AI: ソムニウム ファイル ネタバレ全開 フローチャートのまとめ 真犯人の行動と目的についての考察

スポンサーリンク

スポンサーリンク

前回はシステムの評価として、微ネタバレのようなかたちで提供したが

今回は、ソムニウムファイルの完全なネタバレを紹介していく

ちなみに、他サイトでも開発陣によるネタバレ座談会はすでにされています。

【超ネタバレ!】『AI: ソムニウムファイル』のいまだ解けぬ謎を、シナリオライター打越氏&リードプランナー岡田氏&ファミ通.com三代川が語り尽くす!(1/3)

もちろん、ネタバレを知ったうえで遊ぶのも面白い作品ですが、さすがに1週目は前知識なしで遊べた方が没頭できるので、遊んだことがない人は、ぜひ購入してください。後悔はしないので

AI: ソムニウム ファイル クリア後ネタバレ控えのレビュー 令和の傑作ミステリーアドベンチャー 逆転裁判、ダンガンロンパのあの面白さが現代に…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

犯人がどのように犯行を重ねていったかのおさらい

本作の真犯人、世島犀人(せじまさいと)がどのように犯行を重ねていったかを振り返っていきます。

 

18年前、大物政治家の世島綜(せじまそう)が18歳の居和井愛夏と不倫、関係を持ち、子供を身ごもる。愛夏が倉庫に世島を呼び出し子供をどのように育てるかなどを話し、別れたところを、12歳だった世島犀人が後ろからとびかかり、刺殺する

世島綜は自らの保身のため、息子の犯罪を隠蔽するため、関係を持っていた熊倉狼範(くまくらろうはん)に依頼。裏山に愛夏は埋められる

 

愛夏の同級生で、彼女の遺体を発見した沖浦連珠(おきうられんじゅ)と左岸瞳(さがんひとみ)は、愛夏を倉庫のフォークリフトに隠し、愛夏の子供をいち早く引き取っていたため、左岸イリスとして育てる

第1サイクロプス事件発生。女性の目に異常な関心をもっていた狼範は世島犀人と協力。世島犀人は殺人を、狼範は目を奪い、これがサイクロプス事件として取り上げられる。

 

主人公、柳生隼(やぎゅうはやと)はもと警官だったが、非合法に悪人を殺しており、発覚をおそれた上層部によって隠蔽される。汚れ仕事もやるようになり、狼範のもとでも暗殺者として暗躍していた。足をあらおうとおもった柳生は、狼範から最後の依頼、愛夏の秘密をしっている瞳とイリスの暗殺を依頼

 

瞳とイリスと関係のあった柳生は、ボスに相談し暗殺をとめるため、Psync装置を使って、狼範と人格を入れ替える…が狼範は隼の見た目を利用して脱走、瞳の前で、対峙する入れ替わった隼と狼範、狼範(隼)が撃った銃弾にあたった瞳は、片腕が動かなくなる。




狼範をPsyncしたことで、彼と世島犀人がサイクロ事件の犯人であると突き止め、隼(狼範)を捕まえ、狼範(隼)は世島犀人を問い詰めるが、偽物であることがばれて、旧Psync装置で、世島犀人と狼範は入れ替えられてしまう。旧Psync装置(施策機)は入れ替える側が左目を取り除かないと機能しないという欠点があり、第2サイクロプス事件はこの要素が起因となって、犠牲者の目がくりぬかれている

 

 

世島犀人(隼)は旧Psyncの副作用で記憶喪失となって、倒れたところをボスに拾われ、伊達鍵(隼)として第2の人生を歩む

狼範(犀人)は投資詐欺で共謀していた沖浦硝子(おきうらしょうこ)と人格を入れ替わり、狼範の見た目になって絶望した硝子は投身自殺をする

硝子(犀人)は沖浦連珠を呼び出し、人格を入れ替えて、硝子(連珠)を刺殺する

その後の展開は全滅エンド、トゥルーエンドで分岐する

全滅エンドの場合、イリスは伊達の守られず、連珠(犀人)に呼ばれて人格交換し、イリス(犀人)が連珠(イリス)を絞殺する。




 

イリス(犀人)は父の世島に自分の真相を伝え、おびき出し、世島綜(犀人)はイリス(世島綜)と宏太も道ずれにする。宏太は人格の入れ替え対象ではないので、眼球をくりぬかれずに死ぬ。

最後に犀人はボスを呼び出し、ボスと人格交換。ボス(犀人)は世島綜(ボス)を撃ち、身体をバラバラにし、自宅の壺の中に入れる。

トゥルーエンドも全滅エンドも目的は、元の犀人を求めるというもの。

 

 

トゥルーエンドでは、沖浦(犀人)は、イリスをターゲットにしていが、伊達の言いつけを守っていたイリスを連れ出せず、車で連れ出そうとするが玉突き事故にあう。

隼の身体になれば来ると考え、ピュータを利用して、隼(狼範)を脱走させ、人格が入れ替えるが、玉つき事故の影響で瀕死だった沖浦(狼範)はそのまま絶命する

 

