さて、発売日から多少気になったが、プライベートの忙しさや他のゲームを優先してプレイを避けていたAlan WakeⅡ(アラン・ウェイク2)のレビューになります。
前作はプレイ済みですが、数年前のクリアだったため、動画であらすじだけ予習しました。
結論から言うと、サバイバルホラーとしての面白さは並、ストーリーはメインはシンプルながら、細かいキャラの感情描写や舞台背景の正体をすべて解明するのは、難解を極めます。
100点満点で
ゲームプレイの評価 50点
ゲーム演出の評価 90点
ストーリー評価 40点(筆者の読解力がないこともあわせて…)
では実際にレビューに映ります。
サバイバルホラーとしてのアランウェイク2の評価
難易度はノーマルでプレイしましたが、終盤の大勢の敵に立ち向かうところで、面倒になり、体力や弾薬をオプションで無限にいじくってプレイしたので、最低難易度でクリアしたようなものです。

理由としては、主人公のアランは舞台やキャラを小説によって書き換える能力があるので、「だったら体力や弾薬も無限にすればいいじゃん」と思ったからです(笑)
サーガ・アンダーソンという女性と前作からの主人公アラン・ウェイクの男性を切り替えながら遊んでいき、システムは共通ですが、強化面や敵の特性、武器の豊富さなどはかなり違います。
サーガ・アンダーソンは、「サイコブレイク2」に近く、武器も豊富で、田舎の湖などの移動範囲が広く、アイテムやサブクエスト的な要素が設置されています。

(謎解きは、ロックキーの番号を周囲からさがせ、計算しろとこれまたかなり古典的なものばかり)
アランウェイクは、一昔前のバイオハザードのように一方通行なつくりになっており、武器もアイテムも限定的。特に一般の作家という設定なので、リロードが極端に遅く作られています。
人によっては、サバイバルホラーの集大成的なシステムに感じられ、昔の作品の良い面をあわせたという評価もできますが、個人的にこのゲームならではの緊張感、面白さは発見できず、10年前のゲームを遊んでいるような感覚でした。

(会話をきかないと先に進めないけど、少し歩くとまた最初からリセット…)
確かに、病院、廃れた遊園地など、ホラー的なロケーションが多いのは良かったのですが、田舎をずっと歩き続ける面倒さだったり、会話は基本スキップできない(スキップボタンを押すとすべての会話がスキップされるから)のがちょっと無視できないですね。
アラン編は、死んだら死に戻り演出がいちいち入るし、途中で一撃死から逃げるシーンがありますが、ただしい道筋を進まないとすぐに死んで逆戻り。


(PS5でも長いロード画面と、一撃死ポイントの相性の悪さ)
サバイバルホラーらしくチェックポイントは少し長めに作られています。
あと、初代サイコショックでも思ったのですが、サバイバルホラーとストーリーを読ませるというのはかなり相性が悪く
メンタル的な余裕が大きい人でないと、サバイバルホラーを遊びながら、ストーリーを考察することは難しく、その時点で個人的な評価が低いです。
バイオショックみたいに最後にドンデン返しぐらいがちょうどいい塩梅なのかなと思います。
ホラー演出としては、ジャンプスケアが多様されすぎており、怖いというか心臓に悪い。
アランウェイク2 演出 実写とゲーム画面の融合は素晴らしい
個人的にも世間的にもアランウェイク2の演出の見せ方について評価が高いというのは、変わらないです。(個人的にはゲームとストーリーの評価は低いです)
前作の「コントロール」で磨かれた光源演出が素晴らしく、光と闇のバランスにより恐怖をひきたたせているのが素晴らしいです。

(コントロール同様に赤の照明の美しさと不気味さを演出する能力はレメディーが最高だと思います)

