SILENT HILL f(サイレントヒルf) ネタバレ ストーリーではなく雛子からみた敵の心理描写とメッセージについて考察する

KONAMIゲームレビュー(イーフト、メジャスピ、ウイコレ)
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サイレントヒル最新作のサイレントヒルfを一周だけクリアしたのだが、残り3周を遊ぶ気力がないので、ネタバレをみつつ、考察。

考察といってもストーリーはどうなのか?とか主人公の深水雛子は何だったのか?は発売してしばらくたつので、もう考察されきっている。

それでは面白くないので、劇中に登場する「雑魚的」をメインに雛子にとってどのような存在であるか?

いわば「サイレントヒル2」的なアプローチで考察することにする。この考察はあくまで、筆者の妄想、憶測が深く入っていることはご容赦願いたい。

 

 

 

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開幕ネタバレ サイレントヒルfはどのような話なのか?

サイレントヒルfがどんな話なのかについては、下記のnoteの方が、本当にわかりやすく、要点も抑えてネタバレ考察されているので、こちら読むことをお勧めします。

サイレントヒルfの解釈と考察

従来のサイレントヒル同様に、本作も「表世界」と「裏世界」の2重構造になっている。

 

サイレントヒルfの興味深い点としては、現実世界にみえる1960年の戎ヶ丘(えびすがおか)が、実は精神世界で、裏世界に見える社殿(しゃでん)が現実に近い描写だったことになる。

現実の雛子は20歳であり、セーラー服を着ている雛子はいずれも幻想世界になり、誇張した現実が霧となり、魔物となって襲っている。

 

比較的サイレントヒル2に近いアプローチに見えるが、神や儀式が色濃くかかわってくるのは、初代、3に近いので、まさに正当な最新作といったところか。

社殿では、雛子と寿幸の結婚が行われようとしていた。寿幸は狐の紙が憑いており、狐は雛子に救われた恩があり、何が何でも自分の女性にしようとしていた。

 

一方で、幼馴染の修には九十九の神が憑いており、雛子が幼少期に大切にしていた人形にも憑いていたと思われる。

簡単にいえばこの狐、九十九両方の神に引きさかれた雛子が自分の運命を見つめ直し、あらがうというのが大きなテーマになっている。しかし1週目だけなら断片的すぎてわからない。

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(薬漬けにさせられて、現実と幻想を行き来して人生が終わってしまうかなり悲惨なエンド)

修は雛子と寿幸の結婚を阻止しようと、頭痛持ちの雛子に、頭痛薬を渡していたが、それは激しい幻覚や内面と対峙させるための薬だった。

ある意味、修が法律違反になりそうなことをしたから、雛子は自分と対面して、自分の道を最終的に進めたといえるし、1週目エンディングのように修と寿幸を断ち切るように殺害して逃走という最悪の終わり方も見られる。

 

 

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サイレントヒルfの雑魚敵の考察 雛子にとっての恐怖の象徴、打ち倒すべき悪

カシマシ

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最初に登場し、ラストまで主に霧の町で雛子を襲い続ける敵。

おぞましい傷が全身を覆っていて、マネキンのような姿で、動きも不規則。主に刃物を使って襲ってくる。

基本的にロングヘアで、女性の肉体をもって包丁を持っておそってくるというのは、雛子が長年抱え続けた「強制された女性性」を象徴している。

興味深いことにサイレントヒル2では、主人公が発散されない性の対象が女性のマネキンとして襲ってくるのだが、サイレントヒルfになると女性が主人公にあり、押し付けられる女性性に代わっているのが、本当に表現として巧妙だなと思った。

包丁は父親に暴力を受けた際に威嚇として向けられたことがトラウマになっており、この後も象徴的な敵は包丁を持っているし、雛子も霧の町で包丁を武器として戦っている。

また包丁には、「嫁入り道具」としての特徴も併せ持つ。

 

アヤカカシ

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(思えば学生は自由に見えて、学生時代こそ「こうあるべき」というイメージを押し付けられてきたのではないだろうか)

バブルヘッドナースのようにサイレントヒルfにおける象徴的な敵。

男性、女性版と存在し、一部はダミー、一部は本物で、背を向けたら襲うという狡猾さを持っている。

「磔にされた骸」と形容されているが、学生服を着ていることから、小さな社会に縛られている学生たちのメタファーというとらえ方もできる。

雛子の母校も土地を売却した金額でたてられた、田舎の中では非常に立派な学校なのだが、中では非常に醜いいじめなどが行われていた。

 

イロヒヒ

四足歩行。眼はないが「なめまわす視線」と形容され、脂ぎった手の平、そして雛子に接近したときに抱き着きながら、下で舐めるという生理的になかなかきつい敵だ。

「男子には見向きもしないくせに」がちょっと謎で、もともと女性としてなのか、男性として想定されたバケモノかわからない。

雛子は、神、男性に激しく言い寄られるぐらいにモテる女性として描かれているのだが、自分らしい生き方を選択したいが、女性として魅力的だったために、余計な視線やコミュニケーションを要求されることへの葛藤を表しているのではないだろうか?

