衝撃的なニュースが舞い込みました。
私はドラッグストアで働いていたのですが、その時もよく売れていた小林製薬のサプリメントに健康被害が発生したとのことです。
紅麹(べにこうじ)コレステヘルプをはじめ、紅麹を使用した商品を大々的に自主回収
健康相談や、返品(ECサイトや、ドラッグストアを含む)に関しては、公式サイトのニュースリリースで詳しく記載されています
注意点として、ナイシヘルプ、ナットウキナーゼはすべてではなく、紅麹が使われてない商品もあるため、対象外もあります。サイトに詳しく写真付きで解説されています。
この記事では私の過去の経験なども踏まえ、ニュース記事からもう一歩進んだ情報を発信できればと考えています。
紅麹コレステヘルプは小林製薬にとってどのような商品だったのか? いったいどのような問題が起こったのか?
紅麹コレステヘルプは、ニュースによると2021年に発売され、累計100万以上の人気商品です。
名前の通り、悪玉コレステロールを下げる目的で、接種するサプリメントとのこと。
体調不良が報告された患者は13人、うち6人が入院し、中には一時的に透析を受けた方もいらっしゃったとのこと。
健康食品そのものに問題がった可能性もありますが、腎臓に異常がみられた人々が接種した商品は同じロットだったということで、想定していない成分が含まれている可能性も。
サプリメントは、医薬品より副作用などは少ない、食品扱いだから比較的安全だという思う人もいるかもしれませんが、飲み合わせや飲用される方の健康状況によって、リスクも発生します。
また、今回は紅麹そのものに原因があったかどうかは不明ながら
内閣府の食品安全委員会の報告によると、ヨーロッパで紅麹を使ったサプリメントの健康被害が報告され、なんとスイスでは食品としても薬品としても 紅麹の使用、売買は違法とされています。
実際の小林製薬の商品にも、筋肉痛、脱力感などの注意書きがあったようです。
しかしながら、腎臓を悪くする、紅麹菌の「シトリニン」が小林製薬の商品から検出されなかったということで
原因が究明されなかったことが、会見で公表されるまでに時間がかかったということです。
参考記事
紅麹コレスヘルプから考える 今後のサプリメント市場の影響
今回、問題となるのが明らかに企業の怠慢だったり、問題となった成分が混入されたというミスや、ヒューマンエラーと考えられにくいという点です。
つまり、消費者も提供する店舗に対してもサプリメントに対して、毎日摂取するかこそ、口に入れるからこそネットなどで十分に調べて購入する必要があるということです。
しかしながら、調べたとしてもメーカーが研究の末、安全だと判明し、国からの認可などを受けてしまったら、よほど疑り深い人以外は購入してしまうでしょう。
紅麹コレスヘルプに関しては、国内よりもインバウンド需要を高く感じた商品で、一気に複数個購入される中国人の方も多かったです。
今回の小林製薬の対応は、すでに海外に戻られた方に対して届くかどうか。
おそらく、中国で日本の医薬品やサプリメントなどを発信しているインフルエンサーなどの情報により知ることになるかもしれません。
これがアメリカなど、日本と同様のSNSを使用できる環境の国であれば、伝達が早かったのですが…
小林製薬のみならず、同等の商品を販売している大手各社のサプリメントも売り上げに影響がある可能性もありますし、一部のインバウンドは一時的に国内のドラッグストアや、ディスカウントショップで、医薬品、サプリメント、化粧品を買い渋る可能性もあります。
紅麹コレスヘルプから考える 消費者とサプリメントの付き合い方
今回のニュースを受けて、サプリメントは飲むべきではないというやや過剰なネットの意見も散見されます。
よく言われるのは、サプリメントケースに大量のサプリメントをいれるような、主としてサプリメントを使用するのではなく
あくまで栄養を取る基本は食事であり、その健康補助としてサプリメントを用いるということです。
さらに、新しい成分や、体系や気分も変える可能性のあるサプリメントに関しては、慎重に立ち回る必要があるでしょう。
近しい人の口コミを聞いたり、自分の現在の健康状態をしっかり把握しながら考えることが重要になります。
あまりにも現代のサプリメントが多様かつ多角化しているので、自分が摂っている、または購入しようとしているサプリメントはどのような商品であるかは、しっかりと考える必要があり、場合によっては購入せず、運動や食事で対応するという選択肢を持つことも重要です。
今回の小林製薬の対応と今後の展望について
ニュースの状況を見ただけだと、小林製薬に完全に非があるようにみえるのですが、まだ完全にサプリメントと患者の状況の因果関係が認められたわけではないです。
1日の摂取量以上を過剰にとってしまったという可能性もありますし、患者の方の中には、もともと腎臓に症状を抱えており、それがたまたま発症されてしまったという可能性もあります。
とはいえ、上場しており、CMも多く発信されている知名度を誇る小林製薬ほど大企業にしては、かなり対応が後手だったと客観的に感じます。
自主回収や、会見を開くという社会的リスクを天秤にかけすぎてしまい、かなり信用を失ってしまったのでは?と思われます。
自主回収ののちに、何が影響があったのか、それともわからないまま終了してしまうのかはわかりませんが、サプリメント、医薬品双方に大きな影響を及ぼしかねないニュースであることは間違いありません。
今後、詳細かつ新しい情報が発信されたら、再度このブログで取り上げる予定です。