今回は、ZZガンダムの人物やエピソードではなく、組織の考察になります。
対象はZから存在しているエゥーゴ、とファーストガンダムから存在している地球連邦です。
そもそもエゥーゴについて 組織の目的
エゥーゴは、Z、ZZで主人公が所属する組織であり、かなり大きな役割を持っています。
上の動画が本当に素晴らしい解説をされており、55万再生も納得なのですが
Zの敵対組織であるティターンズは、名目上こそジオンの残党狩りで、地球のエリートパイロットと士官を集めていますが
本来の目的は、戦争によって経済を疲弊させ、地球上の人間を餓死させ、その後の地球の覇権を握るということです。
ZZの地球をみると、ティターンズの総司令官のジャミトフが生きている間に地球は再生されて、地球の資源の支配できるかどうかは疑問ですが。
そのティターンズの過激な手段に対抗しているのが、エゥーゴであり、そのバックにアナハイムエレクトロニクスという軍事企業がかかわっています。
一方でグリプス戦役時のアナハイムエレクトロニクスというのは、民間企業としてティターンズにも兵器を提供しており、グリプス戦役が過激になるほど、アナハイムエレクトロニクスに利があるという構図でした。
ZZガンダムでのエゥーゴについて 無気力である理由
ZZガンダムの世界において、エゥーゴという組織は残っているものの、大将のブレックス・フォーラがグリプス戦役の際に暗〇されてしまったので、だれが実権を握っているのは不明です。
有力者としては、アナハイムエレクトロニクスのウォン・リーだったり、アーガマに乗り込んだメッチャー・ムチャという人がいますが、メッチャーはアナハイムエレクトロニクスからエゥーゴに出向してきた人間であり、生粋の軍人ではありません。
ジュドーたちに与えられた戦力は、アーガマとガンダムチーム関連であり、新兵器はZZガンダムとネェル・アーガマのみの状況です。
地球で活動しているカラバもいるのですが、十分な戦力を持っているとは言えません。
エゥーゴの高官が一枚岩ではなく、ティターンズ打倒のために立ち上がった集団なので、アクシズ(ネオジオン)までも叩こうという意志は高くなかったと感じられます。
アーガマが宇宙から地球までネオジオンと交戦していることは知っていたと思われますが、最終的にブライトが、子供たちだけにネェル・アーガマを任せて説得・交渉しなければ、サイド3に駆け付けなかったのですから。
重力に支配され続けている地球連邦の高官たち
ファーストガンダムから一貫して、地球連邦の上層部の中には、日和見主義で、自分たちの利益だけを考えている人間がいます。
そもそも、ガンダムという話は、増えすぎた人口問題を解決するために、お金や権力のない人間が宇宙に飛ばされるというのが前提にあり、地球に残っているものは、一定の社会的地位を持っている場合があります。
もちろん、環境が汚染されているので、そこから貧富の差や差別が広がっているというのも、ガンダムの世界における真実です。
さて、ZZにおける地球連邦はかつての輝きがありません。軍事関係についてはティターンズ時代に消耗しており
拠点のダカールは、早々にネオ・ジオンに侵略・支配されてしまいました。
高官たちは、早々に白旗をあげ、ハマーンにザビ家ジオン発祥の地であるサイド3譲渡を条件に、停戦協定を結びます。
そんな高官たちが、休養をとっているダブリンでコロニー落としをハマーンが行った経緯として、恐怖によって地球人を支配するという目的があったことや、シャアのアクシズ落としのように人が地球に住めなくなる状態を狙っていたかもしれませんが
停戦を結んだ地球連邦の高官たちを亡き者にして、停戦を無意味なものにしようとしていたなんて狙いもあったかもしれません。
ちなみに地球連邦の高官は2年後も懲りずに、シャアにアクシズを引き渡すことで、停戦しようとしますが、見事に裏切られるのでした。