ニュースで話題になっている退職代行について調べてみました。
私は利用したことはないのですが、周りで利用したという声を聴いたことがありますし、退職代行を使う、使わないにかかわらず、そのようなシステムがあるということを知っておくことは、転ばぬ先の杖だと思います。
このGW期間、もっとも仕事のことで鬱々とされている方も多いので、退職代行というサービスがどのようなものかを知ることは、大切だと思います。
退職代行業者のシステムと流れ 料金や、どの業者を選べばいいのか？
退職代行業者といっても、複数の企業がサービスを出しており、戦国時代状態といってもいいでしょう。
理由としては、業者側が、電話一本で手続きを済ませられるということで、利益率と回転率がとてもいいのでしょう。
迷っているのなら、24時間即日対応してくれる業者だったり、弁護士監修、特に弁護士監修が歩かないかは、代行で会社と交渉するうえでは必須とのことです。
会社との連絡は、代行業者が担当し、本人は退職届や委任状、さらには会社に貸与しているものを返還する必要があります。
退職代行の世間の声や評判について メリットとデメリット
こちらの動画、ネットの口コミで、退職代行を使った人、使われた人、さらに退職代行業者の声を一気に閲覧することができるので、参考になります。
メリットに関しては、心身の問題で会社にいけない、人間関係で直接伝えられない人にとっては、駆け込み寺のように利用できる点です。
またこれは会社側にとっても、社員をやめさせたりするのはかなり難しく、メンタルが病んでいるなどで、連絡が取りづらい社員の籍だけ残って、なかなか新しい社員を取りづらいという側面も考えられます。
一方で、デメリットは、その後の経歴になります。
完全に他業種だったり、フリーターなら問題ないかもしれませんが、同業で転職を考えるなら、「退職代行を利用した」という情報が共有されている可能性が、あります。
会社側のデメリットは、引継ぎが不安定になる。特に即日いきなりやめられた場合、営業だったり、仕事は誰かが肩代わりするわけなので、かなりの重労働になります。
また、飛ぶことと同様に、退職代行を○○さんが使ったという情報もおそらく車内で共有される可能性はあるので、それを受けて、「俺も使おうかな」という社員があらわれる可能性もあります。
なぜ現代人は３万円近く払って、退職代行に依頼するのか？ タイムパフォーマンスという観点
退職することに対して、法律的な縛りはありません。
会社を休んで、その後交渉して、やめるというケースも一般的にあります。
一方で、一般的なマナーとして、２週間前、一か月前に告げてやめるというのが、礼儀。引継ぎはしっかりやって、まわりにあいさつ回りもちゃんとやるべきという考えが、浸透しています。
私が退職代行が流行っている背景として、心身や人間関係で言いづらいという前提がありますが
「即日やめれるというタイムパフォーマンスに２万円の魅力を感じる人が多い」と推察しています。
我々は勤務先で働くことで賃金をいただいています。それは非常にありがたいことですし、給与がなければ、基本生きてはいけません。
一方で、その給与をもらうために、我々は時間や労働力、さらにいえば精神力なども会社にささげていることがあります。
特に時間、労働時間が８時間だったとしても、実際に拘束されるのは出金、退勤、そして休憩時間など。
時間という取り返しのつかない対価を支払っています。
例えば、若くて他業種に移れる体力のある人だったら、すぐにいまの会社をやめて準備や、就職活動を再開できたほうが有利と考えるでしょう。（ただし面接で退職代行を使ったことがわかったりすれば、採用される確率は下がりそうですが）
また、ある程度資産があるけど、責任感があって
- 上司に前もって伝えないといけない
- 引き止められる可能性がある
- やめられない可能性がある
仮にいますぐやりたいことがあるのであれば、例えば２週間前に伝えてやめられるとして、２週間分の労働時間をささげることになり、タイムパフォーマンスとして、退職代行を使ったほうが２万円をはらっても利口だという考えもあるでしょう。
最強なのは、会社にすぐ話して即日やめられるレベルの交渉力と度胸のある人だったり、飛んでもメンタルになんら影響を受けない人なのかもしれませんが、そんな人っているんでしょうかね。
私が少し気になるのは、退職完了になれば、退職代行業者と契約が完了するのですが、そのあと、財布や押し入れから会社の貸与品などがうっかり出てしまった場合の交渉は、結局自分でしないといけないかもなという話です。
それが数年後とかなら、代行業者は廃業されている可能性もあるでしょうし、直接会社にいくとか、郵送で送るのって相当勇気がいりそうな…
私は、退職代行を使って仕事をやめるかを考えてみた結果
まず、冒頭で伝えたように、世の中には退職代行というサービス、選択肢があり周りに迷惑をかけてしまうが、即日でやめられるというカードがあるよということは、知っておくべきだという認識は変わりません。
ただし、使うか使わないかは本人次第です。
ちなみに私は実際に飛んだようなやめ方もしたことがありますし、前もって上司に伝えてやめたケースもあります。
前者はシフト希望表に「来週から入れません」と記載しました。さすがにそれだけではよくないと感じ、後日ですが、バイト先に連絡。
対応していただいた責任者がやさしく受け入れていただき、本来なら激しく叱責されても仕方ないのですが、感謝すると同時に、当時学生だった私の無責任さを痛感しました。
次は転職先が決まってので前もってやめることを報告。温かく喜んでくれる同僚もいれば、なんでいなくなるんだといわれることも、それはそれで惜しまれるので悪い気持にはなりません。
最後に、かかわった方全員の色紙を同僚や上司が秘密裏に集めてくれて、本当にこれはいまでも部屋に飾っており、つらい時に見えるようにおいています。
これからの長い人生で、退職代行サービスを利用する可能性もあり、この章で書いたように、「前もってやめることを伝えてよかったこと」もあれば、退職代行を使って、やめてよかったなと思うこともあるでしょう。
