ソフトバンクと西武 和田から甲斐野へ 人的補償騒動について思うこと 2024年パリーグの展望

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多くの野球ファンが1月11日に様々なニュースの変化によって、感情を動かされただろう

とりわけ、西武ファン、ソフトバンクファンはかなり疲れた1日になっただろう

 

注目された山川穂高の人的補償について、当初はベテランでダイエー時代からチームを支え続けた投手の和田毅選手を指名する方針だったようだが、指名後の影響力を考え、両チーム議論の末に、甲斐野選手に決まったようだ。

なおこれは、まだネットニュースの一部ではあるが、球団から真実が語られる可能性も高くないと思われる。

 

そもそもなぜ和田を指名したという報道が先んじてされたのか?という点も不明だが

今回は、この説をある程度信頼したうえで、話を進めていきたい。

参考記事

ソフトバンク山川の人的補償、異例決着の舞台裏 西武は和田毅打診も反響など鑑み急きょ方針転換

 

 

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まず結果を踏まえて 甲斐野選手が西武にいくことによる西部のメリットとソフトバンクのデメリットについて

まず、ソフトバンクは当初から甲斐野選手をプロテクトから外していたのか?を想像してみるが、昨年は50試合近く登板して、防御率は2点台で、160キロのストレートを投げていた

 

2019年には60試合以上登板し、当時盤石の中継ぎ陣をそろえていたソフトバンクにまた新しい脅威が加わるのかと、オリックスファンながら恐怖していた

 

その投げすぎが影響してか、怪我になやまされるのだが、復帰後の2021年から徐々に調子を取り戻し、優勝奪還を掲げ小久保新監督を迎える2024年において、甲斐野選手を失うことは、ソフトバンクにとってはあまりにも大きい

 

1年間のブランクがある、山川選手を失う西武以上にこの損失は大きい

 

そもそも近年のソフトバンクの投手力低下については、パリーグを少し知るものならしっているレベルでふれまわっている

打者の補強はうまくいっているが、先発のQS率や、リリーフの高齢化などは常に指摘されている

 

助っ人補強やトレードも考えられるが、近年のソフトバンクは、助っ人補強、トレード戦略において、他球団に後れをとっているような感じがある。

 

どれだけ日本代表レベルの打者をそろえたとしても、野球は守りが重要。Bクラスに甘んじた中日も西武も基盤となる投手力はある。打線に関しては何がきっかけで爆発するかわからない。2024年は台風の目になるに違いない。

 

一方で、ソフトバンクは堀内政権の巨人のように打てはするが、守れない野球に堕ちていく危険性は十分にある。

 

 

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想像 和田選手が西武に指名されていたら、西武にいったかどうか?

球団の功労者である和田選手に関して、周囲の意見を参考にすると、プロテクトから外されていた可能性は高いとみたほうがいい。

本当に西武が和田選手を指名したのか?についてはまだ明確にはわからない

 

もしプロテクトから外されていた場合、2023年は先発の一角として活躍していたし、その経験と情報力を欲する球団はいるはずなので、選手寿命が残り少ないとなっても西武は取りに行っていたかもしれない。

かつて、炭谷捕手の人的補償で、内海投手を獲得した経験があるので、可能性はある

 

しかし選手側も人的補償に指名されて、引退して拒否するという手段をとることができる。過去にこの方法を使って人的補償を回避した選手がいるのでは?とよく噂になっている。

 

プロ野球選手の中には、1つの球団で選手生命を全うしたい、お世話になった球団のライバル球団に移るぐらいなら辞めたいという選手もいる。特に昭和はその傾向が強いだろう。

また昔は球団ごとの待遇が今以上に格差があったので、環境の悪い球団でプレイするぐらいなら、引退するという考えを持つ選手がいてもおかしくない。

 

和田選手はダイエー時代からホークスの選手で、ソフトバンクへの愛着もあるだろう。

西武に移るということは、ソフトバンクの情報を西武に伝えるということで、いくらプロの世界とはいえ、それが辛い選手もいるはずだ。

 

そのため、和田選手は他球団に移るなら引退する考えを持っていたかも?という推測はできるが、これも推測の域を出ない。

逆にプロ選手として、人的補償に選ばれていたら、西武で選手生命を全うしていたかもしれない。

これはあくまで想像

 

仮に西武が和田選手を指名して、周囲の影響を考え、甲斐野選手に変更したとしてもその理由が、和田選手が引退を宣言していたかどうかは、たぶん内部の人間以外誰もわからない。

 

 

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2024年のパリーグはどうなるのか?

2023年のFAを振り返ってみると、主要選手の移籍先はすべてパリーグだった

オリックスから日本ハムに移籍した山崎選手、広島からオリックスへ移籍した西川選手、そして、西武からソフトバンクへ移籍した山川選手

 

Aランク、Bランク選手がパリーグにだけ集中した年は珍しいかもしれない。

それを踏まえたうえで個人的な順位予想をしていく

 

1位オリックス
2位西武
3位日本ハム
4位ソフトバンク
5位ロッテ
6位楽天

判断基準は先発や投手陣の層の厚さ。ただし西武は2位にしたが、5位の可能性もありそう。甲斐野が抑えを全うすれば、勢力図が変わる

 

オリックスは、いまの層がそのまま力を発揮すれば4連覇の可能性はあるけど、エース候補の宮城や、昨年途中で離脱してしまった山下、パリーグがこぞって研究しているであろう東が、ローテを守り切れるかがカギ

 

ソフトバンクはモイネロの先発転向が、平ほどはまるかが問題。はまった場合でも後ろの層をどのように調整するかが問題。繰り返すが、堀内巨人の二の舞になると思う

 

ロッテは佐々木次第。是が非でもメジャーにいきたいのであれば、1年は通しで結果を残していただきたい。打者に関しては、ポランコ、ソトがどれだけ活躍できるかと、中村の復活が鍵

楽天は、今江監督になって風通しがよくなることを期待したいが、石井前監督が若手育成も入れ替えも中途半端に交代したため、その影響が今年でるのではないだろうか?

日本ハムは期待も込めてAクラスに。新庄ミラクルに期待したい。黒木、山崎投手には活躍してほしい

 

ソフトバンクは巨人のように、強敵として立ちはだかってほしい

10年代の強さは、秋山元監督が2軍から選手を一生懸命育て上げ、工藤元監督がうまく配置転換した結果。

まさに西武時代の広岡→森リレーのような強さを見せたが、結局、千賀、甲斐、牧原といった奇跡的な育成選手はそう何年も続けてあらわれるものではない。

 

オリックスはいまこそ強いが、FAで戦力を整えるということは、将来性のある選手の可能性がふさがるということで、強豪が複数年強い地位を確保することが難しいのが野球の面白いところ

1,2番、二遊間が完全固定されていないにも関わらず、強いのは中島監督の采配力とすべてのコーチが1軍、2軍を経由して良い選手を選定しているからであって

いまのメンバーをそのまま引き継いで別の監督が指揮をとったらBクラスになる恐れもあるということは、オリックスファンは自覚してもいいかも。

 

というわけで、大好きな野球についてながながとかたった、早くペナントが始まるのが、待ち遠しい気分だ