを終始わかっていませんでした。
特に、転校先で「車で眞人を送ってみんなを驚かせるんだ」と金持ちアピールをしようして、実際するのですが、それが田舎の子供たちが眞人をいじめる原因にもなるわけです。
その後、眞人が自分で大けがして、長期休暇の間に学校に話をつけて、多額の寄付を行って、さらに眞人を特別扱いさせようとしますが・・・そんなの逆効果ですよね(笑)
誰が何を考えているかわからない、君たちはどういきるかのキャラクターの中では、比較的行動理念が明快なキャラクターになっていますが、それだけ様々な顔を演じる必要があります。
なぜ牧正一が木村拓哉さんと気づかれなかったのか？ 実は最も近い境遇？
ネットの声では、スタッフロールで木村拓哉の文字をみて、はじめて「え？木村拓哉さん誰を演じていたの？」って人もいたみたいです。
私は前知識で知っていたのですが、知らなかったら気づけていたのかなと思いました。
気づかれなかった背景として、我々がおもいうかべる木村拓哉的な演技
かったるそうで、でもなんだかかっこよく見える演技
そういうものが全くなかったのです。まず正一は常に行動力があって、テンションの高い人間なので、実はそういうハキハキし続ける人物を木村拓哉さんのイメージとしてあまりなかったというのがあるでしょう。
ちなみに世間では木村拓哉的な演技ということで、揶揄（やゆ）されることもありますが、名優といわれるローバート・デ・ニーロやアル・パチーノだって、カメレオン俳優のようにいわれていますが、圧倒的な個人の個性があるからこそ、主演をはりつづけられるわけです。
話題がそれましたが、さらにいえば、木村拓哉さんの年齢や境遇に近い人物を演じられたということも大きかったと思います。
木村拓哉さんは、年を感じさせないほど容姿とスタイルを維持されているので、ご自身より一回り若い役を演じられることも多いのですが、今回はおそらく正一は若いのですが、立ち回りは結構近いのかなと
多くの若者を率いることができる兄貴肌があって、結婚していて、家庭があるという境遇です。
その境遇がリンクしていることによって、木村拓哉さんの演技がそのまま正一に入り込んでいるという状態になっています。
木村拓哉さんが、声優として爆発的に演技力を上げたジャッジアイズとロストジャッジメント
本題に上がります。今回の君たちはどう生きるかをみて、木村拓哉さんの声優ぶりに感動された人は、絶対にセガから発売されているジャッジアイズ、ロストジャッジメントをプレイしましょう。
（ロストジャッジメントは準新作でまだ高いのですが、ジャッジアイズは、映画と同じぐらいの価格で２～３０時間遊べます）
「おいおい、木村拓哉さんは俳優だけど声優ではないぞ」って意見もありますが、ジャッジアイズとロストジャッジメントの台本量をこなされているので、もう「声優の仕事にチャレンジしました」という一見さんでは全くなく、声優としてのキャリアも十分にある方だという意味で、あえて声優といっています。
木村拓哉さん以外の多くの俳優も登場されており、かなり豪華なキャスティングで、物語も現代に通用する、社会性のある話題ばかりです。
木村拓哉さんハウルの動く城の２００４年から、声優は片手で数えるほどであり、ゲスト出演と本格的なものはありません。
だからこそ、このジャッジアイズとロストジャッジメントが重要なのです。
もちろん、SMAPが解散して役者業に専念できるようになって、演技に磨きがかかったというのも加味してます。
ジャッジアイズやロストジャッジメントでは、劇中のセリフはほぼフルボイスであり、いままでジャニーズの看板俳優だったということで、みんながあまり要求しなかったようなシュチュエーションで演技される木村拓哉さんが多くみられます。
