以前、咳止めの濫用とトー横キッズの関連について記事にしたが、大阪にいく予定ができたので、難波にある道頓堀橋の下にある、グリ下を観察してみることにした。
道頓堀の橋といえば、グリコの看板で有名であり、先日も阪神の優勝で残念ながら飛び込む人間がちらほら現れた。
トー横キッズやSNSで流行する 咳止め薬のオーバードーズについて メジコンやブロン ODの危険性と末路などについてドラッグストア店員視点で語る
道頓堀橋の下に若者があつまるグリ下とはなにか?
道頓堀橋の下にある通称グリ下。
訪れたのは土日の昼間で、この日はアロハダンスのイベントなどが行われ、グリ下周りも一般の観光客などが多くみられた。
グリ下の長さは10メートルもなく、奥に座れそうなところがったが、いかつい表情の若者が占拠しており、座る気にはなれなかった。
橋の近くには、「防犯カメラ設置中」の看板がいくつか見られた。
グリ下から見られる、道頓堀川の色は、コケのような深い緑色で、飛び込んだ男性が後日膀胱炎になったという報道も納得できる汚さだった。
どれだけ自治体が浄化したとしても、周辺の人間がゴミを捨てまくれば意味がない。
グリ下を休日の昼間に実際歩いて、目にした光景と感想
グリ下に若者が集まる背景には、橋の上だと身体目当ての大人が近寄ってくるとか、補導する警察が多くいる、そして同じような仲間が集まっているという背景があるみたいだ。
実際に橋の上で、自転車通行している中年男性を注意している警察にその中年男性が、激しく激高して怒号をまき散らしている、幼稚なシーンを目にすることもあった。
休日の昼間なので、表立って集まっている若者はいないかと思ったが
明らかに成人未満の見た目と思われる3人の女子の集まりを目にした。
黒を基調としたファッションで、ミニスカートに10センチ以上あるであろう厚底ブーツで、ふらふら独特なダンスを踊っていた。
3人で密着するように座って、タバコをプカプカと吸っていた。
私も25歳から3年ほどの喫煙歴があるが、その目から見てかなり吸いなれているような姿だった。
しばらくして、金髪のいかつい男性があつまって、女子たちと話していた。
(いたるところにタバコの吸い殻が落ちている)
最も印象的だったのは、後にタバコをすっていた女子よりもさらに幼そうな女子たちが、プラスティック袋をもっていて、タバコなどの吸い殻を回収していた場面だ。
グリ下は、下をむけばすぐに吸い殻が目につく。
さらに、周辺には風邪薬の空箱や、アルコール度数の高い空き缶が目についた。
グリ下そのものは、トー横に比べるとスペースは非常に狭い
一方で、周辺にドラッグストア、飲み屋、そしてホテル街と、新宿歌舞伎町と似たような環境や条件がそろっている。
集まっている若者の中には、親からネグレクトや虐待を受けて居場所がないという子供たちも多く、一方で好奇心だけで集まっている子供たちもいる。
集まっていれば、自衛になるという考え方もあるが、結局は闇バイトや薬の売人などは、グループから囲っていくという戦略をとっていく可能性も高い。
1人でも懐柔すれば、一気にまとめて顧客が増えてしまうからだ。
トー横でもグリ下でも若者たちが群れるという現状が、実はかなりのリスクであるということを考えなければならない。
トー横キッズやSNSで流行する 咳止め薬のオーバードーズについて メジコンやブロン ODの危険性と末路などについてドラッグストア店員視点で語る