ベゼスダソフトワークスから販売され、ディスオナードのArkane Studiosが開発した、PS5専用タイトルのDEATHLOOP(デスループ)をクリアしたので、クリア後のレビューをしたいと思います。かなりの攻略情報も一緒にのせようかと考えています。クリア時間、エンディング後に感じたこと、難易度やゲームプレイについて主に語ります。
このブログでは、最新ゲームを中心にゲームレビューをしています。よろしければほかの記事も読んでください。
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PS5の作品を結構あそんでますね・・・これからPS5を購入される人は参考にしていただけると嬉しいです。
DEATHLOOP(デスループ)のゲームシステム
デスループは、主人公コルトが、ブラックリーフという島で永遠と同じ1日を繰り返し、そのループを打破するために、8人のヴィジョナリーというボスを1日のうちに倒すことを目的としたゲームになっています。
1日は、午前、午後、夕方、夜と4つの部に分けられ、4つのエリアから選択します。時間帯によってエリアの敵配置、風景、歩ける場所がことなるため、実質16のエリアを探索することになります。
基本のシステムはFPSでステルスプレイも、ランボープレイも許容されている難易度になっています。ただし、派手に暴れすぎると、ヴィジョナリーの1人でコルトと因縁のあるジュリアナが襲ってきます。
ジュリアナは、オンラインプレイであれば別のデスループのジュリアナを操作しているプレイヤーと対戦する形になり、オフラインであればCPUが操作します。ジュリアナ乱入のシステムについては、後述します。
デスループは、死んだらリセット、1日のうちに8人を暗殺しないといけないという当初のPVなどの説明から、「リターナル」のようにシビアなゲーム性ではないのか?ローグライク性の高いゲームか?と憶測されました。
蓋を開けてみると、取得した武器、スキル、スラブ(超能力)は、経験値を集め注入することで、次回のループでも持ち越せるようになっています。
ただし、経験値を注ぐ前に死んでしまったり、次の朝を迎えてしまうと、武器、スキル、スラブなどは喪失してしまいます。コルトが装備できる武器やスキルは有限なので、自分のプレイスタイルに合った武器を優先して、残しておきましょう。
あまりにも目新しいシステムとゲーム性なので、言葉で説明して面白さを伝えるのが難しい作品です・・・
DEATHLOOP(デスループ) クリア時間とエンディングまで遊んだ感想
デスループのクリア時間は13時間でした。人によっては探索に時間をかけたり、もっと効率よくフラグを回収することによって3~4時間は上下すると思います。
私はステルスゲームで、HITMANがかなり好きなのですが、デスループもHITMANのようにターゲットそれぞれに行動のルーティンがあったり、こちらが罠や陽動をしかけることによって、孤立したり、暗殺しやすくなります。
(初見は敵が異常に多く感じたり、どうしてもすぐに見つかったりします)
デスループをクリアするためには、1つの時間帯でターゲットをまとめて暗殺する方法を探さなければなりません。
プレイ冒頭は、島の各エリアに1人ずつしか、暗殺対象のターゲットが表示されません。1つの時間帯で、ターゲットを1人暗殺したとしても8人暗殺は不可能です。
まずは、武器やスキルを整えて、ターゲットを暗殺しましょう。ターゲットとなるヴィジョナリーは、強力な武器を所持しているため、正面から突撃するのではなく、暗殺を狙いましょう。
ヴィジョナリーを倒すと、スラブ(超能力)と、ヴィジョナリーが所持しているユニーク武器、そして大量の経験値が手に入ります。いいことしかありません。
このスラブが本作の肝であり、コルトの姿を消したり、戦闘能力を強化したり、敵をまとめて倒すなど非常に強力です。バイオショックの超能力以上に恩恵が大きいかもしれません。
ヴィジョナリーの行動を変えるフラグ解放が、デスループで一番爽快な瞬間
ヴィジョナリーを暗殺して、すぐに帰りたいところですが、ヴィジョナリーの基地や部屋をくまなく探索することで、ヴィジョナリー同士の人間関係や、ヴィジョナリーの趣味などを知ることができます。
