トー横キッズやSNSで流行する 咳止め薬のオーバードーズについて メジコンやブロン ODの危険性と末路などについてドラッグストア店員視点で語る

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久しぶりにドラッグストア店員としての記事も書きます。
今回は、デイリー新潮で取り上げられた記事を引用しつつ、語っていきます。
テレビでも取り上げられているトー横キッズが、咳止めをOD(オーバードーズ)して、道端で倒れている動画や写真がネットであげられているといいます。

このブログでは、ドラッグストア店員で登録販売者の筆者が、ドラッグストアで購入できるおすすめの商品、成分内容、効果的な使い方などを紹介しています。よろしければほかの記事もご覧ください。

咳止めとODについては、過去にも記事を書きました。

海外では一部深刻な社会問題 市販薬に含まれるコデインのODも問題、副作用について 板挟みになるドラッグストア店員、多幸感の大きな代償

新ブロン液エース 感想・レビュー ODや依存の記事が見られるので、適正に使ってみた

CBDオイルあわただしい日々に使える? 京都で買える?ネットのヘンプナビはどう?

ハーブの鎮静剤 パンセダン 緊張、鎮静作用のあるハーブ配合の医薬品 危険?依存性はあるのか? うつや睡眠に適しているのか?

 

 

参考外部記事

トー横キッズで「咳止め市販薬オーバードーズ」が流行 一度に100錠も…路上で卒倒する少女たちの衝撃動画

 

 

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なぜメジコンがODの対象として購入されはじめたのか?

今回記事で取り上げられたのは、古くから有名だったブロン、トニン、アネトンなどではなく、2022年8月より医療用と同成分となった「メジコンせき止め錠pro」です。

コデインと異なる非麻薬性成分のデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物を主成分としています。

 

 

濫用(らんよう)などの恐れのある市販薬の成分としてカウントされていませんが、今後社会的影響を鑑みて、カウントされる可能性はありますね。

なぜメジコンが流行っているかというと、メジコンのODがドラッグストア全体に大きく認知されているわけではなく、ブロンやトニンのように複数購入をして確認や購入を止められるようなドラッグストアがまだ多くないからだと思われます。




ブロンやトニンも店によってはしっかり管理している店もあるでしょうが、ODする側が少し離れた店舗で、ハシゴして1日1本ずつ購入すれば、こちらの努力もすべて水の泡になります。

また、ドラッグストアも営利目的の民間企業なので、明確な規制がなければ、咳止めの管理については店舗によってバラバラというのが、現状です。

 

 

また錠剤タイプなので、携帯性が高くシートタイプで大量に保管することができ、仲間内で共有しやすいというOD側のメリットもあるでしょう。

 

 

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なぜトー横キッズ界隈で咳止めのODが流行っているのか?(考察)

ここからは、私の想像と憶測で話すことになります。

他の記事で、ODをしている青少年が「みんなでやっている」「みんなでとんでいる」という表現を使っていることから、ODをするということは、グループに入るため、グループに承認されるための通過儀礼みたいな扱いになっていると思われます。

現実を忘れたいから、長時間同じ場所にいつづける退屈さを紛らわすという、メリットではなく、ODをやめてしまえば、グループからはぶられてしまう、仲間にいられなくなるという強迫観念が影響しているのではないかと?

同じように孤独な青年があつまっているといっても、それぞれ抱える家庭環境や集まった理由は異なるわけで、強烈な帰属意識、強烈な共通点という点で、ODというのが機能している可能性はありますね。

 

 

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咳止めODって禁止薬物と違って反社会勢力にお金がまわらないよね?に対する反論

トー横キッズや大阪のグリ下(道頓堀の橋の下、グリコの下)では、OD経験などの報告や記事が上がっています。

「覚せい剤やコカインといった禁止薬物まで手が及んでないからまだいいのでは?」

と考える人もいるかもしれません。

しかしながら、咳止めを大量に購入するにはお金が必要です。

錠剤や液体タイプでも1本少なく見積もって700~1000円はします。ODというものは、身体に抗体ができるため、錠数がエスカレートする傾向にあります。

私がレジに立っていても、よくみる客は半年スパンで変わっているように見えます。

社会や経済の基盤のない若者が、咳止めを買い続けることができるのか?

