今回は、今なお謎多き人物ZZガンダムの最重要人物といえる、ネオジオンの反逆者グレミー・トトについて考察していきます。
グレミーがどのような人間で、なぜ反逆を起こしたのか?について考察しています。
そもそもグレミー・トトとは何者なのか?
グレミー・トトはザビ家の真の後継者を名乗っていますが、果たしてそうなのか?という考察がされています。
後発の作品では、グレミーはギレン・ザビのDNAとニュータイプの女性のDNAをまぜてつくられたクローンのような語られ方がされているらしく
側近を強化人間で固めて、自分の意のままに操りたいハマーンが、唯一コントールに不安があるミネバの代わりにグレミーを立てようとしたと考えても不自然ではありません。
劇中での彼らの口ぶりから、ハマーンはグレミーの正確な出自を把握しているようです。
またグレミーは、最終的に自分のことを高潔な血ではなく、穢れた血と表現しており、もしザビ家の後継者であることに誇りをもっているなら、そのような表現は絶対にしないでしょう。
この穢れた血には、自分が造られた存在であるという暗喩もあるのかなと思います。
序盤はセンチメンタルで感傷的だったグレミー・トト
グレミーもマシュマー同様に、序盤はコメディリリーフな立ち回りで、一目ぼれした敵パイロットのルー・ルカに振り回されており
さらったリィナをジュドーへの人質としての活用もあったでしょうが、レディとして教育し、リィナがモビルスーツの大破に巻き込まれて死んだとされたときには、同様にショックを受けました。
また砂漠地帯で出会った、青の舞台というアフリカ人の解放のために戦う舞台に感化されており、のちに彼らを取り込んで、反乱軍に迎え入れる、士官としての有能さも発揮しています。
しかし、プルツーをめざめさせ、本格的にネオジオンに反乱してからは、プルツーを兵器としてしかみなしておらず、過激な発言も見られるようになっています。
これに関して、グレミーの背後には、ハマーンに台頭してもらっては困るという支援者がいるという説がいます。
なぜなら、グレミーの反乱はあまりにも唐突に見えるからです。
反乱してしまったから、後には戻れないということで、精神がかなり興奮状態にあるという考察もできますし
第三者によって強化人間としてメンタル強化された可能性もゼロではないと思います。
なぜハマーンはグレミーの反乱を許してしまったのか?
ハマーンはプルツーのキュベレイMK2の襲撃を受けながら、「このことを予想できなかった私だと思ったのか」というようなセリフを吐いています。
しかし、予想していたにしてはグレミーに権限を預けすぎです。
そもそもニュータイプ部隊を指揮させていましたからね。グレミーはプルだけをハマーンに報告して、プルツー以下のニュータイプ部隊は秘密裏に運用していたみたいですが
またザビ家の後継者として、グレミーを扱うのであれば、マシュマーの舞台に預けて、パイロットとして運用させるのは、あまりにも危険だったのではと思います。
思えば、ザビ家の正統なガルマもドズルも最前線で戦闘していますが
結論、グレミーに対するハマーンの扱いというのは中途半端で徹底的に監視しているわけでもなければ、放任しきっているわけでもないアバウトな対応です。
ニュータイプ部隊の指揮や管理も本来キャラ・スーンに任せようと思っていたかもしれませんが、彼女はフォウやレコアのように感傷的に強化しすぎました。
自分が強化人間部隊を管理するにしても純粋なニュータイプとしての能力を阻害されかねないから、拒否したという考え方もできるでしょう。
グレミー・トトがハマーンを打倒してジオンのトップになっていたらどうなっていたか?
グレミーがハマーンを倒し、ジオンのトップになっていた場合はハマーンと違い、旧ジオン(ザビ家)のやり方で地球を統治していたでしょうね。
地球連邦はもうもぬけの殻なので、ハマーンを掌握して、エゥーゴを倒せばもう地球を支配したことと変わらないので。(アムロが宇宙にいって鍛錬しているように他の組織も複数あったでしょうが)
ハマーンは、シャアの意志をついで、人類は宇宙に移り住むべきだという考えを持っているのに対して
グレミーは、いまの地球をそのまま統治して、権力と独裁をもって地球を支配するという考え方でした。
ザビ家の悲願をかなえるという方法ですね。
ただ武力をどう使うかは微妙なところで、当初はグレミーはハマーンのようなコロニー落としをやらないだろうとは考えていたのですが、わざわざ反逆して、地球を荒らしているので、そういう荒っぽい手段もとる可能性はあるかなと思われます。