UNEXTに契約して、見ました。
UFCは全然見たことがなかったのですが、日本人が初めてUFCの王座を取るか?というところでやっぱりこれは見るしかないということで…
UNEXTに関しては、契約を解除したらその時点で見れなくなるのが注意です。当月内に再契約すれば無料(また解約すれば手数料としてまたその月額料金がとられるという仕組み)
FODなどだと、解約すれば契約月まではみられるので、ちょっと落とし穴でした。サブスクリプションは会社によって規約がかなり異なるので注意ですね。
そのため、見たいものをちゃんと見てから解約するようにしましょう。
パントージャVS朝倉海の試合結果 あまりにも…あっけなかった
結果は2Rで、パントージャがリアネイキッドチョークを決めて一本勝ち。
どのような技なのかは上の通り
上の指南動画の通り、パントージャが朝倉海にたいして背後をとって、うまく腕を絡ませながら完璧に決めた誰が見てもきれいな一本勝ちを見せつけました。
1ラウンドは減量の影響を感じさせないような、朝倉のするどい蹴り、ハイキックなどが随所にみらえ、とび膝蹴りなどもあわや顔面にヒットという場面もありました。
一方で、減量しても破壊力を落とさないようにキックやパンチもいつも以上に大振りだったように見られます。
日本での朝倉海はシャープなワンツーやアッパーで相手を攻撃していたので、そのようなシャープな攻撃がちょっと見えづらかったかなと。
逆にパントージャは打ち合いをさけて、的確に朝倉の隙を見計ってフックを決めに行ったり、一度組んでみて、朝倉の組力を図ってみたりといった王者らしい静かで試合巧者な立ち回りといったところでした。
たぶんそれもブラフで、1Rで「あまり攻撃してこないじゃないか、5Rを計算して戦っているな」とおもった朝倉が2Rでじゃあ行こうかというところを見計らって、一気に攻めっていって背後をとってそのまま一本という流れだったよう見えます。
そもそもパントージャサイドも朝倉海が勝つための1つとして、早い段階で強烈な打撃を浴びせるというプランを念頭において戦っていたので
パントージャからすれば朝倉の方が意外に消極的に映ったのかもしれません。
パントージャの強さについて思ったこと
ブラジリアン柔術を極めた総合格闘家はやっぱりカリスマ性がありますね。
過去にプライドだったり、ライジンでもクレベルコイケなどが次々と日本人選手を倒していますからね。
上にパントージャの経歴をまとめてくださっている方がいます
柔術がルーツとはいえ、総合格闘技の王者になるためには強烈なストライカータイプとも戦う必要がありますから
よくいわれるグラップラーには、激しい打撃で組ませずに勝つのが重要というセオリーが、トップクラスのグラップラーには通用しませんからね。
クレベルコイケを見ても、ベテランで同程度以上のグラップリング技術で何度もかいくぐった金原や、圧倒的な腰回りの強さと回避能力のピットブルには手も足もでなかったですからね。
今回も典型的なストライカーがグラップラーに負けた一戦(もちろんそれ以上の深みはあると思いますが)にも見えました。
あと勝ちたいという執念。もちろん朝倉海は日本初のUFC王者をなんとしてでも取りたいと思ったでしょうし、つらい過去も何度も乗り越えているはずです。
それ以上にパントージャがアルコール中毒の父がいたことや、貧しい生活などを乗り越えていたようですね。
試合開始前、パントージャは頭をかりあげて、ものすごい形相でやってきましたね。まるでパントージャが挑戦者のようなギラつきがあってこれはすごいなとモニター越しで感じました。
試合前はパントージャは朝倉レベルのストライカーと戦ったことがないから、ワンチャンス朝倉にはあると予想した人もいましたが、そうはいってもTKOの経験のないパントージャの危機察知能力は尋常じゃないレベルだったと思います。
ストライカーの朝倉と総合力のパントージャと予想でしたが、すべて80点のパントージャというよりすべてが90点以上あるんじゃないか、というかそうでないとUFCの王座にはなれないよなとも感じさせました。
賛否のあった初戦がタイトル戦について 朝倉海はリスクを背負って戦っているから今後も応援したい
今回、UFCに比べたらレベルの劣るライジンの王者が、UFCに移籍していきなりタイトルマッチを行うというところにかなり賛否が分かれていました。
朝倉海は確かに日本最強クラスの堀口恭二に一度勝利していますが、彼のインフルエンス的な能力が影響していることは間違いありません。
実績だけで言えば、UFCで1敗しかしていない平良のほうが挑戦者としてはおそらくふさわしい。
UFCのランカーも「これは不公平だ」みたいな声も上げています。
そのため、格闘家は強さも大切だが、プロ産業なので、知名度も大切なわけです。
結論から言えばUFCといえどもビジネスで日本の顧客に大きくアピールできるし、いきなり王座統一戦みたいにタイトルマッチができるというのはサプライズで刺激もあったと思います。
ライジンでいえば、ベラトールのピットブルと鈴木の一戦が語られていますが、あれもタイトルマッチとかだったら、ピットブルの調整は変わっていたと思います。(勝負に言い訳はできませんが)
挑戦できるチャンスが得られるというだけでもすごいことですからね。
朝倉海は完敗したわけですが、この次と他のランカーたちに善戦していったり、バンダムにあげて勝っていけば、パントージャの負けがある意味、新しいストーリーの1ページとして語り継がれることになります。
逆に敗戦を重ねていくと、ものすごい待遇を受けたのにこの結果なのかということで、逆の意味で歴史に残りそうです。
メジャーで言えば、高額契約したのに、全く活躍できなかった日本人選手がいまだに歴代最悪の補強とかいわれたりしますからね。
ということでなかなか面白かったです。
よくわからなかったけどすごいレベルが高いな~という点では、日本の野球とメジャーのベースボールぐらいの違い、それ以上のものがあるんだろうなと思いました。
また機会があったらUFCみたいですね。