今回は20日に行われた、吉本の宮迫氏とロンブー亮氏の闇営業についての記者会見について、内容をざっくりまとめ、僕なりの考えも述べました。
まずは、ざっくりまとめた内容をご覧ください。
闇営業問題後、初めての公の場
宮迫
引退を覚悟して、謝罪会見したいと会社に伝えた
フライデーから「反社会勢力から、全員100万受け取りましたか?」と直撃取材を受けた
宮迫は「5年前で記憶がない。全員が100万もらえるパーティーなんかあるわけない、会社にきいてくれ」と記事にされるはずがないと高を括る
念のため入江に確認
入江「そんなものはない」と返答
金銭は受け取っていることを確認したが、「年末の忘年会で払っといてくれ」と入江に指示
自分のギャラは、忘年会に消えたので、もらっていない。他の芸人は車代程度と考えていた
入江にも会社にも「もらっていないということにしてくれ」と指示を出した
2日後、入江の解雇を知り、会社に詰め寄る。(事の重大さに気づいていない)
フライデーに載る
ロンブー亮から「お金のことをいいましょう」と相談を受ける
宮迫は、「もらっていない」と思い込みと保身、打ち上げでなくなったと思い込む
亮から「それでも宮迫さんはおつりをうけとっています」。事の重大さに気づき、会社に報告
会社と弁護士と相談したうえで、「静観でいきましょう」という指示を受ける
社員に「会見すべきではないか?」と詰め寄るも、「会社としては静観です」とこたえられる
その後、会社より「全員謹慎です」と告げられる
亮も「辞めてでも、僕一人でも会見させてくれ」と懇願するも「会見させるつもりはない」と断言
吉本の岡本社長は、弁護士、社員を外に出して
「お前らテープまわしてないやろな?」と確認のうえで「亮、ええよお前ひとりで会見してもええよ。ほんなら全員連帯責任でクビにするからな。俺にはお前ら全員首にする力があるからな」といわれ、何もいえなくなる
ワイドショーにコメントに苦しむ後輩、先輩芸人を観て、何度も会見したいと伝える
宮迫が、岡本社長に「僕が全責任をかぶるので、引退会見でもいいので、会見させてほしい」と伝える。
岡本社長は「引退はさせない。させるわけにはいかない」。その後「分かった、会見はさせる。かわりに期間はこちらが決定する。いつになるか明言できる。期限を決めるのはこちらの権限だ」の一点張り
騒動がうやむやに風化される時期に会見されるという不信感から、宮迫は亮とともに弁護士をつけるという選択を取る
吉本から、宮迫と亮の引退会見、もしくは二人の契約解除どちらかを選んでくださいという書面が送られる
宮迫たちが弁護士をつけたことで、引退する予定はなかったが、構えてしまったのかもしれないと宮迫は語る
岡本社長と話がしたいために、一時的に弁護士との契約を解除するが、通された部屋には吉本がわの弁護士が。
「二人の引退会見か契約解除は揺るぎません」
宮迫は「僕一人だけの引退にしてほしいと岡本社長に伝えてほしい」と頼む
弁護士からは「明日の12時に引退会見、こちらの用意したQ&Aにこたえてもらう」と急に言われ、宮迫混乱。
会社主導の引退会見、生放送もかなわず・・・そうなるぐらいなら、会社を辞めて自分たちで会見
吉本の契約解除は致し方ないが、引退は考えられない
宮迫は、正式に契約解除となっている。亮は弁護士による質疑応答を欠席しているので、書類でサインをしているわけではないが、事実上の契約解除という認識
・・・とその後長い質疑応答があるのですが、会見までの経緯はこのような状態です。
感想 今回の記者会見、義はどちらにあったのか?
ここからは、僕の感想です。近年まれにみる、すごい暴露話が盛り込まれた会見ですね。
うーん・・・感情的には、宮迫氏や亮氏の味方をしたいところなんですよ。吉本のブラックボックスが開くことは、視聴者として関心がないわけでもないですし。
しかし、彼らが吉本に反抗したところで、ギャラの少ない後輩芸人たちは、吉本とマネージャー契約したままなんですよね。
今回の会見を開いたことで、意地悪な言い方になりますが、関係各所からインタビューや講演もあるかもしれませんし、書籍を出すことだってできますよね。
「巨大な組織にたった二人で立ち向かった芸人」って箔がもらえたことになりますよね。
胸のすく思いのする後輩芸人がいる一方で、「復帰までに大変なことをしてくれたな」と本心穏やかではない芸人もいるかもしれないです。
別の見方をすれば、「自分たちの言いたいことが言えた」という保身のようにも見られました。
確かに、反社会勢力から金銭を受け断ったという事実は変えられませんが、その後に被害者を支援する団体に寄付していましたし、逆に吉本主導でそういった被害者救済へのチャリティーの可能性だってあったわけです。
記者会見って、罰のように見えますが、今回の二人にとって、静観すること、沈黙を保つことのほうが苦しいわけで、それで世間や先輩・後輩芸人に迷惑をかけることが、結果的に罪をつぐなうことだったのでは?と思います。
過去の不祥事をおこした、極楽芸人の山本なんかが代表的ですが、非常に長い謹慎期間を過ごしましたよね。
宮迫氏は、社長との交渉で、後輩芸人の現場復帰を認めてもらって役割を十二分に果たしたと思います。あとは長期謹慎して、耐え抜いて、劇場の復帰で二人で謝罪でもよかったのではないかな・・・と思います。
誤解を生みかねませんが、吉本を擁護しているわけではありません。吉本主導で、印象操作を試みようとしていた節はありますし、契約解除と引退を唐突とつげるのは、パワハラ案件として今後訴えられる可能性もありますからね。
ただ、別に宮迫氏と亮氏の判断が、100%正義ではないよという感想です。