今回はジレットの新商品「スキンガード」を実際に1週間以上使用した評価です。
ドラッグストアで勤務しており、実際に取り扱っていますが、ほかのジレット製品に比べて爆発的に売れている・・・というわけではありません。CMはされていますが、深剃りしても、剃刀負けはしないか?という点に懸念を抱いている男性の方は多いでしょう。
ちなみに、アマゾンで調べてみましたが、なんとレビュー数1というかなりしょっぱい内容でした・・・本当に業界最大手のジレットの最新作なのでしょうか。
スキンガード評価 深剃りでも剃刀負けしないが、プロシールドほどの感動はない
電気シェーバーを比較しながら、1週間ほど使用し続けてみました。
うたい文句の通り、剃刀負けは全くありませんでした。また剃刀後のヒリヒリとした感覚も全くないです。
かなり思い切って、逆剃りや深剃りを試しましたが、ヒリヒリ感がないのは驚きです。
現在販売されている剃刀のなかでは、剃刀負けが最も起こりにくい製品である
これは間違いないでしょう。
(ゴムに覆われて、切れ味が落ちているのか心配でしたが、それほどでもありませんでした)
スキンガードゴムによる圧力カットが効いていると思いますが、私はシェービングフォームやクリームをたっぷり塗って使用するため、ゴムによる圧力軽減の実感は、あまりなかったです。
剃り味に関しては、前作にあたる「ジレットフュージョンシールド」とそん色がないです。新品はしっかり剃れるけど、髭かすが取りづらいので、劣化も比較的早いという印象です。定期的に髭かすのケアは必須でしょう。
(ジレットの中で文句なしの最高傑作です・・・高いですが)
2週間以上使用するのはつらいかな・・・という印象です。
スキンガードゴム以外に目立った技術は使用されていません
ジレットのアイデンティティといわれた、フレックスボールは不採用となり、サスペンションで上下に動きます。これは負担軽減の狙いもあるみたいです。
フレックスボールは、顎下が剃りやすい反面、平面をしっかり剃りたいとなると力が逃げてしまって、深剃りも難しいため、評価が二分しました。
サスペンションは、固定しやすいため、僕のように濃い髭の方も使用しやすいといえるでしょう。
(サスペンションに戻ったことで、従来の剃刀との違いが分かりづらくなったのも事実)
肌へのやさしさは感じられるものの、剃刀を使用するインセンティブである「切れ味」は、今一つです。それならば、電気シェーバーを使用した方が、時間、お金、そして剃った後の満足度も変わらないです・・・・
お高くなりますが、プロシールドの方が総合力は高いです。切れ味も高く、髭かすも落としやすく、そして肌にも優しいです。
スキンガードは「肌のやさしさ」だけを優先して、比較的安いジレットの剃刀を求める人に向けて・・・という商品です。
肌に優しいって言っても、水だけで剃れるわけではありません・・・おそらく水だけでそれてしまうレベルの剃刀が出ない限り、剃刀が電気シェーバーに勝ることは、難しいでしょう。
若者から中高年まで、ネットショップで電気シェーバーが5000円ぐらいでも優勝なものが買える世の中です。剃刀業界は今後も右肩下がりになるのではないでしょうか?
開発力が失われた剃刀業界とコストパフォーマンスと性能が右肩上がりの電気シェーバーの評価の差
スキンガードを使用し、ほかにもシックの新作も使用しましたが、剃刀業界は5枚刃の搭載が頂点で、新作のテンションや、広告力はかなり落ちていると感じました。
スキンガードは、プロシールドに比べると明らかにすぐれている点が少ないです。
剃刀を積極的に買われるのは、50~60代の男性。つまり昔から剃刀があった時代に使用し続けて、現在に至るという方が多いです。
前述しましたが、ネットショップによる電気シェーバーの広告力が非常に強いです。
一昔前は、家電量販店でしか買えず、5000円未満のスペックが弱い安価な商品か、2~3万の高級品と選択肢がしばられていました。
近年では、1万円以下いや5000円以下でも性能の素晴らしい電気シェーバーが簡単に変えます。5000円なら1年しっかり使えたら、元は取れるでしょう。剃刀換算ならかなりお金がかかるわけです。
現在、ドラッグストアでは剃刀しか販売されていない店もありますし、2000円未満の安価な電気シェーバーを取り扱っている店もあります。
しかし、近い将来5000円代の電気シェーバーも安くなり、ドラッグストアでも電動歯ブラシのように、「コストパフォーマンスと性能が高い商品」が流れていくのではないでしょうか。
そうなると、剃刀業界の未来はますます暗くなりそうです。
剃刀については、過去にレビューしています。新作で素晴らしい商品もありますが、過去の商品の方が上回っていることが多く、「飽和」も一つの原因かもしれないですね。