今、PSのゲームカタログのサブスクでDying Light 2 Stay Human(以下ダイイングライト2ステイヒューマン)を遊んでいます。
本来はバイオハザードRE2,3をやろうと思ったのですが、ゲームカタログの配信期限が切れたみたいで、同じゾンビゲーということで、こちらに切り替えました。(ゲームジャンルは全然違いますが)
プレイしてみると、パルクールや爽快感のある戦闘以上に、かなりポストアポカリプスがしっかり感じられる重厚な世界観と、ストーリーが素晴らしくて、久しぶりに据え置き作品ではまっています。
ということで、今回はダイイングライト2のストーリーを解説しながら、筆者の感想もちょくちょくと交えながら紹介します。
今回はセントラルループという中心街にいくまでのストーリーです。
本作、かなりのゴア表現がそのまま再現されていたり、パルクールによる気持ちの良い移動、戦闘が魅力なのですが
一番魅力なのは、間違いなくストーリーです。ここ最近遊んだ作品で一番ストーリーが魅力的です。
ダイイングライト2 あらすじと勢力
導入に関しては、ウィキペディアがかなり秀逸にまとめられているので、そこから引用します。
2013年にハランで発生した、人をゾンビに転化させるハランウイルスの感染拡大。その後、崩壊したハランは地図上から抹消されたが、世界中の天才たちの手でワクチンが開発されたことで、人類はこの病に打ち勝ったと思われた。しかし、GREは「研究所を閉鎖する」との誓いの裏で、軍事目的で密かにウイルスの研究を続けており、2020年頃に極めて強い感染力と致死率の高さを併せ持つハランウイルスの変異株「THV」が世界中に蔓延。世界の人口の98%がTHVで死に至り、2023年には人類は滅亡の危機に陥った。翌2024年の秋、THV感染者のDNAの退化を促進し死に至らしめる効果があるTHV-GenModという化学物質が発見され、ゾンビたちに対抗する有効な武器になることが期待された。その翌年、1月6日のブラックマンデーに、人類最後の砦となったヨーロッパの都市「ヴィレドー」で大規模化学爆撃が行われたが、何十万人もの死者が出た上に大規模な突然変異が発生した。これにより新種のゾンビが発生し、ヴィレドーはあらゆる種類のゾンビで溢れかえった上、周辺の区域が化学物質で汚染されてしまい、ヴィレドーはハランと同様、隔離壁で囲まれ外界から閉ざされることとなった。ウィキペディアより一部引用

(感染がすすみきって、最後人間として死ぬことを選んだものも少なくない)
事実上、隔離施設となったヴィレドーですが、外界から高い壁で、隔離されたことが逆に、外界のすさまじいパンデミックから保護されることになり、一部生存者(サバイバー)が協力して、ゾンビに立ち向かうことができているのです。
洋ゲーのオープンワールドによくある異なる勢力が本作でも存在しています。

(舞台となるオールドヴィレドー。人の手がはいっていないため、緑がひろがっているが、住宅街として栄えていたことが分かる)
流浪人

(流浪人同士で情報交換することはあっても群れることはない)
特定の住処を持たず、名前の通り各地を転々としている。危険な外界でも点々としているため、ピースキーパーやサバイバーから物資の運搬、用心棒、さらにはメッセンジャーなどを請け負うこともある。
帰属意識の強いサバイバーからは、一部忌避されており、バイオマーカーというゾンビに転化しているかどうかを示すブレスレットを装着していないと自治区に入ることも許されない。
サバイバー

