遊戯王のコレクションや、投資を目的とした場合、「光の創造神 ホルアクティ」と「万物創世龍」(テンサウザンドドラゴン)はいずれも魅力的な商品になります。YOUTUBEでも同じような注目を受ける2枚ですが、それぞれの持つ生い立ちであったり、性質であったり、高騰する条件などはかなり異なってきます。
互いの相場と価格、価値について調べながら、購入すべきなのか?どのような状況で買うのがベストなのか?
では、結局どちらを購入すべきなのかを、遊戯王に触れてきた筆者の視点でお伝えしたいと思います。
このブログでは、遊戯王情報を発信しています。YOUTUBEでも遊戯王に関する情報を発信しているので、そちらもよろしくお願いします。
「光の創造神 ホルアクティ」と「万物創世龍」(テンサウザンドドラゴン)の歴史と価格変動について
光の創造神 ホルアクティ
(遊戯王マスターガイド4より)
ホルアクティは、2011年の12月、「高橋和希 遊☆戯☆王イラスト集『DUEL ART』」の発売記念として、書籍、カードなどのあらゆる媒体で、合計1万人の抽選でプレゼントされたカードになります。この激戦を勝ち取った方に配られたわけです。
初動は私の記憶の中では4~8万ほどで推移していました。開封YOUTUBERのみさわ氏がオリパの当たりとして、大量のホルアクティを狙っていたのが、当時印象的でした。
コロナとともに発生した遊戯王バブルによって、価格は急騰。
2021年4月現在で、未開封品はおよそ30万ほどで取引されております。プラスティックに包装されているだけのため、管理をあやまると日焼けしてしまい、日焼け品であれば15万円ほどでフリマアプリで配られています。
さらに、当選通知書がセットになっているものは、価値が高いとみなされ、60万ほどで取引されるケースもあります。
ホルアクティの抽選から早くも10年近く経過しようとしてますが、いまだに伝説の抽選カード、需要の見込める高価な資産カードとして、みなされています。
「万物創世龍」(テンサウザンドドラゴン)
(マスターガイド6より)
テンサウザンドドラゴンは、2019年10月にリリースされた「イグニッション・アサルト」に収録された最上位レアカードになります。
遊戯王1万枚カード突破記念に作られたカードであり、攻撃力も実質1万、パスワードも1万、そして封入率も1万分の1となっており、3カートンのうちの1パック、ボックスにして72ボックス中に1ボックスというかなり低い封入率になっています。
こちらも直後のコロナショックによる遊戯王高騰によって、初動は3万~35000円と非常におとなしい価格でしたが、現在は美品が20万円前後で取引されております。
ちなみに、ホルアクティと異なり、海外版、EU版、アジア版、韓国版などが存在し、1ボックスが高価なEU版などは30~40万で取引されることもあれば、韓国版になると6~8万円と価格に差があります。
「光の創造神 ホルアクティ」と「万物創世龍」(テンサウザンドドラゴン)
まず、あなたが30万円ほど所持しており、どちらも購入できる立場にあり、なおかつどちらかしか購入できない場合を想定してお話します。
まず、あなたが遊戯王のファンである場合、遊戯王OCGの方が好きなのか?漫画やアニメの遊戯王が好きなのか?ここを基準に考えた方がいいでしょう。
遊戯王の漫画、アニメが好きなら、高橋和希先生のファンアイテムとしてホルアクティは価値あり
ホルアクティは、遊戯王の生みの親で後の遊戯王アニメのキャラクターも担当されている高橋和希先生のデザインと、サイン(コピー)が刻まれているカードです。
投資家やコレクターによって買い占められて、高騰したという理由が最有力ながら、遊戯王セブンスによって、高橋和希先生が遊戯王のキャラデザから一線を退いたことで、ホルアクティの価値はさらに高まったという見方もできます。
あなたが遊戯王の原作から、アニメのほうを重視するなら、ホルアクティはぜひともコレクションとして、手に入れたい1枚になるでしょう。
OCGの歴史の集大成となっているテンサウザンドドラゴンを手にして、遊戯王OCGプレイヤーとしての想い出に浸りたい
次に、テンサウザンドドラゴンは、遊戯王OCGの1万枚突破記念ということで、遊戯王OCGというカードゲームが好きな方は、こちらがコレクションとしてふさわしいでしょう。
テンサウザンドレアというこのカードしか、有していないレアリティであることや、テンサウザンドレアは、現在遊戯王OCG界隈で最も人気のレアリティのプリズマティックシークレットレアや20thシークレットレアがベースになっています。
遊戯王原作、アニメファンならホルアクティ、OCGファンならテンサウザンドドラゴンがお勧めです。
ホルアクティとテンサウザンドドラゴンはどちらがより高騰する可能性があるのか?
