Dead Space デッドスペース リメイク クリア後ネタバレ レビュー・感想 デッドスペースでしか遊べないTPS 恐怖と快感のバランス

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閉鎖された採掘宇宙船のUSGイシムラを舞台に、エンジニアのアイザック・クラークを操りながら、宇宙船の謎と、突如襲ってくるエイリアンのネクロモーフと死闘を繰り広げます。

ポストバイオハザード4の作品として、最も有名で3作品以上世に出ている作品で、記念すべき1作目を武器の性能も見直して、フルリメイクされました。

発売日は2023年1月で奇しくもバイオ4REとほぼ同時期に発売されております。

 

 

日本でも北米版を遊ぶことは可能(日本版は発売できず)で、字幕も自動的に日本字幕になっていますが、対応機種がPC、PS5やXBOXシリーズといった現行機のみという気合の入れようです。

今回は主に、同じ会社でリリースされた「カリストプロトコル」と比較しながらのレビューになります。

 

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Dead Space デッドスペース レビューと感想 ストレスと爽快感のバランスが素晴らしい

リメイクにあたって1作目のアイザックはほぼ無口だったのですが、敵の出現などにリアクションをとるようになっており、セリフ量も増えたようです。

 

アイザックが探索する宇宙船は常に閉鎖空間で、ネクロモーフがどこから襲ってくるか全くわかりません。

 

ネクロモーフが登場する場合は、恐ろしいBGMが流れるのですが、BGMが大きいあまりネクロモーフの足音がわからず、死角である背後からいきなり突かれたときは、思わず声をあげてしまいました。

 

特にバイオとの違いとして、セーブポイントやショッピングポイントがある場所でも、容赦なくネクロモーフが襲ってくるのです。

スプラッター描写も思い切ったもので、動画ではアイザック死亡集が作られるぐらいですが

 

死亡した場合、心電図のようなピーというけたたましい音がなり、死んだときのショックと脱力はすさまじいものになっています。

またバイオリスペクトなのか、「ハンター」という名前のプレイヤーを執拗に追ってくる敵が用意されております。四肢を切断して倒したと思ったらすぐに復活します。

 

よく見れば、見た目が赤いので普通のネクロモーフ(スラッシャー)と見分けがつくのですが、スラッシャー複数と一緒に現れたらパニックになって、無駄弾を使ってしまいます。

USGイシムラはほぼ死体だらけなのですが、一部生存者もいます。しかしその生存者も悲惨な事故によって猟奇的に変貌していたり、狂信者だったり、自分以外ほとんど信用できない状況になっています。

 

カリストプロトコルでは、主人公を導いてくれる相棒が必ずいたため、実は孤独感はあまりなかったのですが、デッドスペースは常に孤独と戦いながら、移動していました。

 

グラフィックが美麗になることで、怖さが薄れる作品が多い中で、デッドスペースは常に怖がらせてくれます。

 

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Dead Space デッドスペース 戦闘について 他のTPSとは一線を画す武器たち

デッドスペースで最も面白いのは戦闘です。もちろんネクロモーフに襲われる恐怖もあるのですが、その恐怖を乗り越えて、工具や武器を使って倒していく爽快感のバランスが素晴らしいです。

(ほぼゲーム内情報を取っ払った臨場感あふれる画面)

武器は方向キー4方向に合わせてリアルタイムで切り替えることができます。裏を返すと4つ以上武器がある場合は、厳選する必要があります。

 

 

(叫びながらもリッパーで敵の四肢を切断する)

他方で言われるように、デッドスペースの戦闘は頭や胴体ではなく、敵の四肢を狙うことが重要です。

 

最もよくあらわれるスラッシャーは、両腕を切ることで即死させることができます。

 

また両足を切断することで、戦闘を優位に進められます。

 

個人的にリッパーという近接でのこぎりを回転させる武器が一番個性的で面白かったです。

 

従来のTPSはハンドガン、ショットガン、アサルトライフル、スナイパーライフルと名前と外見をみただけで、使い勝手はわかるのですが、デッドスペースは触ってみるまで分からないという楽しさがありました。

 

(ひゃっはーなプレイもできる)

リメイクによって、原作ではあまり使えなかった武器もチューンナップされているので、どの武器も魅力的で、使いどころがありました。

 

武器は「ノード」というアイテムを使ってパワーアップさせることも可能です。パワーアップの状況などは周回プレイで引き継ぐことが可能です。

(ショップでは弾薬や回復アイテムも購入できます)

しかし、欠点をあげると、武器をとり逃した場合の救済措置はありません。

 

残念ながら私は1周目で、ラインガンという魅力的な武器を手に入れられませんでした。

 

リソースに関しては、バイオ4と同じように敵やオブジェクトから、ランダムで弾薬、お金が出るようになりますが、プレイヤーの弾薬状況にあわせて出ているように感じるほどバランスはよかったです。

 

終盤は、黒いスーパーネクロモーフというものも出現し、攻撃力や耐久力がかなり上昇しており、常に緊張感の抜けない戦闘を強いられます。

 

武器の深みが素晴らしく、カリストプロトコルは、ハンドガンとショットガンさえあればなんとかなるゲームでしたが、デッドスペースは複数の武器の特性を把握して楽しめる作品になります。