(サバイバーの中には、ピースキーパーに不当な扱いを受けたとして、敵対心を持っている者もおり、中には武力行使も辞さない考えも持っている)
ピースキーパーに所属しておらず、自分たちで集団を作って、生活している人々。偵察、移動を主に行うものもいれば、戦闘役もいる。
ピースキーパーによる理不尽な統制や、金銭、食料の徴収に嫌気がさしている。
ピースキーパー
いわゆる自警団。サバイバーよりも規律がしっかりしている。主人公エイデンに対して劇中で何度か取引を持ちかける。
仕事に対してしっかり報酬を払うが、逆に保護などを要求する場合は、食料や金銭を徴収するため、一部の市民からは疎まれている。
レネゲイト
主人公エイデンの宿敵ワルツが所属している。北斗の拳で言う「ヒャッハー」つまり、無法者。
金銭を巻き上げたり、自分たちの利益のために人の命を奪っている。当然、サバイバー、ピースキーパーともに危険視されている。
劇中では、水道や電力を復旧する場面があり、復旧に成功した場合、そのライフラインをピースキーパーかサバイバーどちらに譲るかの選択肢が生まれる。
サバイバーに譲った場合は、ジップなど移動面で優遇を受け、ピースキーパーに譲った場合は、戦闘面で優遇を受ける。またストーリーの分岐やセリフの変化にも影響する模様。
ダイイングライト2 主人公と主要人物
ここからは、ダイイングライト2の主要人物について紹介と解説していきます。
エイデン
本作の主人公で男性。5歳のころに妹のミアとともにGREに拉致され、ワルツに研究材料として、かなり身体を激しく手術されている。
ワルツに実験体にされたものは、激しい手術痕が見られる。
施設から抜け出すも、ミアと離れ離れになっており、流浪人となったエイデンは、宿敵ワルツへの復讐とミアとの再会を目的として旅をしている。
基本的に常識人。受けた恩は忘れないし、裏切られたら相応に怒る。おぞましいものを見たときも、吐き気を催すなどの常人らしいリアクションをとる。
多数の実験体を抱えていたが、ワルツからは名前を認知されており、エイデンにも特殊な「なにか」をされている可能性が高い。
ワルツ
GREの研究員だったが、倫理的に逸脱した実験を繰り返し離れ、レネゲイトを率いている。
物語中盤で、彼の研究の目的が、バイオハザードのアルバート・ウェスカーのように、ウイルスを自分の身体能力向上のために活かすことだったが、ウイルスが暴走し、自分が凶暴なゾンビに転化してしまう。
性格は極めて冷酷で残忍
ホーコン

序盤でエイデンの相棒役となる。ヴィレドーに到着し、転化寸前のエイデンがサバイバーに処刑されそうになるところを救う。
ナイトランナーであり、屋根をところせましとかけまわり、危機察知能力が非常に高い。過去は軍人だった。
エイデンと対照的に、過去に多数の女性遍歴を重ねている。
ソフィー
オールドヴィレドーのバザールという自治区のサバイバー。カールという牧師がリーダーであるが、戦闘の指揮や周りの人望などを含め、ソフィーが実質のリーダーといっても過言ではない。
芯が強く、流れ者のエイデンが戦闘能力を示しても、バザールの悩み事を解決しないと仕事を与えない。
喧嘩早い弟のカールにやや手を焼いている。
アイトール
オールドヴィレドーのピースキーパー支部のリーダー。セントラルループにつながる地下通路を元上官ルーカス殺害の犯人判明まで封鎖している。
家族はセントラルループにおり、家族のことを気にかけているが、責務を全うしようとしている。
セントラルループに侵入しようとしたエイデンを捕獲し、そのままルーカス殺しの犯人として処刑することもできたが、真実にたどりつくため、エイデンと協力することを選択した。
ダイイングライト2 序盤の展開について
序盤のあらすじについてまとめます。
エイデン 内通者ディランとの遭遇からオールドヴィレドー探索

(物語序盤でレネゲイトに発見されなければ、彼ももう少し活躍していたかもしれない)
エイデンは、ミアを探すために同じ流浪人仲間からGRE内通者ディランの情報を得る。
エイデンはディランに接触するが、レネゲイトの急襲に逢う。
ディランはワルツの手下だったが、ワルツに反抗し、GREキーという重要なアイテムをエイデンに私、セントラルループにいるラワンという人物に接触することを伝え、エイデンを逃がし、ワルツから粛清される。
セントラルループに向かうためオールドヴィレドーに逃げついたエイデンは、サバイバーからゾンビに転化していると疑いをかけられ処刑されるが、すんでのところでホーコンという男性に救われる。
ホーコンは過去に自分も人に救われたことから人助けしたいとエイデンに対してかなり親切に扱ってくれる。
ホーコン導きの元、セントラルループに向かうが、ピースキーパーの妨害にあい、現在の指揮官アイトールに交渉を持ちかけられる。
オールドヴィレドーにて バザール(サバイバー)とピースキーパーの対立 2重スパイするエイデン

