プチ繁忙期といえる年度末を乗り越えて、何か自分にご褒美を。分かりやすいもので時計にしようかと考えていた。
今までの人生、時計は高校の入学祝などの貰い物ですましてきた。二万前後のソーラー電池、電波受信さえ整っていればどんなモデルも5年は軽く使える。ただ、金属で汚れはどうすることもできないので新しい時計を検討……。
肉体労働で実用性があって、一発で時間も把握しやすいデジタル時計、ぱっと浮かぶのはカシオのGショック。私が小学校高学年あたりからブームに火が付き、若者受けするスタイリッシュなデザインやタフな時計というコンセプトが受けた。
ブームはすでに過ぎ去ったがそれでもなお、毎年新モデル、デザインを発売しつづけ国内外に根強いファンを獲得している。いまや1000円でも最低限の機能があって使いやすい時計が並び、Gショックを購入されたところで数年使われるので新規顧客を獲得し続けなければならないのだから未だに新モデルを出し続けあれる人気の高さはまさにブランドとしか思えない。
中学生のころは超重量のアナログ盤のGショックをはめていた記憶があった。
自分でわざわざ購入して、5年以上は付き合うかもしれないので、スピードモデルの最高級モデルであるGW-5000-1JFを背伸びして購入した。
スピードモデルはシンプルにして至高 GW-5000-1JF
知識として、Gショックの初代はDW-5000C(現在生産終了)といわれ、その後継機で、初代のデザインをを踏襲し、スピードモデルと言われたのがDW5600-Cといわれています。
スピードモデルと呼ばれる所以は、映画「スピード」でキアヌ・リーブスがつけていたことから呼称されております。
初代もそうですが、スピードモデルも、改良、新作が繰り返され、本来のスピードモデル元祖は、ネットで高値で取引されているらしいです。
GW-5000-1JFとは何か?
初代のサイズを踏襲し、裏ぶたごとねじ込むスクリューバックルにミラー加工をほどこし、丈夫なメタルケース、ソフトウレタン、最後にメイドインジャパン!
メーカー希望価格は40000円。ネットでは28000~30000円で売られている。家電量販店の時計コーナーでもなかなか置かれていない。
ちなみに基本的な機能は15000円台のモデルと同等であり、デザインやメイドインジャパンに価値を感じられる自己満足モデルとなっている。
アマゾンや価格comでは4つ星半と高評価だが、それはGショックマニアやこの商品のコンセプトを理解して購入した人ばかり。Gショックにさして思い入れを持たず、突発的に購入した筆者が今回1カ月オン、オフ共に利用してみた感想を述べていく。
購入前に最も参考になったサイトをここにのせておきます。
Gショック・5600系(スピードモデル)各モデルの比較まとめ!
2024年2月現在、生産終了となっているものの、Gショックには多くの限定モデルなどが存在し、Gショックマニアはすでに手に入れていることから、フリマサイトでも、定価かそれより安い程度の価格で取引されています。
デジタル時計はやはり日常使いで、便利
いわゆる高2病か、デジタルなんてだせーよ、やっぱりアナログが大人っぽいという印象を持ち続けていた。いざ小学生以来のデジタル時計を使ってみて逆にアナログに戻れないほどの利便性を感じた。
タフソーラーと時刻調整がついており、タフソーラーはなかなかマックスまで溜まらないがこれがあることで外で時計を持ち歩いて出かけようというモチベーションになる。
デジタル数字の視認性は字が太いため高い。曜日表示も最近では頭文字3つだが2つでも容易に理解できるので問題ない。すぐ横に日にちが表示されて分かりやすい。
本商品にはアラート、ストップウォッチ、タイマー、オートライト機能などが主な日常機能として付属。元のスピードモデルではストップウォッチやタイマー中に右側の液晶で時間が表示された。残念ながら今のモデルはストップウォッチの測定時間は伸びているものの、時刻表示がない。
…といっても自宅から職場までの移動時間やカップラーメンのタイマーという日常で使う範囲ならば時刻表示がなくてもとりわけ不便には感じられない。
アラートは5つの時間帯設定とスヌーズ機能がついている。通常使用の場合はピーピーと控えめの電子音が10秒間なる。職場の休憩中や作業の時間の目安程度なら許容範囲。起床のためのアラートとしてはやや心もとない。
オートライトは暗闇の中、時計を目線のたかさへ傾けると自動発光してくれる便利な機能。
ライトは美しいエメラルドグリーンで黒一色の素朴なデザインとマッチしている。エメラルドグリーンのライトみたさに何度も傾けてしまった。
ライト点灯は1,5秒とあっという間だが一瞬だけ時間を確認する分には全く問題ない。
ただし、最近のアナログ時計は針に蛍光塗料や発光を仕込んでいるのに対し、アナログ時計は暗闇でライトをつけなければ確認が困難。街灯のない道がいつもの帰宅コースならオートライト機能は必須だろう。
レビューで言われた通りモードへ移行するために必須なボタン操作は、硬く押しにくく爪をたてる必要があるためとても不便に感じた。
耐久性の高さは派手に落としたわけでもないが、汚れはつきやすい。水しぶきが液晶にかかった場合はシミが残りやすく定期的に濡れティッシュなどで拭いてやる必要がある。
スピードモデル継承は伊達じゃない 質素ながら、飽きのこないデザイン
高品質モデルのため機能はもちろん、デザインも求められる。
見た目は写真のとおり黒一色で文字も白と地味だ。
ただこの黒もつやがなく質素で使うシーンを選ばず、見れば見るほど味の出る色作りがされていて、これは購入して腕に装着してもらわないと分からないと思う。