ヴィジョナリーの情報を利用することで、ヴィジョナリーを同じ時間帯とエリアにまとめることができたり、こちらが直接手を加えずとも暗殺することが、可能になります。
このフラグ解放が、本作の小目的であり、8人連続で暗殺するという大きな野望のために、細かい目に見える目標をこなしていくというのが、基本の流れです。
ただし、ヴィジョナリーの行動様式を完全に変えるには、エリア間を何度も移動したり、ある程度謎解きをしないといけない場合が多いです。
特に、デスループにおける探索はややストレスがたまりやすいです。「○○の部屋を捜索しろ」と指示がある場合、部屋の位置は示されるのですが、具体的に何を調べたら次に進むのか不明です。
HITMANのようにアクセスできる物体を可視化できるシステムはないので、やや苦痛です。
捜索の指示がある場合は
- ミニコムでメッセージをすべて既読にする
- トランシーバーをさがして、音声データを集める
- 壁にはられた指示書やメモを読む
以上をしっかりこなすことが重要です。
フラグを解放し、一か所に集まったヴィジョナリーを一掃できた時、何度もエリア間を移動した作業が報われたと感動と爽快な気分になります。
(フラグを達成すると、ムービーが挿入されます。おそらく10年ぶりぐらいにムービーがゲームクリアのご褒美であると素直に感じた作品です)
上述のように、ヴィジョナリーは、アイテムを豊富に落としてくれるため、倒しやすくなれば、コルトの強化も容易になります。
デス(死)のループというタイトルですが、いかにコルトを強くするためにフラグをかいほうして、自分に都合の良いループを作るかが、本作の肝になります。
デスループ 評価 なぜか殺伐としていないポップな世界に5時間以上没頭してしまった
デスループの世界観は独創的で、敵はfalloutのように堕落した人間なども出てくるのですが、現代アート的な美術要素や、レトロな機器も目白押しで、目移りします。
特に感心したのが、ステルスとか暗殺とかFPSとか、殺伐としたゲームプレイになりがちですが、ジュリアナとの軽快な会話、戦闘になるとポップなBGM、スピーディーな戦闘なども相まって、かなり気楽に遊べるような演出になっています。
(本作の驚異であると同時に、振り返れば癒しだったジュリアナさん)
FPSの1人用作品って、HALO、バイオショック、ハーフライフ、メトロイドプライムなど、かなり殺伐としたり、緊迫した命の奪い合い・・・って形で、長時間プレイするのが精神的に疲れるんですよね。
一方で、FPSは得意分野でない私でも、デスループは仕事終わりから5時間ぶっ通しで遊ぶぐらいにはまりました・・・そしてプレイしても倦怠感がほとんどないぐらい異常なほどに没頭します。
デスループ 攻略 FPS初心者でも攻略できる武器とスキルについて
ここからは、実際にデスループを遊んで、初心者でも比較的簡単にプレイできるゲームプランを書いていきます。
具体的なフラグ解放などの攻略は、尺の都合上カット。(個別に質問があるかたは、ツイッターまでどうぞ)
最終的に2段ジャンプは絶対に入れておけ
デスループで、最初に獲得するスキルの「バネ付きシューズ」。
最初は体力の上限をあげるとか、敵を倒しやすくなる、いわゆる戦闘強化のスキルばかりをつかっていました。
ただ、一度見直して、絶対に入手しなおせるバネ付きシューズを使ったところ、これが一番便利で、絶対使える能力であることに気づきました。
本作は、探索するにも暗殺するにも最終的には自分のアジトに戻らないといけないのですが、探索をショートカットしたり、逃げやすくなるためにも、2段ジャンプがかなり重要です。
2段ジャンプを活用することで、小さな家屋であればすぐに屋根までのぼって、敵を視察することもできます。
また不安定な足場の先に活路がある場合もあるため、いずれせよ2段ジャンプはほぼ腐らないスキルといえます。
エーテルスラブ 隠密だけでなく戦闘中も使えるまさに初心者救済スラブ
初心者はこのエーテルスラブ一択といってもいいかもしれません。パワー(マジックポイントのようなもの)を消費して、コルトの姿を消すことができます。
姿を消すといっても足音はしますし、あまりにも敵の目の前にいたら気づかれてしまいます。
隠密用に使えるのは当たり前ですが、戦闘中でも敵と交戦中にエーテルスラブを使うと、敵が主人公を見失って無防備になり、ヘッドショットを決めやすくなります。
