横浜ベイスターズはなぜソフトバンクに敵地で3連勝できたのか? 監督、コーチの失言なのか? 中継ぎの質 1番打者が日本シリーズを分ける

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野球ファンにとってはただただ衝撃が走っているこの事実

横浜DeNAベイスターズが、福岡ソフトバンクホークスに敵地で3連勝…

浜スタで2連敗を喫して、これはもうソフトバンクがその勢いのまま4連勝かよくて1敗して日本シリーズ終了だと思っていたが…

なぜここまでの快進撃を続けているのかを考えてみる

しかしながら、浜スタに移っても、有原、モイネロが待ち受けているのでまだまだソフトバンクが逆王手からの日本一の可能性もある。

ちなみに筆者はオリックスファンで、一時期はパ・リーグの盟主のソフトバンクがセ・リーグの強豪を倒して、パ・リーグの選手のためにも戦っている姿にうつったので日本シリーズだけは応援していたが

近年の有原、山川、両選手の獲得の流れや、人的保証の一件なども踏まえ、今回は横浜を応援している。

しかしながら、オリックスもFAでかなり補強しているのであんまりソフトバンクのことは言えないが…

 

 

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短期決戦ではタブーの発言を監督、コーチで立て続けに行ったソフトバンク

記憶に新しい3戦目のベイスターズ東の奮闘。

CSで肉離れになって戦線を離脱していたハマのエース。

私も今年肉離れににた状況に陥り、完治まで1か月もかかった。足をあげるだけでも激痛が走ったのだが、一般人が一般の生活を送るだけでも困難なのに、東選手は半月あまりで復帰して、完璧な投球を見せた。

 

 

試合途中に、東が審判にホークスファンからの指笛、口笛を投球中にやってほしくないと忠告し、審判が場内でアナウンスした。

これが波紋を呼ぶ。

浜スタでは禁止されているが、実はペイペイドームでは指笛は許可されているものであり、応援歌でも取り入れられている。

 

 

東からすれば、サイン盗みをされている疑惑や、集中力を研ぎ澄ませる直前に雑音がはいることなどを危惧したのだろう。

残念ながら審判のアナウンスむなしく、その直後に今宮にヒットをうたれて、お返しとばかりに指笛をたくさんならされたらしい。

この騒動に対し、試合後に小久保監督が

「よくわかんないですね。“口笛”って笑ってしまいました。みんな大爆笑していました」

DeNA投手が観客の“指笛”マナー気にして試合中断に「みんなで大爆笑」小久保監督の“煽り”発言の真意

と発言したとのこと。

 

 

ちなみにこれは、指笛を口笛というアナウンスに笑ったとのことだが、だからといって、状況が状況で、大爆笑していい発言ではない。

たとえ、打者陣が応援の一環だから当たり前だろと思っていても、ホークス投手陣の中では「指笛は確かに神経質になるな」という想いがあったかもしれない。

これは、阪神が相手投手をノックアウトしたときに流す蛍の光を実は、阪神のエースだった能見氏がいやだったと阪神を抜けてから指摘されており、現在では聞かれなくなった。

 

いずれにせよ、怪我で選手生命もある意味かかっている東投手の想いに対する発言としてはあまりにも軽率だった。

小久保監督といえば、選手時代からかなりストイックな監督で、素行やプレーに対して妥協を許さない選手だった。

さらに日本代表の監督になった際も、読書の大切さを説いていた。

そんな監督が、あの発言をしてはいけない。それを受けて、横浜ナインも奮起したのは間違いない。

 

 