機能性を重視するGショックらしさが出ているのは液晶のまわりに所狭しと記載されている英語で書かれた機能説明。これだけの機能を一つの時計に集約してそれをはめているという独占欲を満たしてくれる。
スクリューバックに関しては、ミラー加工のデザインは美しいが裏蓋であるため常日頃みることはできない。レビューでよく言われる通り、周りからみたら5000~15000だけど実は30000するんだという自己満足をMADE IN JAPANの刻印とともに満喫するためにある。
セレブを相手にした接客業でもなければ業務用としてこれ以上の時計はないかもしれない。ただ遊びなどでつける場合は見た目のインパクトはかけるためオフ用の時計も買ってみようかと検討中のところ。
ウレタンバンドは優しい装着感で長時間つけても邪魔にならない
重量はメタルケースやスクリューバックなどにより70グラムと他のスピードモデルより重め。普通の金属腕時計に比べたら軽い。それにせっかく高価なモデルの腕時計を買ったのだから重量感があったほうが実感があって嬉しいものだ。
肝心のベルトはソフトウレタンを使用。材質は柔らかく、くねくねと曲げやすい。手首へのフィット感も良好できつくはめても柔らかく包み込んでくれるような優しい感触で長時間はめても辛くない。購入してから1週間もすればこの商品をつけながら眠っている。本商品をつけていないのは入浴時ぐらいなものだった。
ただし、このソフトウレタン一つ難点がある。それはきつくしめると汗を綴じこめてしまうこと。ベルトそのものが小さめで腕にぐるっと巻きつくので汗の発散は悪く、汗をかきながら長時間つけていると手首に臭いがこもってしまう。
それだけなら洗えばいいが、一度外した後くっきりとベルトの跡が残ったかと思えば、かゆみが生じて汗もが発生した。夏場は少し余裕をもってベルトと手首の隙間を意識してはめようと思う。
見た目は地味だがしっかり存在感と生活に根付いた機能を備えており、現在の自分の仕事にはまっている。
肉体労働者ならスピードモデルを選ばない理由はないかもしれない。最も驚いたのは付け心地の良さで寝ていても邪魔にならない。
腕時計を自分で買って一番気付かされたのは、腕時計にお金をかけて良かったなぁということ。
趣味はあるにはあるが、仕事の時間が伸びたり、それによって疲労がたまって休日ずっと眠ってしまえば趣味にお金をまわせず、たとえ購入できたものでも接する機会は少ない。
一方で腕時計はほぼ毎日、1日中付き合うことになるから中途半端なものではなく自分がこれなら付き合えそうという価格と機能性を備えた腕時計を買えてとても満足している。
またなにか発見があれば本記事内で追記していこうと思う。Gショックは無数のモデルやモデルごとの機能性に差異があるが、シンプルイズベストを求めるならスピードモデルはやはり安定だ。
注意 ウレタンは、やや傷つきやすい バンドは経年劣化が激しい
あれから3カ月ほぼ毎日欠かさず使ってきた。
早くも表面の外枠やソフトウレタンに傷がついている。
Gショックの耐久性の高さは液晶にあるといわれているので、いたしかたないか。
裏面は凹凸が多く、水で多少流した程度では落ちない埃、ゴミが付着してしまっている。
汗もが出来たソフトウレタンも緩めに装着しているのだが、相変わらず汗を根強く吸着してしまっており、一日働いた後の手垢は自分のものでもひどく感じてしまう。
また、バンドは長期使用で、切れてしまうことがあるので、バンドの交換などをして、個人でメンテナンスすることも必要だと感じました。
問題点として、純正品のバンドで交換しようと思ったら、15000円ぐらいかかってしまう点です。
人生のパートナーとして思い入れがあるなら、その金額も決して高く感じないものの、それなら新しいGショックを買ったほうがいいかなと考えてしまいます。
Gショックはいくら特別なモデルでも使ってなんぼの商品だと思うので、使いこまれてできた傷や汚れはむしろ勲章ぐらいに思っているが、定期的な洗浄、メンテナンスは当然のことながら必要になる。
なぜGショックは多くの芸能人、著名人に愛され続けているのか?
Gショック、カシオスタンダードは多くの芸能人、世界的な富豪、リーダーにも愛されています。
Gショックは木村拓哉さんをはじめ、アイドル、アーティスト、芸人と多数の著名人に愛されています。
理由としては、アナログ、デジタルの枠を超えて、「Gショック」という1つのブランドとして愛されていることがあげられます。
ショッピングモールやデパートへ行けば、Gショックの専門店もありますし、ネットでもGショック専門、買取店が多数あります。
常に、最新アイテムが告知されるのも風物詩になっていますし
最新モデルであっても1万円代で買えるものもあれば、MTGのように高級路線で10万円するものもあるということで、気分転換や買い替えでもまだ許容できる価格帯であるのも強みです。
庶民的な考えですが、時計も高価であると所有欲を満たす一方で、紛失や盗難のリスクを考えてしまいますね。
また、娯楽や嗜好品が限定された時代というのは、時計=ステータスだったりブランドで見られるという風潮も少なからずあったことが予想されますが
今の時代は、スマートフォンやウェアラブルウォッチの存在によって、腕時計は日用品というより、より自由な嗜好品という見方がされていると思います。
求められるのは、ブランドというよりはよりアクセサリーとして、機能性としてと考えると、Gショックの需要は高まっているのかもしれませんね。