 

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Dead Space デッドスペース ボリュームと謎解き 無重力空間を楽しめるかどうか

デッドスペースリメイクは、船内を探索するサブシナリオもあり、サブシナリオをしっかりクリアすると15時間以上、メインのみなら10時間程度の1周プレイになります。

デッドスペースは、ステイシスという当てた部分の時間の流れを遅くする、キネシスという物を引き寄せ、飛ばすという基本システムがあります。

 

これは戦闘でも大いに活用でき、弾薬の節約にもなりますが、謎解きにも使用されます。

 

デッドスペースは、R3を押し込むと進行方向が分かるようになっていますが、謎解きに関しては、ややわかりにくい個所もあります。

 

有名な作品なので、ネットで検索すれば、動画やブログで解法がわかるのは救いです。

さらにデッドスペースのアイデンティティとして、無重力空間を行き来するというものもあります。

 

本当に無重力で、方向感覚がつかみにくいので、ゲーム慣れしている私でも3D酔いしてしまいました。

3D空間内でも謎解きがあるため、時間がかかると余計に辛くなります。

 

謎解きのパターンはそこまで豊富ではなく、戦闘も中盤からは入ったエリアで閉鎖されて、全滅させるまで出られないという強制戦闘が続くので、どうしてもマンネリになってしまいます。

 

 

ムービーもスキップできるわけではないので、周回要素はあるものの、バイオシリーズほどのリプレイ性はありません。

 

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Dead Space デッドスペース ストーリー ネタバレ注意 複雑な専門用語について

デッドスペースのストーリーなのですが、かなりわかりづらいです。バイオショックのように、船内に散らばっている音声ログ、テキストログで、事件の前に何があったのか、人物相関などを推し量ることはできます。

 

 

ストーリーに関しては、日本語吹き替えもあり、専門用語の少ないカリストプロトコルのほうがわかりやすいです。わかりやすいから浅いというわけではありません。

専門用語を軽くまとめます

マーカー

デッドスペースで最も重要な存在。赤い螺旋のようなオブジェクト。特殊な信号を発し、有機生命体をネクロモーフに変えるらしい。(インフェクターのように死体に寄生してネクロモーフにするものもいる)

 

オリジナルのブラックマーカーと人為的につくられたレッドマーカーが存在していて、人類のエネルギー問題を解決する莫大なエネルギーを秘めている一方で、ネクロモーフを生み出すため、人類の絶滅にもつながっている。

 

マーカーは、知能の低いものに対して(アイザックも適用)、幻覚などを見せ、精神疾患に至らせる。最終的に自殺や殺人に促すこともできる。

 

ユニトロジー

人類がマーカーと一体となって、ネクロモーフになって1つになるというような、狂信的な考えを持っている宗教団体。

 

イシムラの中心メンバーがユニトロジーで構成されていることから、封印されていたマーカーを掘り出したことで、デッドスペースの惨事が起こったといわれている。

 

ユニトロジーの中でも過激派や穏健派のように分かれており、過激派のマーサー博士は、ネクロモーフの人体実験を繰り返すなど、マーカーの影響を受けているかもしれないが、かなりマッドな一面を受けている。

 

ニコール

アイザックの恋人

アイザックが中年男性なのか、ニコールもところどころしわが見えるので、20代ではないと思われる。

 

彼女のビデオレターが冒頭に流れ、イシムラを調査するアイザックはそれを見て、彼女への再会を望んでいる。

 

ニコールはイシムラ内の医師として、人を守るため、人体実験をするマーサーと対立していた。

 

船内でアイザックはニコールと対面を果たすが、結果を言うとそれはニコールの偽物で、マーカーが見せた幻想である。

 

相手はエリザベスという植物エリアであった女性で、彼女もアイザックを船内で別れたジェイコブ(マーサーに射殺される)であると錯覚する。

 

ニコールは、ビデオレターの後半で、船内の混乱に絶望し自ら毒によって自殺している。

 

アイザックは、不都合な真実を見ないようにして、一縷の希望にかけてイシムラに入っていたのか、そもそも船内に入る前にマーカーの幻覚が働いていたのか?(しかしエリザベスは当初エリザベスと認識はしていたので、途中から幻覚症状に陥ったとされる)

 

デッドスペースのラストでは、マーカーによって精神汚染されたアイザックの末路が見える。別エンディングだとさらに進行しているようにみえ、かなり救いようがない。

 

 

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デッドスペース 感想 フルプライスでも買うべきなのか?

ストーリー、演出、戦闘、謎解き、すべてがサバイバルホラーとしてクオリティが高いです。

 

北米版なので割高ですが、カリストプロトコルとデッドスペースでお悩みの場合は、デッドスペースを強くお勧めします。

 

しかし、バイオハザードRE4と比較すれば、甲乙つけがたいですが、バイオハザードのほうがクオリティは高いと感じました。

 

素晴らしい作品で1周目は間違いなく満足できるのですが、複数周回したいとは個人的には思いませんでした。

 

よく、バイオハザード4の素晴らしい後継作といわれていますが、デッドスペースにしかない魅力、武器、操作性などはしっかりあるので、バイオが好きだから遊ぶでもいいのですが、TPSが問題なく遊べる人であれば、だれにでもお勧めできます。