ウェーブレースではなく、ウエーブレース64。NINTENDO64の発売から3か月後に発売されたほぼローンチソフトでありながら、現在の任天堂といえば水の表現の先駆けとなった、美しい水のグラフィックや、ジェットスキーを題材とした、今遊んでも非常に珍しいゲーム性と操作性
かなり素晴らしいゲームなのですが、ゲームを評価と情報をまるっとまとめているサイト「ゲームカタログ」でなぜか紹介されていないので、今回は私が、このウエーブレースのすばらしさをまとめたいと思います。
中段セーブを使わないとアーケードゲームのような難しさなので、非常に難しいのだが、中段セーブを駆使すればクリアは難しくないので、遊んでみてほしいです。
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ウエーブレースとはどんなゲームなのか?
ウエーブレースは、主に4機でレースを行うチャンピオンシップ、リングをくぐったりジャンプ台でトリックを決めるスコアアタック、タイムアタック、対戦といったレースゲームのツボをおさえた遊びができます。
本作は知名度もあまり高くなく、GCで続編はでたものの、音沙汰はなし。当時のゲーム攻略誌の情報が下記リンクからPDFで見ることができます。
選べるキャラは4人だけとのちのFZERO-Xに比べると非常に少ないのですが、個性が豊かでそれぞれに特性が違っているので、よく言えばメリハリが効いています。
本作はFZEROやマリオカートにようにダッシュ床などはなく、ステージに設置されたLRのルートブイを正しい方向でくぐりながら、1位でゴールを目指すゲーム性です。
ルートブイは1つくぐると、ジェットスキーの最高速度があがり、5つたまると最高速度になり、これを維持することになります。
1つでもルートブイと違った方向でくぐってしまうと、ミス扱いになり、最高速度が1の状態にリセットされます。
1回のレースで5回ルートブイをミスすると、そのレースはリタイアになります。
逆に5回ミスすることができるので、展開によってはルートブイをあえて無視するという方法もありです。
マリオカートのようにアイテムはなく、FZEROのようにコースの特性を知り尽くしたり、ライバルをあえて蹴落とすようなプレイを求められるような、かなり硬派な作品となっています。
ウエーブレース64 グラフィックのすばらしさだけでも良ゲー 任天堂の伝統となった水へのこだわり
現在でこそ、任天堂は水のグラフィックで評価を得ているメーカーなのですが、ウエーブレース64のころから、水に対する並々ならぬこだわりが感じられます。
コースの数こそ8コース程度でありますが、1つとして同じような水の色は存在せず、レースの時間帯、そして環境によって、さらには周回によって水の色は美しくも汚くも変化します
夕方や夜のネオンに照らされた水は幻想的で、夏場のからっとした環境ではあらゆるものが水を通して反射し、工業地帯でのレースでは、あえて水の汚さも表現されています。
switchでは、リマスターされたようにグラフィックは強化されているとはいえ、64の時代にここまで美しい水へのこだわりをみせた作品はないのではないでしょうか?
64の作品ですが「美しいグラフィックでレースゲームを楽しみたい」という人の要望にこたえる作品です。
ウエーブレース64 他のレースゲームでは味わえない、重厚で爽快なジェットスキーの操作性
ウエーブレース64は、ジェットスキーを乗りこなすという他の作品にはない個性を持っています。
ジェットスキーはアクセルを吹かさないと慣性が働かないため、普通のカーレースのように、急コーナーで減速することが、時として悪手になります。
また、ジェットスキーの過重によって曲がりやすさがかなり変わってきます。
さらにさらに、ぶつかってジェットスキーから離れることもあるのですが、ぶつかった角度や強さによってどれだけ乗り手が飛ばされるかもかわってきます
かなりライトに遊べる作品でありながら、細部のところはしっかりこだわっています。
最初こそ、最高速度は110キロ程度で、遅く感じるかもしれませんが、不規則におそってくる波に対抗しながら、ルートブイをまがっていくことを要求されるため
スティック操作でジェットスキーを乗りこなす過程がとっても楽しいのです。
波をうまく乗りこなすことで、高くジャンプルすることもあり、爽快感があります。
ウエーブレース64 レースゲームとしての難易度 中段セーブがなければとても難しい
一応、ウエーブレース64のチャンピオンシップというレースを最高難易度の「リバース」までクリアしました。
レースに参加するのは4機で、基本的には最高加速を出せるデイビットが強いのですが、旋回性が弱く、ルートブイをまがるのがかなり難しく、熟練度を試されます。
そのため私は初心者で使いやすいアユミを使っていました。
中断セーブさえ使えれば、転倒やミスを帳消しにできるので、時間をかければ誰でもチャンピオンシップをクリアできるでしょう。
FZEROXやマリオカートのように常にプレイヤーのライバルが決まっているわけではなく、前のレースまで2位だったCPUがミスを連発して、次のレースであっけなく4位になることも多いため、高難易度であっても圧倒的なポイント差をつけて優勝することもよくあります。
しかし、これが中断セーブがなかったらかなり地獄です。あまりにも難しすぎます…ワンミスで1位だったのがあっという間に転落とか当たり前にあります。
また、初見殺しとして、2週目で急にショートカットが解放されるステージがあって、それはさすがにいじわるだなと思いました。
中断セーブを封印する場合は、かなりのリプレイを求められる作品で、古き良きアーケードゲームのような難しさがありますね。
以上が、switchオンライン+のNITENDO64で遊べるウエーブレース64の紹介でした。
今遊んでも短時間でさくっと遊べて、ソフトの魅力もわかりやすくて、さらに最新のソフトにはない、本作独自の魅力なども備わっており、一回プレイしてみる価値がかなりある作品であることは間違いないです。
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