今回は冬のさかむけをはじめ、実は需要のある液体絆創膏を取り上げます。そして液体絆創膏の代表的な商品の「エキバンA」の感想です。結論から言うと傷口に塗るとすごくしみて、痛いです。
どうも、不注意が治らず、また指を深く切ってしまった司真です。
はい、のっけから不穏な空気が漂っていますが、ペンタイプのカッターナイフを使っていると、刃が出ているかどうか判別しづらくて、思い切りグサっといってしまいました・・・
前回は、湿潤療法を駆使した、「ケアリーヴ 治す力」を紹介しました。ただあれはやや大きめのサイズで、また指サイズのケアリーヴ買いなおすの面倒だなとおもって、思い切って新しい絆創膏を買いました。
このブログは2024年2月27日に加筆修正しました。
ドラッグストアにおける液体ばんそうこうの立ち位置 どのような人が買う?
今回紹介する商品は、液体ばんそうこうというジャンルに区分されています。
ドラッグストアによって、絆創膏エリアに置かれていることが多いですが、冬場になると売れ筋商品になるので、カウンターの横に設置されることも多いです。
最も有名で、指名されやすい商品は「コロスキン」と「サカムケア」
コロスキンはご年配の国内のお客様が、サカムケアは海外の方が、写真を見せて求めていたことが記憶にも新しい(元ドラッグストア店員)
液体ばんそうこうに大きな違いがあるのか?といわれたら
エキバン、コロスキンなどは最も基本的な、固めるだけの商品
あとは殺菌成分が追加された商品
最後は、サカムケアのようにハケがついた、塗り方に特徴のある商品
これぐらいの違いを抑えるといいでしょう。
ただ、最近はお客様も液体ばんそうこうは、治癒力を高めるものではなく、防ぐものという認識が広まり
ひびわれ、さかむけが激しい場合は、ヒビケアや紫雲膏を買われる方が増えました。
個人的に紫雲膏は、においや色付きがありますが、かなりおすすめです。
タイヘイ薬品さんのエキバンA
こちら、液体絆創膏というカテゴリーになります。1967年から販売されている超ロングセラー商品ですが、液体絆創膏自体がメジャーではないため、ドラッグストアでも絆創膏売り場の隅に、ひっそりとたたずんでいます。
価格は10gでワンコイン程度ですが、これで何回使えるのかは、本人の傷次第なのでなんとも言い難い・・・
主成分は、ピロキシリン。
被膜をつくり、患部を覆う作用があります。同様の商品として、小林製薬の「サカムケア」という商品があり、あちらは薄く塗るためのハケがついています。
他にトリクロロカルバニドという殺菌成分を伴い、同じように肌に膜をつくって保護する、メンソレータムの「ヒビプロ」という商品もあります。
ピロキシリンが第3類医薬品に対して、トリクロロカルバニドを含む商品は、同じ液体絆創膏ですが指定医薬部外品という違いがあります。
効果・効能はアカギレ、切り傷、さかむけ
となっていますが、大きいor深い切り傷、ただれ、化膿、やけど、出血している患部や顔面・頭部はそもそも使用禁止なので、非常に限定的な使い方をする商品であるという心得が必要です。
冬場になると、さかむけの保護という目的のために1日数個は必ず売れます。おそらく若い人は使ったことはおろか、見たこともない人がいるかもしれませんが。
僕もドラッグストアで働かなければ、ほかの絆創膏だけでを使用し続けていたでしょう。
固まるまでは傷口にしみて、激痛を伴う
使い方は簡単です。
チューブから液をちょろっと出して、ちょろっとつける・・・これだけです。
液を出すと、シンナーのような臭いがかなりきつく、傷口に液が入ることで、激痛をともないます。このサイズの切り傷でさえ、5分ぐらいは「うぐ・・・」とうずくまるぐらいの痛みが伴うので、「接着効果がありそう」と安易な気持ちで、大きい切り傷に使用するとたまらないでしょう。
10分ぐらい経過すると、痛みが引いてきて、液に水泡のようなものがたまって、ぷよぷよした感覚から、乾いて皮膚に密着します。
これでしばらく放置するだけです。原理は、湿潤療法のように傷口を空気や水から守って、自然治癒をサポートするというものです。
湿潤療法の絆創膏に対するメリットは
- 傷口へ的確に濡れる
- 絆創膏のように関節部を阻害しない
- 透明なので、傷口の状況が簡単に視認できる
特に3つ目のメリットは、絆創膏にはなかった明確なメリットです。
剥がれるとこんな感じで、傷口の跡が刻まれたような形で落ちます。接着剤の原理と聞いて、「薄く塗りすぎたら剥がれない?」と恐れていましたが、全くの杞憂でした。むしろ指で少し触れるとペリっと簡単に捲れるぐらいです。激しい水仕事だったらもたないかも・・・
理想は、傷口が治るまで2~3日は貼り続けといわれていますが、半日もしないうちに剥がれるので、追加で補強したり、塗りなおしたりしたほうがいいでしょう。塗りなおすたびに傷口はふさがっているので、痛みは治まっていきます。
傷口の保護ならば、ほかに多くの選択肢がある
総評ですが、絆創膏にはないメリットはいくつかあるものの、「これでなければならない」という理由も弱く、傷ついた瞬間に塗るのをためらうレベルの痛みが発生するのは、どうしようもないデメリットです。
モイストパッドの絆創膏に比べると、体液をしっかりとどめているという役割は弱いような気がします。あくまで密閉しているだけという使用感です。
絆創膏が煩わしてくて、的確に塗りたいとか、傷口が少しおさまってきたが、絆創膏を貼るほどじゃない、かぶれるのが嫌というこだわりがない限りは、ケアリーヴやキズパワーパッドでいいんじゃないかなというのが、僕の感想です。
エキバン以外にも絆創膏についていろいろレビューしていますので、参考にしてみてください。