テレビで連日、有名人を騙ったSNSの投資詐欺が流れていたので、注意喚起も兼ねて、記事に残しておこうと思う。
普通の会社員や、お小遣いで生活している人は、どでかいネットにまわっている投資案件よりもポイント活動とかして、コツコツためながら、余剰資金でネット証券つくって、投資したほうがいいと思います。
有名人騙りではないが、私もSNSでDMでやり取りしていた人から、いきなり投資案件をもちかけられ、その時使われていたのが、堺雅人さん演じる「半沢直樹」でした(もちろん堺雅人さんと思って、交流したわけではありませんが)
投資詐欺にかかってしまった人に対する間違ったアドバイス メンタルが「とりあえず話だけでも」を生む
よく、知識がないとか、冷静に考えればわかるっていわれているわけで、もちろん、詐欺をかける人間が一番悪いんですけど、被害者に対してもこの場合、批判されるケースが多いです。
被害届を出そうにも、自分の失敗や恥ずかしい一面を、警察に打ち明けるというのは、なかなかつらく、勇気のいることです。
これは大切なことなんですけど
なんで多額の金額を支払ってしまうのかというのは、知識のなさではなく、メンタルのブレなのです。
もし、お金があって、日常生活、仕事、プライベート、人間関係に不満がなければ、投資案件を調べようって気にならないでしょうし、DMで誘いがきても、話にのる気なんて全くないでしょう。
一番危険なのは、知識のなさではなく、将来の不安でメンタルがぶれて
「とりあえず話だけでも」って気になってしまうことなんですよ。
ポンジスキームの被害にあわれ、命をたたれた方もいらっしゃいます。
投資詐欺にあうこと、借金を背負うこと、さらにそれを周りに相談すること。それは本人にとっては、死を選択するぐらいに、つらく厳しいことなのです…
まだまだ日本は、投資というのが余剰資金を持った際の選択肢の1つという認識があるわけではなく、「投資は完全に自己責任、損したら本人が悪い」という価値観に支配されているのではないでしょうか?
「俺はこうは絶対にならない」ではなく、「こうなるかもしれない、その場合どうしようか。そして周りに被害者が発生した場合、どのように寄り添うべきか」という点を考えて、動きたいものです。
ニュースやネットで報道されている、ネット投資詐欺で画像や名前をかってに使われている著名人について
ここで、私が見たニュースやネットで、投資詐欺グループに悪用されて、彼らも被害者となっている人を紹介していきます。
森永卓郎
経済評論家、息子の康平さんもメディアなどで活躍。企業分析動画などを拝見したことがあり、するどい分析と指摘は勉強になります。
節約や、デフレ経済に対してどのように生きていくかという指南書などを出されており
森永卓郎さんの過去出演などを見ている人は、彼が投資などででかく稼ごうと言い出すことは、矛盾しているということに気づくはず。
ひろゆき
西村博之氏。2ちゃんねる(5ちゃんねる)の創業者で、ニコニコ動画の創設メンバーとしてもかかわっています。
現在ユーチューブの生配信をはじめ、多くのメディアの論客として活躍。良くも悪くもあらゆる世代への影響力が高い、インフルエンサー的な立ち位置。
過去に金融庁の知人とNISAについて紹介する動画などに出演し、NISAや投資信託については、メディアで語っているが、個別株やコモディティで大きく儲けようという考えは決して持っていない。
また、自動売買ツールに関しては、「本当に優秀なツールがあるなら、日本政府が絶対に導入している」という的確な意見を持っている。
堀江貴文
過去に、近鉄買収するか?フジテレビの筆頭株主になるか?などで世間を騒がせた、ライブドアの元社長。
夢であるロケット事業を継続させていると思われるが、いろいろやりすぎていて、今何をやっているかは私もあまり特定できてない。
元ライバルだったことからか、楽天関連のニュースに関しては敏感。
おそらく、過去に仮想通貨関連の書籍などを出していたことから、投資詐欺師に利用されたと推察された
上記の本は、非常に優秀な本で、ネット業界に強い堀江氏の知見から、なぜ仮想通貨が世に生まれ、そこにどんな需要があり、ポストビットコイン、イーサリアムなどにはどのようなメリットと特性があるかを細かく解説されている。
上の内容はほんの一部です。経済評論家、メディアで影響力のあるかた、経営者などが悪用されているケースが多いです。
もし、彼らが投資を進めているサイトをみたら、まず彼らが何をしていてどのような発言をYouTubeなどで行っているのか?
それを考えると、投資案件を勧誘するって人は、全くヒットしないと思われます。
ネットの投資詐欺の本質はオープンではなくクローズ
一昔前のねずみ講などは、会社やリアルの知人を通して、口コミしていくような必要性があり、出会いがなければ、詐欺や借金をする可能性はありませんでした。
いまは、自宅や勤務先の休憩室などで検索したワードから投資詐欺に発展するケースがあります。
ネットというのは、SNSやLINEなどによって簡単に、クローズな関係
「あなただけ」「ここだけの話」が成立してしまいます。
儲けたいと思う人の心理は、みんなで一緒に盛り上がって儲けようというより
俺だけ一杯儲けて、やりたいことをやりたい、楽になりたいって邪な気持ちがありそれを利用されるわけです。
またニュースでは、投資詐欺側が、LINEグループを利用して、サクラ?を使って偽有名人の信用度を粉飾しています。
投資詐欺の問題点はSNSではなくGoogleの検索結果という闇
著名人を騙った詐欺を受けた被害者が、その著名人に連絡してどうにかしてほしいとSNSを求めたのですが
著名人も自分の名前や肖像を使われた被害者であり、警察で被害届を出してほしいとSNSなどを通して発信されていました。
また、投資詐欺を取り締まるための法律や、SNSの枠組みを変える必要があるのではないか?という意見が出ています。
しかし、投資詐欺への入り口として、最もよくあるパターンが「Googleの検索結果」です。
実はこれは、古典的なもので、一時期はSNSのDM機能などを使って、ひたすらビジネスメッセージをおくって、釣れた相手に勧誘するというものでした。
おそらく、SNSを利用して情報をやり取りしている人は、投資の知識などを得ている人も多く、あまり効果的ではないということで、ビジネスアカウントやDMの手法は、以前ほど手広くやられていないというのが、印象です。
逆にいまは、ニュースでも日経平均株価の報道が頻繁に行われているので、古典的なGoogle検索に連動して、勧誘するという手法が、また効果的になってしまったと分析できます。
特にここ最近は、エヌビディアの高騰を受けて、AIブームが発生し、いままで小型銘柄だったものが急激に高騰しました。
気になって、該当する銘柄のサマリーを見ようとしたら、トップに「○○おすすめ銘柄」(○○は著名人の名前)などがヒットしてしまいました。
Googleは細かく、アップデートを重ねることによって、権威性のある専門的で、公共性があるサイトをトップに表示するような方針なのですが、いまだに検索するワードによっては怪しいサイトがトップに出ます。
今は改善されていますが、一昔前はFXの自動売買関連のワードを検索すると、有料自動売買ツールが大量に紹介されていました。
本来、自動売買は読んで字のごとく、自動で売買するように設定するシステムのことで、大手のFX会社からも提供されているシステムであり、自動売買=悪というわけではありません。
Googleのことですから、間もなく次のアップデートで、怪しい投資案件のサイトはまた淘汰されていくでしょうが、結局はいたちごっこで、システムや国の取り締まりよりも先行して、詐欺グループは巧妙な詐欺を考えるものなのです。