他の章の倍の範囲も本番も出題数が40問という断トツの多さです。
僕は3章を「マラソン」と呼んでます(笑)
かなり駆け足気味に
「ここは、こう」「ここは、こう」と端折りまくりになります。
だいぶ雑になります(笑)
あと、漢方と生薬は別機会で記事を書くか、範囲がかなりまんべんなくでるので、ほぼ端折りますが、スルーして、7割だけを目指せ!!というわけではありませんので、悪しからず。
風邪薬関係、そして防風通聖散などCMでも取り上げられている漢方、できれば、症状ごとに1~3種類の漢方を把握する、カンゾウ、ダイオウが配合されているかどうかの確認は必須です。
風邪薬 重要
かぜの8割はウイルス
※8割は細菌とひっかけてくる
症状が4日以上続く、重篤な時はかぜではない。
インフルエンザは風邪と区別
風邪薬(総合感冒薬)は風邪の諸症状の緩和を目的として使用される
サリチルアミド、エテンザミドについては15歳未満の小児で水痘または、インフルエンザにかかっているときは使用を避ける必要がある。
アスピリン、サザピリン、イブプロフェンについては、小児にたいしていかなる場合も使用しない。
トラネキサム酸
炎症を抑える。凝固した血液を溶解されにくくする動きがあるため、血栓のある人は相談。
グリチリチン酸二カリウム
偽アルドステロン症を生じるおそれがある。40mg以上となる製品は長期連用を避ける
1日摂取量が200mgを超えないよう定められている。
カンゾウが配合されている場合もある。
解熱鎮痛薬 超重要
プロスタグランジンの産生を抑える
※しれっと産生を亢進するとひっかけてきます
胃酸分泌調節作用や粘膜保護作用もあり、胃粘膜障害をプロスタグランジンを抑えることで発症するリスクが高まる。
長期連用は避ける
アスピリン喘息としてよく知られているが、アスピリン特融ではなく、ほかの解熱鎮痛成分でも生じる可能性がある。
アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの組み合わせは、ACE処方と呼ばれる。
アセトアミノフェン
抗炎症作用は期待できない。胃腸障害は少なく、空腹時に服用できる
イブプロフェン
アスピリンより胃腸の悪影響はすくない。
出産予定12週以内の妊婦は服用しない
イソプロピルアンチピリン
抗炎症作用は弱い
※イブプロフェンと組み合わせられることが多い
ピリン系
鎮静成分
プロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素のような鎮静成分が配合される場合がある。いずれも依存性がある
催眠鎮静薬
精神興奮、精神不安になったときに、睡眠を促したり、精神の高ぶりを抑える
カフェイン
腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収抑制があり、利尿をもたらす
胃液分泌亢進作用があり、胃腸障害がでることがある。
※胃液分泌抑制と出ることがある
1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量は500mg
かぜ薬やアレルギー用薬を使用したことによる眠気を抑えるには適切ではない。
ちんうん薬(乗り物酔い防止薬)
内耳にある平衡器官の障害や、中枢神経の障害などある
乗り物酔い防止薬は、めまい、吐き気、頭痛を防止し、緩和することを目的とする。
抗めまい薬
ジフェニドール塩酸塩
内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用をしめす。
※ジフェニドールの説明はよくでます。ほかの抗ヒスタミンでもひっかけで、上記のような作用があると書かれている可能性があります
抗ヒスタミン薬
延髄にある嘔吐中枢への刺激や、内耳の前庭における自律神経反射を抑える
ジメンヒドリナード
ジフェンヒドラミンの一種
メクリジン
他の抗ヒスタミンに比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長い
抗コリン
中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、消化管の緊張を低下させる。
スコポラミンは、ほかの抗コリンに比べて脳内に移行しやすいとされるが、肝臓で速やかに代謝されるため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は短い。
※同じ抗めまい薬にカテゴリーされていますが、作用までのプロセスが全く違います。その違いはよく出題されるので要チェック
小児の疳
小児鎮静薬は、むずがり、夜泣き、乳吐きなどの症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品。
症状の原因となる体質の改善を主眼とし、比較的長期間(1か月)を継続して服用。
※症状を抑えるだけではないです
- ゴオウ(ウシ科のウシの胆のう)
- ジャコウ(シカ科のジャコウジカ)
緊張や興奮を鎮め、血液の循環を促す。ゴオウでは、強心作用のほか、興奮を鎮めたりする。ジャコウも強心作用があり、呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる。
レイヨウカク(ウシ科のサイカレイヨウなどの角)
緊張や興奮を鎮める
ジンコウ(ジンチョウゲ科のジンコウ)
鎮静、健胃、強壮などの作用
リュウノウ(フタバガキ科のリュウノウジュの樹幹)
中枢試験系の刺激作用による気つけの効果
ユウタン(クマ科のヒグマその他近緑動物の胆汁)
苦みによる権威作用を期待。
※小児の疳は動物性、植物性ともにピンポイントで出題されていたので、あえて挙げました。意外とリュウノウが多いんですよね
鎮咳成分
コデイン、ジヒドロコデインは12歳未満の小児などへの使用を禁忌にする。死亡例の国内報告はないが、本剤による小児の呼吸抑制発生リスクを可能な限り低減する観点から、12歳未満の小児に使用しないよう注意喚起、切り替えがされた。
※これは、最近の改訂なので、ここ数年は出題される可能性が高いと。もともとコデインは依存性が高くて、4章などでも出題されます
非麻薬性鎮咳成分
ノスカピン、デキストロメトルファン、チペピジン、ジメモルファンリン、クロペラスチン
アドレナリン作動成分 マオウ
気管支拡張。交感神経への刺激
心臓病、高血圧、糖尿病または甲状腺機能障害の診断を受けた人は症状を悪化する。
依存性がある
マオウはアドレナリン作動成分と同じような作用はしますが、利尿作用があります。
キサンチン系成分
ジプロフィリンなど。自律神経系を介さず、気管支の平滑筋に直接作用。
甲状腺機能障害又はてんかんの診断を受けた人では、症状の悪化をまねく。
痰の切れをよくする成分
粘液の分泌を促進
グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸、クレゾールスルホン酸
粘性たんぱく質を溶解・低分子化して粘性を現象
エルシステイン、メチルエルシステイン、カルボシステイン
粘液成分の含量比を調整
カルボシステイン
分泌促進、溶解低分子化作用、綿毛運動促進
ブロムヘキシン
カンゾウは短期間の服用にとどめ、5~6回にとどめ、連用しない。
キョウニン(バラ科のホンアンズ)
咳嗽中枢を鎮静
ナンテンジツ(メギ科のシロナンテン)
知覚神経・末梢運動神経に作用して咳止め
セネガ、オンジ
(ヒメハギ科のセネガ)
(ヒメハギ科のイトヒメハギ)
去痰作用。糖尿病の検査値に影響を生じる。1日最大配合量がセネガとして1,2g以上、オンジとして1g以上を含有する製品は注意。
半夏厚朴湯
気分がふさいで、咽頭・食道部に異物感がある場合
比較的長期間(1か月)服用される
カンゾウを含まない
次は、厄介な胃薬からやっていきたいと思います