まさしくベストバウド フライ級統一戦 ネタバレあり 試合の感想 WBC世界フライ級王者・寺地拳四朗VSWBA同級王者ユーリ阿久井政悟

スポンサーリンク

スポンサーリンク

WBC世界フライ級王者・寺地拳四朗(以下寺地)とWBA同級王者ユーリ阿久井政悟(以下ユーリ)の日本人同士によるフライ級王座統一戦が、13日の20時半ごろに行われました。

 

結果は、ニュースにもなっていますが、たぶんここ近年で、一番激しく、クオリティの高いファイトだったのではないでしょうか。

 

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

試合総評 あまりにも試合巧者で、無尽蔵のスタミナを見せつけた寺地

試合の流れを振り返ると

1~3Rは、ユーリの圧倒的なパンチが、ガードの上からでも寺地をよろめかせ、なんどか顔面にクリーンヒット…したようにみえたのですが、試合後の寺地の顔をみると、うまくいなしていたのでしょう。

寺地は寺地で、ユーリのパンチにカウンターをうまくあわせつつ、綺麗なアウトボクシングではなく、ベタ足インファイトに徹底して付き合うなど予想外の展開。

 

3Rから、もう12Rレベルの攻防が繰り広げられていました。

ユーリの瞬発力、フットワークで動き続けてもユーリが攻めてきたら、逆に体力が奪われるかもしれないと考えたのか、あえての打ち合いに転じたのでしょうか。

驚くべきことは、あきらかに序盤から中盤にかけて、寺地の方が圧倒的に手数が多い、つまり体力を消耗しているにもかかわらず、終盤までフットワークとパンチの質は落ちるどころか、加速していきます。




勝負の分かれ目となったは序盤のコンビネーション攻勢に感じられました。

ユーリは序盤、自分のパンチ力を活かして、寺地を後退させるようにボディ、特に寺地のガード上から後頭部に刺さるようなフックを繰り出しており、時折アッパーも見えました。

対する寺地は、タイミングを見計らっての鋭いワンツーが主体でした。

 

一方で、中盤からユーリの体力が見るからに減っているように感じられました。

序盤のようなパンチの質、特に寺地のガードごしに当たったときの打撃音が、序盤はパーンと乾いた鋭い音だったのですが、中盤以降からはその勢いは見るからに減りました。

 

一方で、寺地は逆に中盤から徐々にボディやアッパーなどのコンビネーションを織り交ぜて、12Rはポイント的に優勢に立たねばとカウンターや一撃を狙い続けたユーリの意表を突くコンビネーションで、レフェリーストップのKOを勝ち取りました。

結果論で言えば、お互いの世界戦の経験の差、引き出しの多さが勝負を分けたといえます。

単純にユーリは自分のパンチ力を目いっぱいいかして、短期決戦に持ち込もうとして、寺地は12Rを見据えて戦っていた差が出たと。

しかしながら、12Rを見据えるにしても、寺地もKOを狙っているんじゃないかといえるぐらいのインファイトを見せており、たぶん、ユーリだけでなく我々も騙されるぐらいの試合巧者だったのかもしれません。




寺地はパンチの質は非常に高いものの、あえてパンチの種類を限定して、ユーリがL字ガードやフットワークでかわしてカウンターをするという展開を誘っていたのさえ思えます。

そのため、寺地のプランとしてユーリからカウンターをもらうということは想定内だったのではないでしょうか。

 

中盤に手数が多くなった要因も、序盤にユーリのワンツーやフックなど、ユーリから能動に動くパンチに対してのガードなどを続けることの方がリスクが多く、ユーリのカウンターの質に対しては、フットワークと経験によっていなせると判断したのではないでしょうか。

 

寺地は天性のボクシング技術があるという天才肌としていわれており、戦績も圧倒的なものをあげてきましたが、この試合では、泥臭く相手との取っ組みに付き合い続け、勝利をもぎとる姿が見られました。

ユーリがスーパーリングを重ねて準備したそうですが、寺地も異次元の努力というありきたりな表現をしてしまいますが、相当な練習量をこなしてきたんでしょうね。

 

ジャッジは、11Rまでで、ユーリにつけていたのが2人でしたが、12RはKOがなくても寺地だったので、寺地が勝っていたかもしれません。

しかし、途中までユーリだったということは、手数や綺麗なボクシング以上に、ユーリの一発が寺地をよろめかせ、その印象がジャッジに響いていたのでしょう。

 

スポンサーリンク

ひたすら悔しがり、泣き崩れるユーリの姿にとてつもないドラマをみた

この試合、最も印象的だったのが敗北してずっと地に伏せて泣き続けるユーリの姿でした。

勝ちに等しい負けだった、見えていた勝ちを失ったからという見方もできるでしょう。

しかし、挑戦者がチャンピオンに敗北して泣き崩れるならまだしも、世界王者になった経験のある人間が、負けてもあれだけ泣き続けることができる、悔しがることができるというのは胸を打つものがありました。




というのも、ここ近年は井上や中谷といったPFPランキングレベルの日本人の試合を見ることができて、対戦した相手は無敗や世界王座だったとしても、圧倒的な差や「貴重な体験ができた」といわんばかりに、淡々と負ける姿がみられました。(もちろん負けた側にも悲壮なドラマがあると思いますが)

本来、WBAのチャンピオンになっただけでも人生でとてもつない経験をした男が、1つの勝敗で徹底的に悔しがることができる。これは1つの濃厚なドラマを見た気分でした。

それほどまでに、この一戦にすべてをかけてきたんだと。29歳のユーリはまたチャンスが巡ってくるでしょうから、非常に応援したいボクサーの1人になりました。

未分類
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
ツカサ マコトをフォローする
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました