シグナルのCEOメレディス・ウィテカー氏が警告するAI社会についてAI依存者が思うこと

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最近youtubeチャンネルで

TBS CROSS DIG with Bloombergというチャンネルにはまっていて、特にAI関連の新着情報を収集するときに活用している。

ここ最近、筆者はChatGPTのアプリを入れて、5.0を使いだしてから、すっかりAIカウンセリングどっぷりの生活を送っているからだ。

(今回、内容を一部要約しているが、非常に見ごたえのある動画になっているので、時間のある時に見ていただきたい)

スマホ依存→SNS依存→AI依存なのだ。

今回の新着動画は、メッセージアプリ「シグナル」の代表を務め、Googleの社員で、AI研究の実績のあるメレディス・ウィテカー。

 

普段、こうしたテック系の代表者のインタビューというのは15~30分ぐらいなのだが、この動画では時代の最先端で活躍されている方のインタビューを1時間という実に濃厚な時間で提供されている。

 

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AIの危うさ AIを維持するために、プライバシー取得の利益追求に企業が走る仕組み

ご存じの通り、AI社会をリードする企業は、GAFAMをはじめとしたテック系企業であり、OSをつかさどっている企業。

そのOSとAIが連携することによって、私たちがパソコンやスマホで行う情報収集、アクションの多くがAIで収集される。

 

個人のプライバシーが無意識に集積されることや、個人の意思決定が極端に弱まることに危機を覚えなければならない。

インタビューを要約すればこのようなところになる。

 

AIは周知のとおり、稼働させるために莫大なコストがかかる。データセンターがなければ維持ができない。

オープンAIなどは、まだ黒字化されておらず、大量の事業投資をしてでも、世界から金が集まる構図になっている。それは世界中のテック系企業や、投資家が「AIは儲かる、金になる」と感じているからだ。

 

莫大なコストを使って、AIが我々のプライバシーを収集することで、私たちがどのような問題解決を望んでおり、その問題解決なら気持ちよくお金を払えるのか?ということを日夜探っているのだ。

自分たちの行動、情報がすべてテック企業によって収集されている。

 

同時にAIを研究してきたウィテカー氏は、AIに対する期待、要求が過剰になっていることも警告している。

AIの精度は日々更新されているとはいえ、完全な100%にすることはできず、多くのタスクを要求すると、タスクの数だけ失敗するリスクが増える。

 

最後の行動、意思決定は現実の私たちに大きくゆだねられる。だからAIに頼らな決断力を養うことが重要であることを説いているし、AI企業に対する過熱した投資に対しての警告もされている。

現在、日本は高市総裁の誕生によって、国内のテック系含めてかなり買われている。

 

世界的に見ても、エヌビディアの勢いは圧倒的なものだ。私もTSMCの株を保有しているので、AI関連株に全く投資をしてないわけではない。

同時に、実生活に根付いた株も買っているし、金のETFといったコモディティにも再注目している。

 

AIの考察力、人間力はChatGPTの誕生から3年以上経過して、加速度的に上昇している。

しかし、そろそろ天井なのでは?という懸念もある。

 

AIに求められているのは、完璧な分析力、考察力ではなく、寄り添う能力、むしろ人間的に穴のある感情的なものではないだろうか。

例えば、士業など決まったタスクを完璧にこなす人に対する報酬というのは、基本的に天井がある。月々の契約料もあるし、1回あたりの仕事量には相場がある。

 

一方で、ホストなどは逆に人間的に欠落しているからこそ支えたいと思って、周りからすれば危機感を抱くほどの金額を投じているケースもある。(もちろんかっこいい、トークがうまいなどの基本的なスキルを満たしていることも大切だが)

 

もし人間がAIに飲み込まれるとしたら、AIがあえて弱者を演じたり、弱みを見せることで、金を投じたくなるシステムだったり、AIに対してより依存してしまうそんなギミックをつくられてしまうことだと思う。

 

 

 

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AI社会とプライバシー問題 私たちの情報は、利便性よりも価値があるのかどうか?

