私は、ビックリマンを収集する前は、遊戯王を収集しており
主にホログラフィックレアというレアリティを集めておりました。
ご存じでしょうか?
たぶん、名前は聞いても本腰を入れて集めている人はあまりいないレアリティかと思われます。
今回は、遊戯王におけるホログラフィックレアについての前提知識として記事を書いています。よろしければご覧ください。
ホログラフィックレアの封入率について
ホログラフィックレアの初出は、2007年5月のタクティカル・エボリューションの「レインボードラゴン」になります。
封入率はパックによってよりけりかと思われますが、基本的に12箱に1枚。1カートン(24ボックス)に2枚という確率になります。
普通にホログラフィックレアだけを狙って、パックを剥こうとしたら膨大な金額がかかります。実は、めちゃくちゃ貴重なのです。
ちなみに後に語りますが、筆者が長い遊戯王歴の中で自引きによるホログラフィックレアは、たった1枚です。
ある意味、それが現在のホログラフィックの価値の低さの要因になっていたりします。
ホログラフィックレア 加工の歴史 1期背景に立体
ホログラフィックレアは主に3度にわたって、加工が変化しております。
まず1期
(文字がシークレットレア同様にダイヤモンドカットになるのも好き)
これはタクティカルエボリューションのレインボードラゴンから、クロス・ローズ・オブ・カオスのブラックローズドラゴンまでたった1年間です。
この時代はモンスターの1枚画が光によって、色合いが虹色のように発光し
背景との遠近感で、ものすごく立体的に見えます。
最後のブラックローズドラゴンに至っては、ドラゴンと花弁と風景の立体感のバランスが絶妙で見事なつくりになっています。
(1期のなかでは、美品だとスターダストドラゴンとともになかなかいいお値段のするブラックローズドラゴンです)
立体感は2期に比べると物足りないものの、1期には1期の良さがあり、モンスターに立体加工がされていない分、モンスターの1枚画がくっきりと七色に美しくひかっており、観賞用として素晴らしいです。
ホログラフィックレア 加工の歴史 2期 モンスターの一部が立体化
2期、2008年11月のクリムゾン・クライシスのレッドデーモンズドラゴンバスターから2020年1月のエタニティ・コードのアクセス・コード・トーカーまで
非常に長いですね…
(この左腕の立体感が、写真で全く伝わらないのが、悔しい…)
このころから、モンスターにも立体加工されるようになり、腕が飛び出るようなモンスターもいれば、全体が浮き上がっているような迫力のあるモンスターもあったり。
ドラゴンだと角度を変えると翼がなびくように見えるのです。
個人的に愛着があるのは、自引きした、ジャンク・バーサーカーで、こいつもすごい迫力があって好きなのですが…
(ホログラフィックの素晴らしさをおしえてくれたカードです)
こちらも最後に登場したアクセスコードトーカーですね。もうホログラフィックの技術の粋を詰め込んだカードで、是非手に取ってみてほしいぐらいのクオリティです。
(立体感の迫力の強弱は、すべてのホログラフィックの中で至高であるといわざるを得ないです)
甲冑の立体加工の素晴らしさと、どこを立体にしてどこを立体にしないかというメリハリを、ものすごく考えられたカードになっています。
また、第2期のホログラフィックは、ブルーアイズ、真紅眼、ブラックマジシャン、ブラックマジシャンガールもホログラフィック化されておりますが、そちらは、ホログラフィックといえど、シングル価格はなかなかします。まぁ1~2万円前後なので、レリーフやプリシク集めることに比べれば、だいぶ楽ですが。
現在の新ホログラフィクについて語る
第3期は、がらりと変わります。2020年のライズ・オブ・ザ・デュエリストのカオスルーラーからです。
新しいホロは、モンスターの色合いが元の絵と同じ配色になっており、角度によってモンスター全体が、光り輝いて、浮き出ているように見えます。
浮き出ているように見えますといっていますが、過去のホロに比べるとものすごく迫力がある浮き出方というより、少しだけ目立って見えるという感じです。
ファンからは、2期までのホロを旧ホロ、現在のホロを新ホロって言われたりします。
まだ、これから続くホログラフィックなので、結論はいえませんし、私も新ホロに関しては、最初の方しか集めていないのです。新ホロには新ホロの良さがあります。
(新ホロには新ホロの良さがあるのですが、どうしても立体感を求めてしまう…)
例えば、遊戯王人気カードのアーゼウスなんて、全身光ったら異常なまでのかっこよさなので。
ホログラフィックレアはなぜ安いのか?
