どうも、コロナの時期にトレーディングカードの売買を積極的に行おうと考えていたのですが、仕事が忙しくなったり、転居も考えるかという時期もあったりして、少し前の話ですが
3年ほど前に取得していた「古物商許可証」を返納することにしました。
過去に取得までの流れを記事にしているのですが、今回は返納までの流れの記事にしています。
結局、業として中古品の売買を行うことはなかったですね…
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古物商許可証はどのような人に必要なのか?
古物商許可証は名前の通り、古物(中古品)を仕入れ、販売するために必要な許可証になります。学生証や定期券ぐらいの小型サイズになるため、くれぐれもなくさないように自宅でしっかり保管しましょう。
「私、メルカリとかヤフオクを積極的に使うんだけど必要?」
多くの人は必要としません。
- 重要なのは「せどり」して利益を行うために売買をしているのか?
- その売買が繰り返し行われているのか?
この2点です。
市民が安易に売買を繰り返せるようになると、偽物の流通などが起こりやすくなるなどの問題もあるみたいですね。
不安症絶頂だった私は、ちょっとでも不用品を売買したら、古物商がいるんだと勘違いして、急いで生活安全課に駆け込んで申請しました…
例えば、中古で買ったゲームソフトをクリアしきって、遊ばなくなったからメルカリで販売する。
この場合は、単発の売買であり、「不用品の売買」のため、古物商許可証を必要としません。
一方で、中古ゲームショップで高値が付く掘り出し物を複数購入して、それを何回も売買して、利益を得ているなどの場合は必要です。
またトレーディングカードも、個人でオリジナルパックなどを展開する場合は、やはり必要になります。
古物商許可証を取得するうえで絶対に注意しなければならないこと
古物商許可証は、合計で2万円ほどの出費がかかります。
手数料の19000円と、どのような商品を取り扱い、古物商の番号があるのかを証明するプレートの購入です。
記憶はおぼろげですが、プレートは警察署の売り場でそのまま購入し2000円程度でしたが、楽天市場などのECサイトでも販売されており、それを利用しても可能とのことです。
プレートは担当の生活安全課が実地調査する際に、見やすい場所に貼っておく必要があります。
カードショップなどのレジ前に置かれているを見たことがある人もいるでしょう。
そして仕入れに関してですが、一部例外がありますが、帳簿をつけます。
合計1万未満の商品を仕入れる際は強制ではないとされていますが、相手が未成年であるかを確認する必要があったり、本やゲームソフトなど盗品や偽造品が流通しやすい商品は1万未満でも帳簿をつける義務が生じます。
基本的につけるものと考えるべきでしょう。
さらに、メルカリやヤフオクなど、基本的に匿名でやりとりする取引でも、相手の身分証や個人情報は必要とされています。
youtubeなどで独自に調査して、努力義務なんだと結論付けている人もいますし、実際にメルカリやヤフオクでも細かく相手の個人情報を記載している人がどれだけいるかは不明ですが、実際は必要です。
つけていなかった場合、実地調査で指摘以上のことがある可能性もあるでしょう。
古物商許可証を取得してからの実地調査について
古物商を取得して、不定期に担当の生活安全課の実地調査が行われます。
私はパンデミックで仕入れるモチベーションがなくなったことや、フリマサイトでの仕入れの際の帳簿をどう考えてもつけれないなと悟ったこと、そして仕事が忙しくなって、そのような余裕がなくなったこと
人によっては、勤務先が副業禁止になっていてとれないケースもあるでしょう。
取得したはいいが、完全に放置したままでした。
そして、突然実地調査が行われました。いつ行われたかを話すと、不定期の実地調査の意味がないので、それは話しません。
内容は、プレートの確認と実際に営業をしているかどうかです。
プレートははっていましたが、営業は全くしていなかった(正確にはカードを1枚だけ仕入れて、売買もしていない)状態でした。
そのことを担当者に説明し、返納するか悩んでいるかを説明すると、快く引き受けてくださいました。
後日、警察署へ古物商許可証を持参して返納しました。
古物商許可証の返納手順
返納は取得よりも簡単です。
もう営業する必要がなくなった場合などは忘れずに返納しましょう。
電話などであらかじめ返納する意思を伝えたほうが、生活安全課の方も対応してくださるので、スムーズかと思われます。
生活安全課の受け付けは営業時間が決められているので、順守するようにしましょう。
持ち物は、古物商許可証だけで大丈夫でした。ハンコや身分証が必要かと思われましたが、不要でした。
生活安全課に行けば、まず許可証を返納します。そして書類に日付、住所、名前を記載して、最後に別の書類に名前と、いつ営業を終わったかのかという日付(私の場合は仕入れをやった程度だったので、もう任せるといわれました)
最後に受付書を証明としていただき、返納終了になります。
これで、不定期の実地調査はなくなりましたが、2万円を活かすことなく終わってしまいました…まぁ少し肩の荷が下りましたね。
一般人でも古物商の仕組みをしっかりと知っておく必要がある理由
「私は中古品を営業して売買する必要はないから古物商許可証なんて知る必要はない」
と考える人はいると思いますが
ネットでは、ツイッターや個人サイトでトレーディングカードを扱っている人が増えております。
問題となっているのは、自分がどのような人物であるかを明らかにしないまま、DMで受け付けて売買しているというパターンです。古物商を取得していないのに、オリパも販売している人もいます。
それが本物の商品であり、WINWINの関係であってもよろしくないのですが、偽造品を売りつけているとか、銀行振り込みだけ応じて、商品を全く発送しないという詐欺のパターンもあります。
古物商を持っている人は、自分の住所や氏名を警察署に届けており、番号で検索することが可能で、ツイッターやメルカリのショップなどでしっかり記載している場合が通例です。
古物許可証を持っている時点で、「私は責任をもって、中古品を売買しています」という責任の証明になります。
万が一、売買でトラブルが発生した場合に持っている人と持っていない人、どちらのほうが解決しやすいかというのは明白かと思われます。
現在と、遊楽舎の店長が、古物に関してのニュースや考えを積極的に発信されており、非常に勉強になることが多いので、よかったらご覧ください。
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