そう、お金が欲しいからこそ、女性は売春し、男性は闇バイトなどに手を染めてしまう。

そうなれば、結局、覚せい剤やコカインでなくても半グレや暴力団に資金が流れるという構図は何ら変わりないのです。

 

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SNSで咳止めのODを報告する現実と恐ろしい危険性

トー横キッズに関しては、歌舞伎町に行って現場を見たことがないので、詳しく語ることはできませんが、メジコンやブロンといった咳止め薬をODしていると光景はTwitterなどで、検索すれば簡単に見ることができます。

 

  • どれぐらいODすれば、トブ(現実を忘れる)ことができるかという情報交換
  • 自分がどれだけODしたかという写真の投稿
  • 他にも、リストカットなどを並行しての投稿

私もメンタルが弱いという自負はありながらも、公開される写真や140字の文章を見るとかなりつらくなりましたね・・・




確かにODというのは褒められた行為ではありませんが、みんなが優しく同情して、それに救われて、社会復帰できる可能性もゼロではありません。

一方で、ODをSNSで報告するということは、違法に薬を売っている個人アカウントからターゲットにされたり、ODでメンタルが弱っているところにつけこんで、性交渉をしてこようとする人間からのDMという厄介ごとのリスクをはらんでいます。

 

本気でODをなんとかしたいと思っている、とにかく誰かに伝えたいのであれば、カウンセリングなどを検討してみるのもいいでしょう。

少なくとも、写真などをあげて承認欲求を満たす以上のリスクがあるということで、できるならば、立ち止まっていただきたいと思います。

 

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メンタルも弱いし、流されやすいし、承認欲求の強い筆者が咳止めでオーバードーズをしない決定的な理由

おそらく、ドラッグストア関係者も日々のストレスや、トラウマなどを忘れるために咳止めでODしている人が、いるとは思われます。

私も過去に精神科に通っていたり、抗不安薬を処方された経験もあります。(もちろん用法容量は守っていましたが)

ドラッグストア店員目線で、なぜ咳止めをODしないかという理由についてまとめていきます。

とても辛い、ODに興味があるという人は、いまいちどご覧いただきたい。

 

1.ドラッグストアはコンビニ並みに大量に存在し、一度はまると抜け出せなくなる

咳止めODの体験談を見ると、禁断症状などが激しく、なかなかやめられないという報告もあります。

人生は長いので、辛くてどうしても薬におぼれたくなるというときもあるかもしれませんが、薬をたって生きていこうというポジティブな瞬間もあります。

 

 

そういう時に、抜け出しやすいのかどうか?

アルコール依存が深刻とされているのは、絶ったとしても、コンビニなどで気軽に買える状況があるという辛さがあります。

同様に、咳止めODから離れても、駅の近く、町中には大量のドラッグストアが乱立しています。その誘惑と一生戦い続けなければならないのです。

 

 

おそらく、咳止めをODすれば、一瞬は多幸や酩酊で忘れられるでしょう。しかし、それなしでは生きていけないという状況にさらされたとき、果たして耐えられるのかどうか・・・

 




2.相対的に知性やモラルが低い人が多い

お客様にこういう言葉を使うのはどうかな?と思いますが、毎日のように購入されるかた、複数購入されようとする方の中には以下のような傾向があります。

  • 開店前、閉店時間後にかけこんで、強引に買おうとしている
  • 店頭を妨害する形で自転車を置く
  • レジまで「複数人で並んだら1本ずつ購入できるぞ!!」と声高らかに叫ぶ
  • 明らかに値段より少ない小銭で強引に買おうとする
  • 他店のクーポンをもってきて、何度も「これ使えるでしょ?」という

 

メンタルの問題も抱えているというのはあると思いますが、すいません、明らかに知性が低い行動も見受けられます。

同じように依存性のあるタバコなどは、人によっては吸うことで落ち着いて集中力が上がるという目的で使われている方もいるのです。

 

そのため、多少の依存性があったとしても、QOLを上げられるなら、自分たちの裁量で使おうかとなります。(もちろん使用するのは合法なものですよ)

 

私は日ごろの接客で上のような知性やモラルの欠けた人たちを見ているので、とてもとても咳止めをODする気になれないのです。

 

 

海外では一部深刻な社会問題 市販薬に含まれるコデインのODも問題、副作用について 板挟みになるドラッグストア店員、多幸感の大きな代償

新ブロン液エース 感想・レビュー ODや依存の記事が見られるので、適正に使ってみた

CBDオイルあわただしい日々に使える? 京都で買える?ネットのヘンプナビはどう?

ハーブの鎮静剤 パンセダン 緊張、鎮静作用のあるハーブ配合の医薬品 危険?依存性はあるのか? うつや睡眠に適しているのか?