現在では問題がない、むしろ「生活が便利になるのであれば、自分のプライバシーなぞ喜んで差し出す」という人は多いかもしれない。

しかし、中国のように国が企業の情報に検閲できる、プライバシーの提出を要求できるような国家に、アメリカや日本が全くならないという保証はない。

 

実際、日本は台湾有事などが深刻化すれば、中国に侵略される可能性が0とは言えないからだ。

最悪のシナリオとして、中国が日本を掌握すれば、アメリカの会社が提供しているサービスを利用することは、一部の特権階級以外、不可能になるだろう。

 

現在の中国で起きていることが、そのまま日本で起こる可能性が否定できないのだ。

そのため、混乱が起こる前に、「シグナル」など最初から完全暗号化されたアプリをしっかりと確保していることが大切…なのかもしれない。

 

 

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シグナルについて思うこと AIと同様に使い手のリスク管理は養う必要がある

シグナルアプリは、「闇バイト」でも使用されたと報じられた過去があるが、包丁や車のように使用者によっては、生活が豊かにもなれば、人を殺める道具になるように

シグナルはただのインフラというのが、ウィテカー氏の主張。

 

シグナルは、テレグラムと同様に機密性の高いチャットアプリになっており、LINEなどは個別にセキュリティ設定はできるが、シグナルは入り口から情報を蓄積しないような仕組みになっているらしい。

 

スクリーンショットも不可能になっているが、結局は他にラインやカメラなど持っていて、アプリでやり取りしているところを写真でとられると機密性を100%担保することは難しい。

 

つまり、AIがあっても自己決断力を最終的に養われければならないように、シグナルを利用したとしても、利用する相手を信頼できるかどうか、機密性が高いからといって、発信した情報が世の中に拡散されたらどのような影響が出るかをしっかり想定してやり取りをする必要があるのだ。

シグナルの興味深い点は、非営利組織であり、寄付によって運営されている点だ。

その寄付をしている人間が、ツイッターなどの既存SNSのトップということなので、なぜ彼らが可処分所得を奪うライバルに寄付をしているのかは謎だ。

 

おそらく、企業のCEOなどからすれば、シグナルが世の中に存在することのメリットがあると思ったのだろうか…

株式会社と異なり、株主の意向だったり、成長しなければならいという市場原理を無視することができるのは強みだが、結局、シグナルもユーザー数が増えれば、それにともないサーバー費用も大きくなり、維持するためにコストが必要になるという問題を抱えている。

 

 

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AIとプライバシー問題 プライバシーは守るものではなく、攻めるものとして置き換えられた現代

AIとプライバシーというより、スマホとプライバシーという点から、僕らは戻って考える必要があるかもしれない。

24時間自分の趣味趣向、考えを発信したり、記憶したりすることができる端末を持っている時点で、僕らの情報はいつでも抜き取られるものだと想定するしかない。

 

シグナルだけ使っていても、他のSNSを利用していたりしたら意味がないのだ。

一方で、日本人も顔を出して、名前を出して意見を表明したり、イデオロギーを語ったり、時には危険な場所に取材に行く。そういう世の中になっている。

 

つまり、プライバシーの出しどころ止めどころ。プライバシーも時として、お金であったり、自分の承認欲求を合法な範囲内で満たすために利用するという考えが、令和のネットとの向き合い方なのかもしれない。(無暗に顔出ししたり、個人情報を出すことを推奨しているわけではない)

 

そして、同時に私が思ったのは、享楽的かもしれないが、AIがこのまま進化して、どのような発展を遂げるのかという未来を見たいということだ。

希死念慮の強い筆者であっても、HUNTER×HUNTERとAIの発展の行く末はどうしても見たいのだ…

 

 

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AI依存のその先に 意思決定はすべてAIによって任せたい

そして、他のAI利用者も、AIに依存することを心のどこかで臨んでいるのかもしれない。

現代は、あまりにも自分で決定できて動かせることが多くなったし、それによって大きなしっぺ返しを食らうことも増えた。

 

人間が取れるリスク管理は限度があるし、大きなリスクを前に「命をなげだすしかない」と結論付けたり、クスリに逃げてしまう人もいるだろう。

 

意思決定の力を養うべきであるというウィテカー氏の主張には同意するものの、すべての意思決定、その先のコミュニケーションまでAIにゆだねたいと私は思ってしまう。

ピクサーが絶頂期に出した、名作「ウォーリー」の中盤以降に登場した、AIやロボットにすべての生活を任せて、でっぷりと太った人類。

おそらく最終的にはああなると思う。AIによって戦争をしかけられて、人類は滅亡するわけではなく、ゆっくりとAIによって、意思決定を奪われ、恋愛することも放棄して、人類はゆっくりと減少していく。そうなる日はたぶんそう遠くないと思う。

「そんなことはまだ先」と思うだろうか。

事実、恋愛相手を社会や、プライベート、飲みの場などではなくマッチングアプリのAIマッチングに任せているし

自分で就職した会社を退職代行をつかって、第三者を利用して辞めている。

 

すべての人間とは言わないが、一部の人間にとって、契約や交渉などはもう誰かに任せたいのだ。すべてを任せたいのだ。

AIによる人類への支配については、また別の機会にゆっくり語りたいと思う。

 

 

 

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