ちなみに試合前でもソフトバンクの打撃コーチの村上隆行コーチが

「パ・リーグにそんなにいない(タイプ)かも知れないですが、宮城(大弥)の方が断然いいので」

「ふざけるな」DeNA連勝の裏で35年ぶり舌禍事件 ソフトバンク村上コーチが〝侮辱発言〟東対策問われ「オリ宮城のほうが断然いい」

という発言を報道陣にしていた。

後にロッテの小島なども付け加え、左投手のチェンジアップには気を付けたいと話されていたと思う。

確かに東の生命線の1つが、フォーシームと落差のあるチェンジアップだ。

また、東が怪我を引きずった状態であれば、万全の宮城に比べたら確かに宮城のほうが上かもしれないが、ここ数年の戦績をみれば、東の勝利数、クオリティスタートの数を考えると、東はセを代表する左のエースなのは疑いようがない。

これも東本人と横浜ナインに大きな火をつける結果となった。

村上コーチといえばもともとは近鉄に所属しており、近鉄といえば日本シリーズで、加藤氏が3連勝した巨人に「打たれそうな気がしなかった」「シーズンのほうがよっぽどしんどかった」

これを報道陣が誇大解釈して、巨人側に「巨人はパリーグ最下位(当時)のロッテより弱い」報道が過熱し、巨人が逆4連勝して日本一になった。

近鉄は唯一、日本一になれなかった球団だったのが、日本一に一番近いシリーズがこのシリーズであり、当の本人の加藤氏も村上氏を諫めるような発言をされていた。

この発言に対して、何が問題だったかといわれると、これが東単体。

例えば昨年の阪神の岡田監督が、オリックスの山本は攻略できるという山本単体の評価であればそこまで炎上しなかった。

オリックスの宮城とパリーグの東を引き合いに出した点が、複数の野球ファン、さらには比較されている横浜ナインに対して反感を買ったのだ。

 

 

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ソフトバンクと横浜の采配の差 1番バッターの考え方

小久保監督は間違いなく素晴らしい監督だ。

かわいそうなことに3年前の弱小状態から2位にした日本ハムの新庄監督ばかりがピックアップされているが

 

 

プロ野球という勝つか負けるかという勝負の世界で、優秀な監督というのは間違いなくペナントで優勝させた監督でしかないのだ。

しかし、小久保監督を評価する声はそこまで見られない。それはソフトバンクの補強があまりにも強力すぎて、勝って当たり前と思われていた面もあるが、勝って当たり前と思われているチームを実際に勝たせることは本当にすごいことだと思う。

 

 

一方で、短期決戦に対する采配は、広島を3連覇に導いた緒方監督同様クエスチョンが残るものがある。

特に1番バッター

周東、柳田、ダウン、笹川とこのところとっても変わっている。一方で横浜の桑原は獅子奮迅の活躍を見せている。

ペナントではほぼ打順を変えなかったチームが、ほいほいと打順を変えるということは、変えられる選手からしたら「自分に原因があるのかな」と考えてしまう。

また1番を変えられた打者はすべてタイプが異なる打者なので、監督が1番に求めるのは

  • 「足の速い選手が塁にでてかきみだして、試合展開をつかむ」
  • 「1発のある選手が長打をうって出鼻をくじく、下位打線からでもビッグイニングを狙う」

 

なかやまきんにくんがいれば「どっちなんだい」といいたくなる状況だった。

この1番の差が、横浜とソフトバンクの得点力の差を最も表しているといってもいい。

 

 

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横浜とソフトバンクなぜ中継ぎの失点がここまで異なっているのか?

逆に小久保監督は1番バッターが日本シリーズを左右するという考えに固執しているからこそ、ころころ変えている可能性が高い。

なぜならダイエー時代に日本一をとった相手の中日では、1番関川が非常に好調で、エースの工藤がどのように抑えるかが1つのカギだった。

 

ヤクルトの野村監督もマスコミを利用して、オリックスのイチローを沈黙させたことが日本一を手繰り寄せた。

昨年の日本シリーズもMVPは1番の近本だった。

日本シリーズにおいて1番打者は最も重要といっても過言ではない。打席のまわる数、最も点数期待値のたかい初回、そして下位打線がつながった場合の打点。

すべてにおいて重要なのだ…大谷が不調ながらもワールドシリーズをとったドジャースはやはりすごい。

 

