このブログは、頂き少女リリちゃんとホストの関係について追ってきたのですが
今回は、リリちゃん（渡邊真衣被告）のマニュアルを購入し、実際に複数の男性から1000万以上だまし取った、家田美空被告（２１）の判決が出たため、まとめるとともに、どのような経緯でこの判決に至ったのか？を第三者の視点で考察していきます。
頂き少女リリちゃん関連の記事と、筆者が実際に裁判員に選ばれた経験の記事をそれぞれ関連記事にのせています。
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家田美空被告はなぜ頂き行為で捕まってしまったのか？
名古屋地裁で、下された判決は懲役3年執行猶予5年です。いずれも執行猶予の限界であることから、判決のほうは、最後まで実刑であるか、執行猶予であるか議論が交わされたものであると推測されます。
「頂き女子りりちゃん」からマニュアル購入、詐欺罪に問われた女子大生に猶予判決 「被害者に謝罪したい」
家田被告は、「村上かな」という偽名を使い、複数の男性から「お金に困っており、セクシービデオに出演するしかない」と訴え、1000万以上のお金をだましとったとされています。
彼女が逮捕された経緯として、頂き少女りりちゃん（渡邊真衣被告）のマニュアルを購入し、渡邊被告に頂き行為の相談や結果報告をしたことから捕まってしまったと推察されます。
その際のメッセージが「1000万プレイヤーになったよ」ということです。1000万プレイヤーというのは、文字通り、1000万手に入れたということなのですが、ホスト業界などで使われる用語ですね。
りりちゃんのマニュアルは、実際にホストが色恋営業で、女性に高額なお酒を注文させるためのテクニックを応用したものです。
おぢ（おじさんではなく、お金を払ってくれる男性、いわゆるカモ）に対して、熱心にコミュニケーションをとり、依存的な関係を作ったうえで、携帯代が払えない、お金をかりている、このままでは連絡できないという状況を作り、男性に「連絡できるか、できなくなるか？」という二択の状況に追い込みます。
家田美空被告に執行猶予がついた理由について考える
前提として、詐欺罪は非常に重い罪で、罰金はなく、10年以下の懲役刑のみとなり、執行猶予がなければ即実刑です。
近年では闇バイト問題などで、軽い気持ちで受け子、出し子をやった若者が、捕まり、詐欺罪の判決を受け、人生がより厳しくなるという例もあります。
詐欺罪は初犯でも実刑になる？量刑相場や逮捕される確率を解説！
引用記事によると、詐欺罪の執行猶予の確率は6割強といわれています。
しかしながら、現代はネットで詐欺罪の重さ、だましとった金額などが容易に検索できてしまいます。
家田被告は、会計士や弁護士になりたいとのことですが、社会復帰は非常に難しいと思われます。
今回、なぜ家田被告が合計1000万以上という人によっては死においやるレベルの詐欺を働きながら、執行猶予がついたのか？
決め手となったのは
- 初犯であること
- 示談が成立していること
- 被害者が重い刑をのぞんでいないこと（推察）
が挙げられます。
示談に関しては、どれだけの金額を賠償として支払ったかは、裁判では明らかにはされません。
だまし取った金額をほぼすべて返済したり、まだ残っているが社会に出て働いて清算することが望ましいと考え、執行猶予になったと考えられます。
複数被害者がいる場合は、その被害を裁判で１つ１つ公開しつつ、被害者が被告人に対して、重い刑をのぞむかどうかも公開されます。
予想ですが、家田被告がもっとも多くだまし取った被害者は、実刑をのぞんでいなかった可能性が高いです。
しかしながら、複数被害者がいる場合、全てに示談をしていないケースもあり、少額の被害で終わった被害者のほうが、重い刑を望み続けているというケースもあります。
いずれにせよ、家田被告は軽い気持ちで犯行を行ったものと思われますが、1000万以上の詐欺は、被害者を死においこんでもおかしくないという意識がかけています。
もし自分が3桁以上の借金を背負ってしまったらどうなるのか？という考えを成人になってできないのは、問題があると思われます。
家田被告の最終陳述からなぜ彼女が、詐欺行為に及んだかを考察する
家田被告がなぜ多額の金額必要だったのか