また、ヴィジョナリーを何度も倒したり、ジュリアナを返り討ちにするとスラブを強化することが可能になります。2つまでスロットがもうけられて、自分好みの強さにカスタマイズ可能です。
ちなみに私はエーテルスラブを強化して
- 立ち止まっていればパワーを消費しない
- 攻撃してもエーテルスラブが解除されない(ただし攻撃するたびにパワーは消費する)
この2つをつけたら、最強になりました・・・戦闘中も非戦闘中も苦戦することがほぼなくなりました。
ショットガンだけでもクリアはできる
武器は最初から最後までショットガンをあつかっていました。
サプレッサー付きのスナイパーライフルとかあれば変わっていたかもしれません。
本作はユニーク武器が非常に多く、武器を集めるという目標だけでも長時間遊べます。ただ、弱い武器であっても、トリンケットという武器を強化するアビリティをつけてやることで、強化できます。
私のショットガンは、腰だめのダメージアップと、リロードスピードアップなどつけています。
特にリロードスピードアップは暴力的な強さで、今まではショットガンに1発ずつ弾をつめこむリロードアクションだったのが、少し武器をひいて一気にマックスまで装填できます。
デスループの難易度は簡単だといわれているが・・・
(ステージ中は文字が浮かんでいるのですが、主人公の心象描写でおわることもあれば、「ここは危険だぞ」と警告してくれるものもあります)
デスループは、複数のレビュワーから簡単だといわれています。
確かに、1つの時間帯で3回まで死ぬことが許されているし、中盤以降は、コルトをひたすら強化することが可能になります。
余談ですが、ゲームをある程度進めば、武器やスキルをすべて捨てても、普通の敵が落とす武器のランクも高いものになります。やり直しが結構ききます。
洋ゲーで、Z指定で、やや独創的なシステムであることを考えると、易しいと感じるかも・・・
ただし
- デスループは、テイルズオブアライズとジャッジアイズという国内2大タイトルの間に発売され、よほどのゲーム好きしか買えない。(そもそもPS5専用でPS4の縦マルチではない)
そのため、ゲームファンやマニアがレビューしていることが多い
- デスループは歯ごたえのある戦闘を楽しむことが主目的ではなく、繰り返すループの中でプレイヤーが情報や知識をみにつけ、それをいかせる喜びと達成感、そしてフラグを解いていくアドベンチャー要素が、面白さの根源になっている。
以上を踏まえなければ、「ただ簡単なゲーム」という印象で終わってしまいます。
そもそも、FPS(正確にはFPA)の初代バイオショックは、そこまで難しい難易度ではありませんでしたが、だからこそ多くのプレイヤーに遊ばれ、称賛された過去もあります。
簡単だと思えば、オンラインプレイで自分がジュリアナを使うか、ジュリアナに襲われる選択をとればいいです。
ただ、難易度設定はあってもよかったかな?と思います。
ここまで読んだなら、デスループを購入して遊んでいただきたい
他サイトの情報によるとデスループの初週は3000本ぐらいだそうです。
PS5が完全供給されていないことを考えてもかなり悲しいです。リターナル同様に、発売前後に強力な国内有数のタイトルが、発売されたことも影響が大きいでしょう。
特に9月~10月は新作、大規模タイトルのラッシュなので、デスループにとっては完全な向かい風です。
9月はテイルズオブアライズを遊び、ジャッジアイズも購入する予定です。おそらく面白さは満足度はどれを買っても満たされるでしょう。
ただし、「このゲームでしかできない体験、遊び」「PS5ならではの作品」という経験や体験を重視されるなら、多少あそびたいゲームがあっても、デスループを選ぶべきだと思います。
それだけ、デスループは独創的でありながら、初心者も遊びやすい誘導のすばらしさ、緊張と快感のバランスなど、完全新作とは思えないレベルの高い作品に仕上がっています。
長々と書きましたが・・・とにかく遊んでほしいです。
ヒットマン3 HITMAN3 クリア後感想・レビュー ヒットマンシリーズ最高傑作とは思わなかった理由
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