 

実は投手力において、圧倒的な差があるのでは思われていたが、中継ぎに関して言えば、ソフトバンクより横浜の方が質が高いように見えてしまう。

勝ちパターンに至っては、松本、杉山、ヘルナンデス、オスナとソフトバンクも盤石の布陣を築いている。ただ日本シリーズに至ってはシーズンの防御率は関係なくなる。

 

オリックスも山崎と宇多川が重要な局面に打たれて、連覇を逃したところが大きい。

つまり、盤石の勝ちパターンを抱えているチームほど、日本シリーズで崩れてしまったら後がない。

 

一方で、横浜は巨人のCSから全員野球をつらぬき、絶対的な中継ぎよりも全員で抑えるという意識が強い。

パリーグ経験者の中川や森原がいるのは心強いし、一時期大車輪で活躍していた伊勢がかつての輝きを取り戻すレベルで、ストレートでソフトバンク打者を圧倒しているのは、感動すら覚える。

 

一方で、ソフトバンクはなぜか若手のピッチャーを投入している。これは2連勝しているから勝ちパターンを無理に使いたくないという意図が見える。

一戦目も結果的に勝利したが、オスナのあとにブルペンピッチャーをつくらないというかなり驚愕の光景もあった。

つまり、小久保監督は打順に関しては短期決戦をかなり意識する一方で、中継ぎ陣に関しては、ピッチングコーチに任せている可能性もあるが、ペナント通りに戦ってしまっている。

 

両チーム明暗を分けている中継ぎの防御率。

ベイスターズは1戦、2戦敗北しているが、相手の中継ぎ、抑えを打ち込んでまさに次につなげている。短期決戦とはいえ明日につながる敗北は確かにある。

一方で、ソフトバンクはホーム3連戦で、点差が離れていても横浜の中継ぎを打ち込めていない。5戦目にいたっては完封負けを喫している。

 

横浜はたとえソフトバンクの勝ちパターンピッチャーが来ても「なんか行ける気がする」という希望がある一方で、ソフトバンクは「伊勢が来たらどうしよう、森原におさえられてしまった、ウェンデルゲンもいるらしいぞ」

ここにきて、西武に人的保証で献上した甲斐野、全盛期はすぎ、サラリーの問題もあったとはいえ、森、嘉弥真を放出したツケが回ってきているのは皮肉としか言いようがない。

あまりにもマークが多い。これが6,7戦目にどう影響するか見ものだ。

 

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横浜VSソフトバンク 今後の展望 日本一はどちらがとる?

こういう展開になって、横浜が大手だからそのままの勢いで横浜日本一になるかもしれないが

ソフトバンクもわからない。

特に1番問題。周東かいっそのこと近藤にしたほうがいいかもしれない。

 

実際近藤も怪我をしているから、シーズンの時のようなパワーヒッターぶりをみせれていないところもある。

ソフトバンクとして一番つらいのは先頭打者が出塁できず、残塁で攻撃が終わっていることが多い。

特に4番山川を前にランナーを溜められていないというのはかなりつらい。

 

山川は日本シリーズ初経験、近藤も2016年は完全な主力というわけではなかったことを考えると、短期決戦の支柱になる選手がいないのもつらい。

パリーグでは足を使えるソフトバンクも、俊足の多いセリーグだと標準レベルに映る。

DeNAも打順を変えているが、俊足の森、梶原と重量打線のバランスをしっかり考えており、これがはまっている。さすがマシンガン打線を経験した98コーチで固めているだけのことはある。

 

さて興味深いのは6戦目以降は、先発が2回目の当番を行うということになるが

気になる点はソフトバンクは横浜のジャクソンと2回対戦しながら、決定的に攻略ができていないどころか、今日は完全に7回を抑えられた。

一方で横浜はおさえられた有原、モイネロをどうやって攻略していくかが重要になる。もちろん簡単にデータが取れましたはい攻略できるといえる投手ではないことは間違いないのだが。