スポンサーリンク

真犯人はなぜ第2サイクロプス事件を起こしたのか? 考察

まず、犀人が狼範と入れ替わった理由として、製作側は好奇心、男性の強い肉体に憧れがあったとしています。

これが本当の理由かもしれませんが、考察として、すでに隼にサイクロ事件を嗅ぎまわられ、実行犯だった自分の身代わりとして狼範にかわりたかったとか

 

政治家の息子としてよりも、やくざの組長の方が自由に活動できるとか、いろいろ理由はあったかもしれない。

第1サイクロも第2サイクロも同じ世島犀人によって起こされたものだが、その動機は異なる。

 

第1サイクロは、世島犀人の殺人衝動を満たすために行われたもので、第2サイクロは、世島犀人を取り戻すためともう1つ、目的がある。

父である世島綜を殺すことが目的だった

 

スポンサーリンク

犯人が父に対する隠していたゆがんだ愛憎

世島犀人は、もともと幸福を感じにくい脳をしており、加えて幼いころから母を失い、父の世島綜からは、愛情を受けずに育ってきた。

彼の異常な脳は、小動物を痛めつけるだけでは飽き足らず、父と不倫関係にあった居和井愛夏へとむけられた。

 

世島犀人は、父を奪われたと表現しているし、全滅エンドで、父を殺めたときの感情をひた隠しにしている。それが世島犀人の本心、本質だからだと推察される。

 

第2サイクロ事件で人格をいれかわったのは、殺人を繰り返すことそのものが目的と、自分のことをしっている相手を抹消したかったことだが父に寄生したのは、自分の極めて個人的な感情によるところだと供述している。

イリスの身体を手に入れた世島犀人をシンクした際は、分岐で片方が第1サイクロを起こした時の世島犀人、もう片方は、幼少期の世島犀人だが、ラストに、女性の身体をした世島綜に覆いかぶさってキスをする世島犀人?が描かれている。

 

ちなみにこの時点で、小動物を虐待しきって、人間に移行しそうな世島犀人なので、父に関する感情もゆがみ切っている可能性が高い。

 

一般的な分析としては、母と父両方の愛情を受けられなかった世島犀人が、まとめて綜に対して母と父の愛情を求めた結果と言われている。

 

一方で、顔は綜で身体は、第1サイクロの4人目の犠牲者の女性の姿なので、女性に対してのゆがんだ感情や性癖などが、あらわれている

 

 

スポンサーリンク

犯人が父に対して、どれだけ感情を抱いていたかの考察

世島犀人は父に対して、愛情にも憎悪にも似た感情を持っていた。

ただ、私が思うに、綜に関しては、明確な殺意があって実行しているように感じられた。

 

さらに、イリス(世島綜)に対しては、動画配信で解体する様を見せており(捜査のかく乱という意図もあるが)、綜(ボス)に対しては殺害後、バラバラにして屋敷に戻している。

ここで一番の違いは、綜の死体を隠しているということだ。ほかの死体に関しては見えるように誇張するようにおいているのだが、綜に関してはバラバラにして壺にいれるという、他の猟奇殺人に近いものとなっている。




屋敷の中の壺の中ということで、死臭もただようし、判明するのは時間の問題だが、わざわざ隠したということは世島犀人にとって見られたくない「なにか」があったのだろう。

 

あくまで筆者の憶測なのだが、世島犀人は自分の犯行を父に止めてほしかったのだと思う。

初犯も自分を止めることや、政治生命を犠牲にしてでも自分を捕まえることを求めていた節がある。

政治家としての立場を守るために隠ぺいを重ねたことによって、世島犀人は自分がひた隠しにしてきた本能や欲求をすべて父親にぶつけることを考えたのではないだろうか。

 

世島の見た目で悪行の限りをつくしたことや、いままで殺人だけでとどまっていたが、人を解体するところにまで及んだこと。

自分をとめようとせず、しかろうとせず、自分のために放置していた親に対する戒めとして行ったのではないかと考えられる。

 

 

 

スポンサーリンク

AI: ソムニウム ファイルの隠れたテーマ

ソムニウムファイルのメインキャラクターの多くは、記憶喪失や、妄想を見てしまうなどの脳の機能障害が見て取れる。

世間は脳になにかしらの障害を抱えた人が、犯罪を犯したときに仕方ないとあきらめる風潮にあるが、一方で、同様の障害をかかえながら、社会で苦労しながらも必死に生きようとしている人がいる。

 

世島犀人はどうしようもない人間だった、放置するしかないという考え方に対しての一種の警告ととれる描写だと感じる。

 

その証拠に、伊達(隼)は記憶障害をわずらっており、その本能は一部、世島犀人を引き継いでいるため、世島犀人と同じラストを迎える可能性だって十分にあったのだが、そうならなかった。

その人物の夢や深層心理にアクセスするということも、一見だけで簡単にものごとを判断すべきではないという教育的な側面に聞こえた。

 

 

AI: ソムニウム ファイル クリア後ネタバレ控えのレビュー 令和の傑作ミステリーアドベンチャー 逆転裁判、ダンガンロンパのあの面白さが現代に…