では、次にどちらがより高騰する可能性があるか?になります。基本はホルアクティの方が有利な条件が多いです。
ホルアクティは1万枚抽選という数が限定されており、年月が経過するごとに1万枚のホルアクティの中に、劣化してしまうカード、さらには紛失されるカードもあります。
また、一部のコレクター、投資家によって買い占められた場合、ホルアクティを手にしている人数も減少していき、価値が高騰していきます。日がたつにつれ、この1万枚という枚数は着実に、減少していくのです。
次に、ホルアクティは再録の可能性があるのか?これは10年の歴史で再録されておらず、再録されたとしても、過去の女剣士カナンのように、秘蔵カードという形で、数十枚だけスターターに付属するという形をとる可能性が高いです。
次に、売却を想定する場合、テンサウザンドドラゴンは、パックから開封されるため、パックで自引きして新品を手に入れられる可能性がまだあります。
事実、20th確定パックのイグニッションアサルトや、絶版になって転売価格で売られているイグニッションアサルトのボックスが存在します。
流通されている枚数が、ホルアクティと異なり確定していないため(正確にはイグニッションアサルトがどれだけ売上げ、カートンが流通しているかを知れば採算はでますが・・・)、ホルアクティに比べれば、価値は安定しにくいです。
そして、唯一無二のテンサウザンドレアも、25周年、30周年になって新しい魅力的なレアリティが登場した場合、下落する可能性は否めません。(逆に神格化されて高騰する未来もありますが)
また、遊戯王のパック販売ペースがここ近年、異常なほどのペースであるため、2万枚到達は1万枚に比べると、早いかもしれません。
ホルアクティに比べると、歴史が浅いことや、流通数が一定していないこと、そして新しい価値によって上書きされる可能性があります。
「光の創造神 ホルアクティ」と「万物創世龍」(テンサウザンドドラゴン) PSA
さて、最後に、現在の高騰した状況でも、ホルアクティとテンサウザンドドラゴンを購入する場合、PSAで鑑定されたカードも注目したいということもお伝えします。
PSAは国内のカードコレクターからも支持されている海外の鑑定機関であり、カードの真贋と状態を証明するものになっています。溶接されたケースにはいっているので、保管の視点でも優れています。(UVカットなどは施されていないので、ディスプレイやケースに入れる必要があります
過去のフリマの取引でも、1万円程度のカードがPSAの最高評価である10点を受けたものは、5万円になって取引が成立しております。
TCGのフリマアプリの代表といえるmagiでは、ホルアクティのPSA10が販売されており、売り切れはいないものの、60~70万円で値付けされています。
ちなみにPSA9がmagiの春の大特価で30万円ほどで販売されています・・・欲しいですね。
ホルアクティも10年ほどの歴史をたどっているカードになるので、PSA10になるとかなりのプレミアがつくことになります。
未開封の商品を開封して、PSA鑑定に出すというハードルは思いのほか高いことや、仮にPSA9だった場合、価値は大きくつかないといういわば、ギャンブルのようなことをしないと鑑定に出せないので、ホルアクティのPSA10の60万は、値段相応かもしれません。
未開封品であるという強みはあるものの、フリマサイトの中には、日焼けのひどいホルアクティも出回っているので、写真を通して、しっかり確認することが重要です。
一方で、テンサウザンドドラゴンのPSA10ですが、こちらもmagiで確認できており37~40万ぐらいの金額で取引されています。
PSA9になれば23~25万とかなり値段はマイルドになります。それだけPSA10は希少ということですね。
テンサウザンドは、パックで裸の状態で封入されているので、そのままスリーブにいれて、PSA鑑定に出している人もいて、YOUTUBEでもその手の動画がちらほら見えます。
転売目的で、未開封状態のイグニッションアサルトも、長期間放置されることでカードの傷や紫外線にさらされるリスクがあるため、テンサウザンドドラゴンのPSA10が見つかって、購入できるなら確保したほうがいいかもしれません。
ホルアクティとテンサウザンドドラゴンはオリパで狙うべきなのか?
最後に、ホルアクティとテンサウザンドドラゴンは、シングル買いしようとすると、かなり高価になるのですが、フリマでやっているオリジナルパック(個人がオリパをやる場合は、古物商が必要といわれています)を購入すべきかどうかという話になります。
私は、欲しい商品であれば10万払ってでも欲しいと思いますが、いらないものには1万円も払いたくない性格です。そのため、オリパで高額カードを狙うということはしないと思います。当たる保証もないですし、大人の娯楽という見方です。(そういった楽しみ方もありです)
ホルアクティとテンサウザンドは、場合によっては生涯抱えておくカードになるため、品質などは優先したいところですが、オリパは、価格と当たりカードを大きく表示していますが、品質はわかりにくくなっています。
ただし、最近はPSAオリパをやっている方もいらっしゃるようで、PSA偽造という超高度な偽造テクニックをしない限りは、安心してチャレンジできるでしょう。
4000字にわたって、ホルアクティとテンサウザンドドラゴンの魅力について語りました。お金があれば、両方素晴らしい品質のカードが欲しいですね・・・お金があれば・・・
あれこれ語るのもトレーディングカードゲームの醍醐味ですね。