 

顔だらけのバケモノ

サイレントヒル4でも似たようなクリーチャーがいたが、二足歩行で上半身には複数の顔、また乳房のようなものも見られる。

口から血のようなものを吐き出したり、発狂して雛子をひるませる。

見た目が示す通り、田舎特有の周囲の視線、村社会を体現したクリーチャー。

「安らげる場所を汚して回る」と記載されているが、自由を求める人間にとっては、生きにくい場所にしていることへの皮肉なのだろう。

他の欲望や恐怖を体現したバケモノに比べると、複数の顔を持っている影響か、ぎこちない。

社殿では、人形のようなものが集合している。雛子の幼少期、ノスタルジーを体現したものを、これを殴り倒すことで、幼少期の友情とともに記憶を殺そうとしている。

 

瘤女(こぶおんな)

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(本作の中で最も雛子がなりたくない未来像で、嫌悪感をしめしている)

社殿、霧の町両方に登場。

社殿では、女性のような見た目をしたものが2人、背中合わせになっており、上にのっている女性は瘤を大量にかかえて、それを支えている女性は非常に苦しそうだ。

瘤と表現されているが、これもまた大量の乳房に見える。

瘤女は瘤からバケモノを生み出す。出産のような行為をする。そしてその状態を重そうに抱える。出産する女性の苦しさと、嫁ぐこと=跡継ぎを残すことという強制に対して、雛子は強い嫌悪感をみせており

「自分がこんなバケモノになるなら、死んだほうがましだ」と断言している。

そして、この瘤女はボスとして登場するのだが、中盤以降は最も頻繁に登場する中ボスであり、雛子の不快感がより鮮明に出ている。

さらに霧の村では上半身も赤くただれており、人間性のかけらもなくなる。

 

カムガラ

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手枷、足枷をつけられた顔のないバケモノ。視覚もない。

社殿に初めて登場するバケモノで、社殿は20歳になる雛子が結婚披露宴を受けようとしてる場として描かれている。

このカムガラは、そんな披露宴で雛子が出くわした、人生に縛られた人間の象徴かもしれない。

ハライカタシロ

カシマシに似ているが、両足を切断されて、そこから刃が出ている。

このバケモノは雛子が儀式を受け入れた際に、右腕を斬って、狐の腕を移植したように、自分の大切なものを捧げて、一生相手に添い遂げることを誓うようなそんな姿をダブらせていると思われる。

 

 

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サイレントヒルf ボスの考察 なぜ彼らは顔や目がほぼ見えていないのか?

咲子のような巫女のバケモノ

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咲子は巫女としての将来を有望視されたら、人付き合いが絶望的にできず、うさぎと一緒に遊んでいた。そんななかできた初めての友達が雛子だった。

結婚によって自分の元を離れ、友達としていられなくなる咲子は激しい恐怖を感じ、その恐怖が具現化したものが巫女のバケモノではないかと思われる。

 

トゲトゲしい武器を身に着けているが、これは咲子の外界に対する攻撃性をあらわしている。

友人を止めるために、暗所恐怖症なのに、あえて暗闇に乗じて攻撃する咲子の想いを考えると悲しくなる。

 

しかし、雛子にとっては相棒の修や、恋敵の凛子よりも霧の町、社殿で真っ先にいなくなっているのは、咲子であり。

咲子にとっては唯一無二の友達だったが、雛子からすれば複数いる友達の中の1人という残酷な現実が浮き彫りになる。

希望というほどでもないが、ここから後のボスは、いずれも目の部分が隠されている、顔全体がなくなっているバケモノだらけになっている。

つまり、目と鼻がある咲子は「自分の意志を持って雛子を止めようとしている」という自主性のある人物として描かれている。

考察サイトによれば、彼女は結婚式会場に来たが、雛子を取り戻そうとして騒いで、退場させられたのでは?と考察されている。

 

凛子のような斎主のバケモノ

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修を慕っていたが、雛子がいることであきらめるしかなかった。それでいて他の男と結婚する雛子が許せなかったようだ。

前のステージで、凛子を見捨てる際に、凛子をマグマに落とすことを決意した雛子。

そのマグマから復活して、顔が完全にただれている凛子が登場した。

 

父親(大型のバケモノ)

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もはや肉塊。大型のバケモノであり、知性はなくただターゲットをみつけては突進するバケモノ。

右手には巨大な包丁を持っている。

肥大化した暴力性を示している。

サイレントヒルfの多くの敵は素早い回避行動をつかわないと避けられない攻撃が多いのだが、なんとこの大型の敵は距離を置いて、包丁を振りかぶって突進したら、その横を素通りするだけでかわせる。

 

母親(人型のバケモノ)

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(母に対して同情的な視線を持つ一方で、父にあらがい従い続ける母に疑問も抱く。そんな雛子の日記の母には手錠のような線が描かれている)

包丁を手に持って、父親とともに襲う母親。

母親は雛子にとってあからさまな敵ではなく、父親と同様に虐げられる被害者の側面も持っていたが、雛子やその姉に縁談を押していたことを考えると、雛子にとって脅威がなかったわけではない。

いたるところに花が咲き乱れており、姉や結婚した雛子同様に顔は見えない(嫁ぐことは自分の人格を殺すということのメタファー)

 

雛子

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(上は雛子、下は姉。顔が見えないものが襲い掛かる恐怖というのは、無料で配信されたショートメッセージに通ずるところがある)

結婚を決意し、狐の両腕を移植し、結婚衣装に身を包んだ雛子。おそらく現代の雛子がこの格好をしていると思われる。

顔は全くない。無理やり、縁談を進められ嫁いだことで彼女の人間性や人格は殺されているという象徴なのだ。

姉も同様に、仮面を被らされている。その仮面の向こうにはおそらく皮膚がただれているのか、腐っているのか、もう修復は見込めないような見た目になっていた。

 

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