ホログラフィックレアは、一部を除いて、コロナ状況下のTCGバブルにおいても、遊戯王のレアリティの中で、値動きが緩やかでした。
アルティメットレア同様に、絶版となっているボックスが多いにも関わらずです。
買取で、レインボードラゴン、スターダストドラゴンなどは高値になることもあるのですが、美品限定であり、美品のホログラフィックが希少、傷つきやすいので難しいという側面があります。
ここからは、ホログラフィックレアの値段がつきにくい要因について述べていきます。
1.低排出率の宿命、手に取ってみないと良さがわからないが、誰も見たことがない
私も実際にホログラフィックレアをあててみるまでは、このレアリティの良さが全く分かりませんでした。
学生時代に遊戯王をやっていた友人は多かったのですが、なにせ12ボックスに1枚の排出率で、当時のカードショップは、観賞用ではなく、プレイ用のカードしか見ていなかったので、全く良さがわかりませんでした。
(写真だと伝わりづらいのがつらい・・・)
一方で、アルティメットレアはボックスを買えば、目にする機会もあり、学校でもかなり話題になっていました。
また、ホログラフィックはできることなら裸、スリーブ1枚だけで見ると、立体加工などが最大限活かされた状態で堪能できますが
実際にカードショップのガラスケースの向こうで、ローダーなどにいれられてしまうと、全く立体感も七色の輝きもわからずに、魅力が半減してしまいます。
この実際に手に取らないとわからないというものが、曲者で、最近だとポケカのSRやワンピースのコミパラは、画像を見ただけで、かっこいい、かわいい、美しいがわかりやすいですが、ホログラフィックレアはネットで出回っている画像だと本当に良さがわからないのです。
もちろん、誰でも手にできるような状態になれば、アルティメットレアレベルに、バブル時代に上昇していたかどうかは、わかりませんが、少なくとも販売価格500~1000円が普通ということは少なかったでしょう。
2.ホログラフィックレアのカードはアニメキャラの切り札で、即戦力ではない
遊戯王のカードの価値は、カードの強さによるところが多く、当時はホログラフィックよりも、1ボックスあたりに9種類あって、実際に3枚しかあたらないけど3枚必要となる、スーパーレアのほうが圧倒的に高価でした。
(主人公のエースカードにも関わらず、あまりにも汎用性の高い効果で、一時期禁止カードになってしまったファイアウォールドラゴン)
サイバードラゴン、強欲で謙虚な壺などなど…
さらにいえば、ホログラフィックレアが登場したころは、剣闘獣やライトロードなどのデザイナーズデッキが、頭角を現し
アニメのキャラやボスキャラが使うカードやデッキは、条件が厳しく、いわゆるファンデッキ、ロマンデッキとして見られていました。
そのため、ホログラフィックレアは1枚持ってれば十分だったり、デッキで使えないカードなので不要として安価で出回っていたというのが現状です。
この問題に関しては、復刻でブルーアイズなどがホログラフィックになれば、多少値が付きますし、
最近でもはるうららがそれなりの価格で販売されていました。現在はフリマアプリで5000円から1万円ですが
3.余談 女の子カードのホログラフィックが少ない
ホログラフィックに選ばれるカードというのは、いわゆる切り札カードであり、ドラゴン、機械、ヒーローだったりと少年向けの絵柄のカードが多いです。
このあたりは、KONAMIが困ったら、精霊術をホロ枠にするのかもしれませんけど…逆に目玉カードだけをホログラフィックに選び続けるこだわりも知りたいかも。
ホログラフィックレア所持者のジレンマ 美しく見ようとするとカードの管理に苦戦する
私は過去に、集めたホログラフィックはカードバインダーに保管していました。たしか9枚で1枚のやつです。
ホログラフィックを並べて鑑賞すると本当に壮観です。
昔のアニメキャラのエースモンスターが、浮き上がろうとしていて、迫力満点で、まるでアニメを見ているかのような躍動感がカードバインダーから感じられるのです。
発売した年代順にホログラフィックのカードを並べると
「この時にシンクロが生まれたのか・・・次はエクシーズが登場しているな~、ペンデュラムのころはいろんなカードがエースカードになっているな~」と遊戯王の歴史を垣間見ることができます。
一方で、バインダーに収納すると湿気などによるカード折れのリスクがあります。1~2年そのままにしていたら、何枚かが結構まがってしまいました。
できることなら、観賞用と保管用2枚ずつほしいんですけど、ホログラフィック高い奴はそれなりに高いですし、枚数が多いのでまとめて集めると出費がかさみます…
現在は、カードローダーにいれて保管していますが、ローダー越しにみるホログラフィックレアって、かなり立体感も色彩も抑えめになっていて、悲しいんですよね…
これから、ホログラフィックを集めようって人は、とりあえず安価なカードを複数枚集めて、ファイリングしてみてください。結構圧巻でうっとりしますよ。
遊戯王 ホログラフィックレアは、今後高くなっていくのか?
ホログラフィックレアに関しては、希少性のわりに、価格に反映されていないので、「高くなるかも」「いや高くならないな」ということを動画で語る人も何人かいます。
大前提として、遊戯王というTCGがワンピースやポケカほどの投資需要を満たしていないというところがあります。