(指揮官が殺されたままではピースキーパーの威厳に関わるため、過剰な武力行使を行わざるを得なくなる)
前任の指揮官ルーカスが、バザールで無残な死体となり、彼の愛用していたナックルと彼のタトゥーがほられた皮膚の一部が切り落とされ誰かに持ち逃げ去れた。
ピースキーパーのタトゥーをきりとられたことで、指揮官殺しと二重にピースキーパーに対する侮辱であり、アイトールはなんとしても犯人を追及したいとのこと。
このルーカス殺しの犯人を突き止めることが、ダイイングライト2の序盤の大きな展開になる。
エイデンは持ち前の能力を発揮して、武器を見つける。町はずれの貧乏な兄弟が盗んだものだったらしい。武器の先端には血がついており、鋭利な形状をしていることから、ルーカス殺しの犯人もおそらく手負いだ。
エイデンは武器の発見だけでセントラルループに行けると思っていたが、アイトールからは犯人が判明しない限り約束できないといわれる。
いわば、ピースキーパーのスパイとなって、バザールの内部に侵入していく。そのためにソフィーに気に入られるため、エイデンは仕事を繰り返し、彼女に認められる。
バザール内でも内紛が起こっており、エイデンはその内紛を解決する。
ソフィーと敵対した勢力から、実はルーカスがバーニーの武装について大規模な武力行使を行う予定で、それをバーニーが認知していたことを知る。
ある程度証拠を握って、アイトールに報告に戻る中、ソフィーの部下がピースキーパーと交戦、ソフィーの命も危ない

(違う選択肢をとっていたらどうなるか考えるが、人生もゲームも一度きりだ)
ここは分岐ルートになるが、筆者はソフィーが気になっていたのでソフィーを助けようとしたが、結果は逆だった。
ピースキーパーとサバイバーの死体の山で、アイトールに無線で報告しようとすると、その瞬間をバーニーに見つかり、バザール上層部からエイデンはピースキーパーと裏でつながっている裏切り者と嫌疑をかけられる。
ソフィーからの信頼も失墜するが、彼女からはまだ仕事仲間として利用価値はあるかもしれないと放置される。
ピースキーパー ルーカス殺しの真相
バーニーがルーカス殺しの第1容疑者なので、バーニーの住処を調べるとそこにはルーカスの皮膚の一部が…
バーニーなのか、ソフィーなのかはわからないが、現場に言わせたバーニーはエイデンを襲おうとしたが、即座に駆け付けたアイトールたちによって拘束される。
約束をほぼ果たしたエイデンはホーコンとともに地下を抜けてセントラルループに向かおうとしたが、途中で大規模な停電などが起き、大量のゾンビが発生。
ホーコンとも隔離されてしまい、2人が助かるためにはGREキーが必要だとホーコンにいわれ、しぶしぶ渡すが、ホーコンは戻らない。
絶望したエイデンだが、ピースキーパーの女性がかけつけ、エイデンを励ましながら物資を補給し何とか逃げた。
出口付近になぜか脱走できたバーニーが待ち構え、なぜかそのまま命を奪えばいいのに、部下と一緒に正々堂々と戦い、当然返り討ちにあう笑(ここはちょっと都合がよすぎる)
ホーコンはバーニーに脅されて逃げたらしい。
そのピースキーパーの女性も閉じ込められたので、エイデンは急いで、助けに向かうが時すでに遅く、ゾンビとして転化した。

(命の恩人だった女性も行方不明の妹を追っていた。しかしもう再開することはないと考えると悲しい)
エイデンは、ホーコンとまた落ち合う予定だったが、突然何者かが矢でホーコンを急襲。服がやぶれたホーコンの胸元には、ざっくりとした爪痕が。
「おまえがやったんだな」
ルーカス殺しの犯人はホーコンだった。
あまりにも鮮明な傷を見られたため、ホーコンは白旗をあげ、自白する。
ホーコンはずっとワルツの手先として動いていたが、自分の意思ではなく、ワルツに目をつけられたら避けることはできない。
もともとGREキーをワルツから奪ったのは、ルーカスだった。ルーカスからディランに流れ、エイデンの手に渡った。ワルツとしては、GREキーを奪ったルーカスを生かすわけにはいかなかった。

