はい、またまた雨穴さんの記事ですね、どこまで便乗すんねんと(笑)
それだけ書きたいことにあふれておりますので
今回紹介するのは雨穴WEBで読める限定記事
2024年に開設された公式のWEBでオモコロで投稿された記事をジャンル別にまとめたものや、メイキング画集といった、本来ならお金をとって写真集にしてもいいじゃん(絶対にベストセラーになる)って内容を惜しげもなく無料で公開している…
この人、本当に根っからのクリエイターなんだろうな。
そして、Wi-Fiサービスの広告記事として書いたけど没になったというもの。
確かにWi-Fiのことが作中で言及されているが、私がWi-Fi会社だったら、確かに没にしていると思う(笑)
この記事は、だいたい10分ぐらいあったら読めるものになっているので、記事読んでからこちらの感想記事も読んでもらえるとありがたい。
※本ブログは「いじめ」などのショッキングな内容を含みます
タイトルは「アヤカ生死の選択」
登場人物は
三杉彩夏
榎本美月
柿沢綾華
はい、登場人物を並べると最後の人物が「アヤカ」というのはわかるのですが、物語終盤までは、三杉彩夏が「アヤカじゃね?」ってなるのだが、実際は「さやか」でしたと。ここが1つのミスリードになっている。
トリックとしてすごい重要か?といわれるとあまりそうでもなく
アドベンチャーゲームのように下記に分岐点が設定されている。
さてネタバレになるが、いくつかの疑問について個人的に考察していく
アヤカ生死の選択の謎 綾華は彩香を本当にいじめていたのか?
アヤカ生死の選択は、あくまで榎本美月の視点でしか語られていない。
つまり、物語の重要な情報である
彩香は綾華が彩夏への罵詈雑言を書いたように細工をして、クラス全員が綾華をいじめるように仕向けたが事実として
綾華は彩夏をいじめていたが、確固たる証拠がなかったため、彩夏はあえて細工をしていじめを顕在化させた
のか
彩夏は綾華に全くいじめられていなかったが、自分の上位の存在があらわれ、嫉妬心からいじめを偽装工作して、綾華がいじめられるように工作したのか?
前者と後者で事実は全く異なる。
何回も読んでいるが、どっちが正しいのかは究極分からない。
偽装工作説のほうが正しい気がする。
彩夏がいじめのことを担任に伝えてから広まるのが早すぎる。高校生であれば、さらにいえば有名な進学校であるならば、もう少し事情聴取をして、SNSの書き込みもあれば調査したうえで、停学処分にするかどうかを学校側が決めるはずだ。
オカルトが入るが、主人公となる榎本美月も親による「呪い」をかけられている。
「かわいそうな子とは仲良くしてあげなさい」という呪いだ。
美月は言われたことをそのまま実行してしまうある意味危険な純情さを持ち、さらに親からいわれたことからは逆らえないというトラウマも持つ。
幼少期は、彩夏は親が離婚し、父から虐待を受けていたため、仲良くしてあげていた。
中学校からは学校内の立場が逆転し、周囲からは彩夏は美月と仕方なく付き合っているという陰口まで言われた。
綾華がいじめのターゲットになって自〇して以降は、綾華の兄が最もかわいそうな相手となり、肉体関係にも至ったが、美月の中では綾華の兄がかわいそうな子として、従順になったという経緯がある。
美月からみた彩夏は決してスクールカーストの下位ではなく、クラス内の中立そうも、彩夏がいじめられていると知ったらその相手を攻撃するぐらいの存在だったという現実がある。
これがスクールカーストの下位であれば、全く相手にされないし、逆に「お前はもっといじめられるべきなんだ」といじめのエスカレートにつながってしまい、自分の首を自分でしめることになる。
もちろん、スクールカーストトップ層の何でも持っているような柿沢綾華をやっかんでいた層がいたのは推測できるが
本当に綾華がダントツでスクールカーストトップであるなら、彼女はいじめの標的にはならないし、なんなら容姿端麗な女性がターゲットになったら、それを守っておいしい思いをしたいというゲスな心を持つ男が現れてもおかしくない。
ということで、高校時代であっても、綾華に比べたら、彩夏は下であるが、スクールカーストは中位から上位の位置にいたんじゃないかなと推測する。
彩香は美月のことをどう思っていたのだろうか?
私は女性ではないので、女性同士のラインを見たことはないし、その親密度を推し量ることはできない。
確かに振り返ってみると、美月は幼少期から事務的に彩香と付き合っていたというところや、現在は愛する柿沢のためにより事務的に情報収集も兼ねて彩夏とラインしているように感じられる。
彩夏は自宅の内装だったり、過去の柿沢のことを相談したりと、おそらく美月のことをそれなりに心配している。
グッドエンドの方でも美月のとりとめもないアドバイスを従順に聞いて生還しているとこを考えてると、美月には一定の信頼を置いている。
美月が彩夏に対して、自分と上っ面で嫌々付き合っているんだろうと推測していたのは、完全に誤解だったというわけだ。
なぜなら、美月は母から押し付けられ義務感で彩香と付き合っていたという意識があり、おそらく美月のあらゆる人間関係は、心の底から付き合いたいという衝動が少なく、極めて客観的に義務感で付き合っていることが多いからだ。
人付き合いというのは主観でしか考えることができず、その主観が強すぎると相手もそうなんだなと思ってしまう。
例えば、自分が金に固執して相手に経済力を求めるのであれば、相手が自分を求めたときも「どうせこいつ、私に金があるから付き合っているんだろうな」って考えてしまったりする場合がある。
そもそも常に一緒にいた高校なら親密にラインをしていたと思うが、大学になってラインするってのはよっぽどな関係だ。
もちろん、柿沢兄の言うとおりにしたがって、美月が継続的にラインするように仕向けたかもしれないが
Wi-Fiの設置で迷っていて美月以外の別の友達に彩夏は相談することもできたはずだが、美月に相談し続けている。
おそらく、幼少期の母の過剰といえる教育から、美月は彩夏に対して疑心暗鬼だし、恨みすら持っているのだが、本当に美月にとっての光は彩夏だったかもしれない。
もう少し素直に彩夏の好意を美月が受け入れていれば、もっと違った結末を迎えていたかもしれない。