また実写映像とゲーム映像が交互にやってくるのですが、単に製作者が演出として盛り込みたかったというわけではなく
実写映像が虚構や想像を示していて、ゲーム映像が実際に繰り広げられていることみたいな逆の演出の見せ方をしているのが斬新でした。
アランウェイク2といえば、このハードロックのミュージカルになりますが、歌詞や舞台が、1作目のことを示唆していますね。
アランウェイク2 ストーリー ネタバレ踏まえての評価
アランウェイク2ってどんなストーリーといわれると1つで答えるのが難しいですが
ベストセラー小説化のアランウェイクが、映画、音楽、小説の設定が現実化する湖の悪魔(スクラッチ)にとらわれ、そのスクラッチが現実で自分の欲望と満たそうとすることをアランウェイクは、FBIのサーガ・アンダーソンと一緒に阻止しようとする
めっちゃ単純化したらこんな話です。
スクラッチの目的は、アラン・ウェイクを乗っ取り、世界を自由にホラー小説で改変して、征服するのかな?って思っていましたが、アラン・ウェイクの富と名声、さらには妻アリスへの愛を求めたかったみたいです。
スクラッチも、作られた存在であり、ドッペルゲンガーなので、宿主になることを求めたってことみたいですね。
ストーリーに関しては、レメディー作品のファンだったり、アランウェイクの世界観にどっぷりつかっている人にはおおむね好評。
ゲーム内すべてに考察の余地があるといっても過言ではないです。
でもそんな考察を20時間ぐらいのゲームプレイに要求するのが辛い…
あと、本作はクリアしたら最後の草稿っていう強くてnewゲームがあって、それをクリアしてようやく本当のエンディングにたどり着きます。さすがに理不尽で不親切。
1週目のラストだけだと、物語にとりこまれて死亡扱いだったサーガの娘のローガンの生死や、アラン・ウェイクが最後につげた「ループではない、螺旋だ」というかなり投げっぱなしエンディングになります。
私個人の考えですが、20時間ぐらい時間の使うゲームで、最後を投げっぱなしにするのは、大嫌いです。不義理だと思います。
そういうのは、1冊の小説や、90分の映画とかにしてほしい。長時間の時間を必要とするコンテンツは、白黒はっきりつけてほしいと考える人間です。
というわけで、2周目のラストは、妻アリスに導かれたアランとサーガは、スクラッチにアランを取り込んだ状態で、サーガが光の弾丸をアランの眉間に打ち込みます。
当初は、スクラッチは自分の不都合な現実を書き換えてループによってアランごと生き返ったように見えました。
しかし、アランは上手で、並行世界を支配する力を手にして、スクラッチを消滅させました。
スクラッチの消滅によって、改編された現実は元に戻り(死んだ人はよみがえっていないとおもいますが)、サーガの娘も生存していました。めでたし、めでたし
アランウェイク2の残された謎 結局妻のアリスはどうなったのか?

とはならず、最大の謎として妻のアリス・ウェイクはどうなったんだ?って話です。
アリス・ウェイクは1では悪魔に取り込まれ行方不明になった完全な被害者で、アラン・ウェイクが自身と引き換えにアリスを助けました。
アリスは助かったものの、自宅でアランになりかわったスクラッチや、アラン本人に来訪されて、精神的にまいっていたみたいです。
スクラッチの犠牲者というのは、精神的に弱ってしまってそこを付け込まれて、影に完全に支配されて理性を失うみたいです。
自殺を偽装して、アランの世界にやってきて、彼を導いて、物語を改編する力のあるクリッカーと光の弾丸を託します。
でもアリスはどうなったのか…
闇の世界に再び入り、導き手になったのはいいですが、実態はあるのか?精神的には生きているのか肉体的に死んでいるのかまだまだ不明。
アランウェイク2が世界的にヒットしたから、3もたぶん作るんだろうな…というぼかし方でした。
総評 アランウェイク2 世間の高評価と筆者の乖離について
アランウェイク1作目もゲームとしては微妙だが、小説を実際に読み解くようなストーリーが好評に。
コントロールもそんなゲーム性でしたが、少なくともゲームプレイはすごく面白く感じました。
一方で、アランウェイク2のゲームプレイは10年前レベルのサバイバルホラーであり、ゲームプレイについて、感動する場面、最高だった場面はあまりなかった。
ゲームプレイだけを切り取れば、本作は評価されすぎとさえ思う。
ただ、アランウェイクⅡの評価は、演出とストーリーへの評価が高く、ゲームプレイをかなり重要視する筆者と世の中(特に北米のゲームファン)との乖離を感じた。
こういう経験も貴重な経験だと思う。