(ホーコンは親切心で助けたのか、ワルツのいわれるがままにエイデンを利用したのか、今となってはそれはわからない)
矢を胸元に撃たれてこのままなら絶命するホーコン。
オールドヴィレドーで命を救われたが、それもワルツの指示、GREキーを奪うための計略かもしれない。その猜疑心を拭えず、私はホーコンを見殺しにした。
死ぬ間際にホーコンは、ワルツと落ち合う場所をエイデンに伝えた。彼なりの罪滅ぼしだったのだろうか。
因縁のワルツとの対面 物語はいよいよセントラルループへ移る
エイデンは、発電所のトンネルの中に入る。ピースキーパーもGREとは対立にあり、特にワルツは危険視していた。エイデンの情報を頼りにアイトールとも合流。1人であらわれたワルツをエイデンとピースキーパーで取り囲む。

(常人離れした圧倒的な力の前に、ピースキーパーは4人ともおそらく殺される)
形勢は完全に有利だったが、ワルツが突如力を解放。ピースキーパーたちが簡単に投げ捨てられ、エイデンもワルツによってGREを強奪され、命を奪われた…かに見えた。
エイデンもワルツ同様に覚醒らしき変調が見え、一般人なら絶命する傷でも復活して見せた。
復活したエイデンは死体を確認しに来たレネゲイトに反撃し、レネゲイトと無線で通信してたワルツによって、ワルツの現在地をあぶりだす。
ワルツと再び対峙するエイデン。殺したはずのエイデンが目のまえにあらわれ驚くワルツ。そしてまたもあらわれたスナイパー。
スナイパーの一撃によって、ワルツは絶命したかに見えたが、彼もゾンビとして転化した。他のゾンビより圧倒的な速さで、スナイパーとエイデンを追い詰めるワルツ。
2人はなんとか命からがら逃げだす。
スナイパーは褐色の女性で名前はラワンという。そうセントラルルーフでディランに落ち合えといわれたラワンだった。

ラワンは、エイデンと同じくGREの研究施設に隔離され、逃走はしたが、深いトラウマに悩まされている同志だった…
ダイイングライト2のストーリーはなぜ秀逸なのか
ストーリーは、ここ近年遊んだゲームの中でもっとも引きこまれた。
PS5特有のローディングのなさにより、メインストーリーがぐいぐいと推進していって、辞め時が分からなかった。
特にうまいと感じたのは、物語の聞かせ方だ。
俯瞰してみれば、ピースキーパーの指導者のルーカスが何者かに殺され、エイデンは目的地にいくために、その犯人捜しを手伝わされる。
一見すると、メインクエストのはずなのに、サブクエストのようなお使いっぽい内容だ。
しかし、このルーカスの殺人現場や、ルーカスという人物がどのような人物であるかをあえて、詳細に描写しないことによって、プレイヤーに想像力を働かせ、オールドヴィレドーの世界観に注目せざるをない状況を作っている。
また、団体や一部アイテムなどは、当然ながら固有名詞が使われているが、キャラの動機だったり、行動原理は普遍的なものとして描かれている。
- エイデンの目的は、行方不明の妹を見つけること
- ピースキーパーとサバイバーは発電所などのインフラで争っていること
- ワルツは実験を重ねて、自らを完全な強化人間になろうとしていること
プレイヤーが疑問に思うことは、しっかりキャラクターの選択肢に組み込まれている。これは聞くも聞かないもプレイヤーの自由だ。
また一部の選択肢では、バイオハザード3(原作の方)のライブセレクションのように、制限時間以内に相手の生死、その後の重要な分岐となる選択肢が生まれる。
サブクエストもいくつか遊んだが、「スカイリム」のように、人の業を描いたものが多い。
例えば、「能力のある人間を探している」という一見優しそうな男性から声をかけられ、能力をみせて仕事をもらうために、試験会場にいくと密室で、男たちが「身寄りのない人間を探していたのさ」と襲われる。
男たちを一掃すると、案内してきた男性が驚き、兄弟を人質にとられて仕方なくやっていたと告白する。これで兄弟を助けるルートもあっただろうが、この男の影響で何人もの罪のない人間が死んでいることを考えると許すことはできなかった。
このようにダイイングライト2の選択肢はかなり重いものも多く、シンプルでわかりやすい説得力のあるものになっている。