“頂き女子りりちゃん”のマニュアルで詐欺の女 被害男性に「どうして恋人ができないのかを教えプロデュースする」家田美空被告(21) 涙の最終陳述【裁判担当記者の取材メモ】（
公認会計士を目指しながら、頂き女子としてお金を集め、投資にまわすことを目的としていたらしい
つまり、渡邊被告と異なり、ホストクラブなどに通っていたわけではない。
事実、現代の若者は、SNSやyoutubeで投資に関する知識を持っており、将来年金制度などに頼れないという現状から、金額を投資にまわすという考えに至っている。
家田被告に弁護士の手配や、弁済を手伝った大切な人がいたらしい。捕まった場合、自分の預金や資産が動かせないらしい。
つまり、その大切な人がいなければ、家田被告は実刑判決を受けていた可能性は高い。
犯行前は、男性に性的な目でみられた過去があり、性的な被害も受けており男性嫌悪に陥っていたが、逮捕され、すっぴんでにきびだらけだった自分に周りはよくしてくれて、男性への価値観が変わったとのこと
家田被告と同様に、過去に男性に性的な被害を受けることで、逆に男性に対して何をしてもいいという考えに及ぶ女子は一定数いるものと思われます。
被害者に対してどう思うか？という質問に対して
「裁判官さんから『被害者の心の傷はどうするのか？』と聞かれました。直接謝罪したいと思います。せっかく異性と付き合えたと思ったのに、その夢を奪われたとフラストレーションを感じていると思います。パートナーのいる未来が実現すれば、心の傷は少しずつ癒えていくと思います」
「私は合コンをセッティングしてあげることはできませんが、どうして恋人ができないのかを教え、異性に嫌悪感を抱かれないよう、プロデュース、コンサル、支援をすれば、一助になると思っています。被害者の方々にしっかりとしたパートナーができれば傷は癒えていくと思いました」“頂き女子りりちゃん”のマニュアルで詐欺の女 被害男性に「どうして恋人ができないのかを教えプロデュースする」家田美空被告(21) 涙の最終陳述【裁判担当記者の取材メモ】
弱者男子である私が思うに、確かに恋愛関係やパートナーがいることによる、心の安寧、充足感は非常に素晴らしいものがあります。
一方で恋愛関係という強力な関係ができることが、負担になることもあります。
今回の件でいえば、被害にあった男性は、もともと女性とのコミュニケーションに苦手意識があったうえで、家田被告に騙されたことによって、さらに女子恐怖が加速してしまったと思われます。
解決策が、本当に新しい恋愛であるかどうか？これは非常に難しい問題ですね。
家田被告 被害者インタビューで浮き彫りになった犯行内容について考える
別のニュース記事では、家田被告と実際にデートして、65万円ほどだまし取られた男性に、一問一答のインタビューをしている。
出会ったのは、2月でマッチングアプリで出会い、4月に金額を渡し、複数回にわたって金額を渡している。
出会う前から、アプリのメッセージで付き合う流れになったそう。
騙されたとわかった後でも、好きであるという感情は変わらず、1回あってしっかり話がしたいという気持ちがあるみたいだ。
本当に恋愛感情があったのか？芝居だったのかという確認とともに、復縁できるならしたいそうだ。
仕事の合間にこまかくLINEをしたり、深夜まで電話してくれたことが、一番心に残っっているということだ。
第三者の立場で聞けば、マッチングアプリでいきなりLINE交換をして告白を受けて、恋人関係になるのは、展開が急すぎる。
基本的には、メッセージなどでやりとりを交わしたうえで、複数回であって、どちらかが告白して、恋愛関係に至るのが、普通の流れだ。
男性が心をうたれた、深夜にラインや電話なのだが、確かに一回り若い女性から積極的にメッセージがかかったり、深夜電話ができるというのは、心が動かされるかもしれない。
一方で、これは男性のみならず、女性側も深夜に積極的に連絡に付き合ってくれる相手は、警戒をしたほうがいい。
深夜に連絡をとってくれるといっても、現代はSNSやLINEなど、スマートフォンが片手にあれば容易に連絡が取りあえる状況にあるため、連絡につきあってくれることが、本当に誠意なのかは冷静に考えたほうがいい。
元裁判員経験者として裁判員をやるメリットとデメリットを含めた感想 なぜ辞退率が7割でやってよかったと思う人は9割なのか？
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